12/23 踊りの終わり

生徒たちの創作ダンスを見る機会があった。自分などは身体を動かすことはからっきしで、学生の頃もどこか身体を動かすことを軽んずるところがあった。しかし例えば、ソクラテスは知恵や精神のみならず身体に関しても鍛錬を重ねていたわけで、文武両道とは古い学校にありがちな校訓であるが、精神と身体の密接な結びつきはわざわざここで論拠を挙げる必要もない(体の動きを見て心を動かされることも論拠かもしれない)ほど確かであり、この校訓は実は大変理にかなったものなのではないか、と後悔と共に思う。

生徒たちの創作ダンスではやたらと死が主題とされていておもしろかった。ダンスを創作するという時に、その終わりを考えると、それは身体の一連の運動の終わりに他ならず、身体の運動の終わりとは、確かに自ずと死をイメージさせるのかもしれないな、などと思ったりしていた。

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