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【筆塗り】アクリジョンでペイントしてみた。全然塗れる!

こんにちは。あおいです。
今回はクレオスの「アクリジョン」を使ってみたので紹介していきます。

最初に

上の記事でウォーハンマーのマリーン(よく見る青いアーマー)を各銘柄の水性塗料で塗り比べています(随時更新)

勿論アクリジョンでも今後塗る予定なのですが、知る限りの評判から「これアクリジョン鬼門なのでは…?」と思い、とりあえずマリーン以外で試し塗りしてみることにしました。
なんか絵具として見たときに緩そう(練りではなく単に薄そう)な印象がずっとありました。

実際塗ってみたら良い意味でビックリ!
早速ネタバレしますが普通に塗れます!

汎用性の高そうな色を購入

マリーンを塗ることも想定して、ブルー、レッド、オレンジイエロー、艦底色(ハルレッド)、ブラック、つや消しホワイトの6本を用意しました。
つや消し光沢半光沢を揃えたかったのでホワイトはつや消しをチョイス。

まずは「艦底色」をよく振ってからウェットパレットに出し、ホルベインのペンチングソルベントを軽く含ませた筆で取り、ミニチュアに見立てたパーツ(ガシャプラザクのヒートホーク)に塗ってみました。

気になる希釈は筆先に含ませたペンチングソルベントでパレットの塗料を「チョイチョイ」と突いて行います。この方法は他の水性塗料にも有効で、そのときに必要な分だけ希釈できます。

ちゃんと平滑に塗れました。赤茶なので黒い下地(クレオスのラッカー黒サフ)でも1度塗りでそれなりに発色しますね。書いてある通り半光沢です。
上記の希釈だとすぐ乾くので作業性も悪くないです。急ぐなら軽くドライヤーを当てれば瞬時に上塗りできます。
(ただしその場合はモデルが暖まるので次の層も瞬で乾きます。必要に応じて専用薄め液がリターダーとして優秀なので足してもいいでしょう)

また極端な例ですがよく振らないで瓶上層から塗料を取ると右のような上澄みを使う羽目になります。よく混ぜると左のように濃い状態になります。
水性エマルジョン塗料共通のこととして棒で混ぜないほうが良いとされますが模型用の水性としては安価なので割り切って混ぜちゃってもいいかなとも思います。

塗料あるあるですが単に「ブルー」と書いてあっても白が入ってたりします。
混色は極力しないと割り切ったとしても、顔料の詳細はなくとも数段階の透明度表記が欲しいところ。

思ったよりスムーズに塗れる!

ブラック、艦底色、オレンジイエロー、つや消しホワイトを混ぜながら刃の部分を塗ってみました。

塗装面も酷く厚ぼったくはなりませんでした。

「ムラになる」「厚ぼったくなる」的な感想を目にしましたが、他の水性塗料を同じ条件で平滑に塗れる方であればアクリジョンも十分塗れると思います。

ただし塗り順(どの色を塗って上にどの色を塗るか)は多くの塗料と同じように重要で、例えば上の画像は黒の上にオレンジイエローを塗っています。
上の方は薄く5〜6回は重ねてますが綺麗なエッジと塗膜を維持して仕上げるのは困難そうなのが分かると思います。

「シタデルのベースとか隠蔽力高いじゃん!」と思うかもしれませんがよく見ると上手く複数顔料で調色されているように思います。
(コラックスホワイト白くない的な)

茶色などご近所の色を先に塗ってそれに黄色を足したり、一度白っぽく立ち上げてから重色(オレンジイエローは透けるので上手くいきます)するなど無理のない工程で塗れば上手くいきます。

ささっと完成!

紫→白のグラデ等、荒い部分も見えますが丁寧に階調を刻めば他の塗料と同じように塗れます。
(勿論各銘柄とも得意不得意な色があると思うので縛りプレイでないならチャンポンしたほうがいいとは思いますが)

身構えてましたが塗り味良好で混色も思ったより濁らないので普通に使えますね。
色によってツヤの差がありますがU-35とかもそんな感じなので最後トップコートで整えればいいかなと割り切れました。

容器がちょっと合ってないかな?とかは思いますが詰め替えも容易なので後日ドロップボトルにしようと思います。

かなり個人的な感想ですが、色のラインナップにおいて現在の模型っぽい色は据え置きしつつ、多少高くてもいいので単一顔料の基本色を追加しまくればめっちゃ流行る気がします。
エアブラシはラッカーが優秀なのでもっと筆塗りに寄せた性能でもいいかもしれませんね。
(ラッカーの有毒性がよく言われますがアクリルなら噴霧して安全かと言われればそうではないと思います)

繰り返しになりますが工程をちゃんと踏めば単一銘柄縛りでも全然いける性能です。百聞は一見にしかず、気になった方は丁寧に塗ってみてください。

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