逆さまに観てみる

こんばんは。
いや~、暑かったり、寒かったり、雨が降ったり、カンカン照りだったり、大変ですねぇ~。

これも日本という国に産まれて、味わえる大切な体感ですよね。

季節に敏感な感性が、日本の文化の感性を産み出した要因の1つですし。

AIが発達してくると、身体で体感することが、今までより、より一層、必要になってくるのかもしれません。

さて、今日は、クリエイティブなお話、発想を産み出すためのお話などを、軽くつらつらと~。

私は、とある師匠から、

「逆さまに観なさい」

と言う教えをもらったことがあります。

それは、比喩で、

「立場を換えて観なさい」

と言う教えだったのです。

例えば部下なら、上司が部下と接する時に、どういう悩みを持つのか?と言う視点からのコラムや本を読んでみる。
上司の悩みを理解しようとしてみる。
経営者の悩みを理解しようとしてみる。

恋愛に悩む女性なら、男性向け雑誌の悩みを観てみる。

企画発想のトレーニングとして、事件が起きたときに、被害者と加害者を逆に考えてみる、と言うトレーニング方法もあります。

また、1枚の写真を使って、戦争に反対と賛成の、両方のキャッチコピーを作ってみるトレーニング方法などもあります。

おなじ写真でも、どちらも訴えることができるのです。

また、お客様の立場と、店員でいる時の立場を入れ替えてみると、見えてくるものが違ってきますよね。

自分が日常で、お客様でいるときの気持ちをきちんと把握しておけば、効果的なサービスや、クレーム対応につながりますし。

子供も、子育ての本を読んでみると、大変さが少しはわかったり、逆に、大人が絵本を読むことで、子どもの悩みが理解できたりします。

世の中で、悪いとバッシングされている人の良い部分を見つけ、素晴らしい商品の機能の使い勝手の悪さを見つける。

そう言う意味で、逆さまに観なさい、と言うアドバイスをしてくださったのです。

ですが、

しかし、素直な私は、単純に絵や写真、雑誌を上下(天地)ひっくり返して観て、それで新しい発見をすることがありました。

今でも、くるくる回転させながら、チラシやポスター、本のデザイン等を色んな角度から、物理的に、逆さまに観ることがあります。

そこで面白いかたちや、色使い、その作者の工夫した点が見える時もありますし。

また、それらが見えなくても、自身のひらめきのきっかけになったりしています。

絵を逆さまに観ること(物理的に)、
離れたり、近づいたりして観ること(距離的に)、と言うことは、異なる視点から観る訓練になりますし、カケラを集めることになります。

OK Go、と言うバンドのミュージックビデオの発想が、毎回凝っていて、とても大好きです。

OK Go The One Moment

https://youtu.be/QvW61K2s0tA?si=cI6V8TZ1b_jl3scN

OKGoのインタビューによると、部屋中にポスターや写真の切り抜きやイラストを貼り付けて、それらを片眼をつぶって、親指を立てて、その視点から観る遊びをずっとやっていたのだそうです。

私の画集を上下さかさまに観るのよりも、さらに高度ですね。

それから、星野有紀さん、と言う画家の「nothing to say」と言う絵画。
ピンクのバケツをかぶって、リコーダーを吹く虚無僧のような女子高生のアートが好きです。


星野有紀さんのインタビュー記事

ドラえもん等を描いた藤子・F・不二雄先生は、「カケラを集めること」と描かれていました。マンガや映画、音楽、コレクションしているもの、なんでもいいから、カケラを大量に大量に集めることが、発想のコツだと。

その集めたカケラを、ザーッと並べて、そこから模様が見えてくるかも知れないし、カケラの組み合わせ方で、斬新に見えるものが創れる。

ベルセルクを描かれた三浦建太郎先生は、
マンガを棚読みしていたそうですし、
ここからここまでの棚のマンガをすべて読む、と言う棚読みのやり方だったそうです。

超大量にマンガやアニメや映画やドラマなどのお話に触れて、あとは遊んだり、寝たり、放置して熟成させる。

ピクサーの社内では、色んな部署の人たちが交流できる場所がたくさん作られていて、いつでも意見交換できたのだそうです。

ディズニーもピクサーも、イラストボード、ビジュアルボードが貼ってあって、皆が作りたい映画のイメージを共有できているとか。

会議をイラストにまとめる技術の役割の人が求められていたり。

ハリポタの作者も、イラストも描かれていましたね。

集めたカケラを、簡単なイラストにして、ズラーッと並べてみるのも、刺激になって、愉しそうですね。

テキストデッサン、公開するほどまでも無いメモや文章でのラクガキも、どんどんしていこうと思いますし、アナログの手書きのノートと、デジタルの文章も、両方使うと、さらに良いですね!

まとめ
・さかさまに観てみよう。
物理的にも、立場(発想)的にも

カケラを集めてみよう。
貝殻を広い海から拾ってきて、貝殻細工を作ろう。

と言うわけで、さかさまに観てみよう、と言うお話でした。
今日はここまで~








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