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cero 【Tour TREK】(2022/7/9 福岡 BEAT STATION)

 ceroのワンマンを観るのは、2020年の【Contemporary XX Cruise】(XXは各公演都市名)以来。私が行ったのは【Contemporary Okayama Cruise】。あの時は無かったけど今回は大阪公演あり。にも拘わらず、自分の予定の都合がつかず、同じく予定の都合がつかなかった友人と共に福岡まで行ってきた(岡山遠征の際も一緒に行ってくれた友人、私たちはceroワンマンの為なら週末であれば何処へでも…)。
 
 冒頭、曲が始まる前に、舞台上で各自が自分の立ち位置以外の所に行ってはまた別の場所に移動するという演出が。特に説明は無かったけど、なんとなく、自分の居るべき場所を探しているのになかなか見つけられず、そんな人たちがすれ違って行く様子なのかな、と思った。全然違う意図かもしれないけど。

 2020年以降のceroのライブ(と言っても生で観たのは去年の服部緑地でのCHOICEだけで、あとは配信)は、ぼんやりと【My Lost City】のような空気が漂っていたような気がするけど、今回は、さらに混沌としていながらもやっと光を少しだけ掴んで、そして色んなものを晴らしていくような、そんな印象だった。それが、ライブ全体の構成というよりも、シンプルに演奏そのものから伝わってくる。高城くんが凄く元気というか、勢いのある歌い方をしていたのが記憶に残っている。
 何度もライブで聴いてきた曲も多いけど、今回初めて生で聴いた[Fuha]が特に良かった。この抜けの良さは、今凄く聴きたい音楽。音源でフィーチャーされている湯浅佳代子さんのトロンボーンがとても好きなので、それが無いライブ版はどうなるのかな、と思っていたけど、杞憂だった(でもやっぱり、トロンボーンありきでいつか聴いてみたい)。終盤の[outdoors]~[Poly Life Multi Soul]~[Fdf]の流れも良かったな。今のceroの勢いを受け取った気がする。
 
 久しぶりにたっぷりとceroの音楽を浴びて良い時間だったな。そして、次のアルバムはいつになるんでしょうね…ここまでの配信シングルとこのツアーを観て、期待はどんどん高まっていく。