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ぼくの特等席

お母さんの隣は2つしかない

うちにいるのは、とても甘えん坊な3兄弟(5歳・4歳・2歳)

どのくらい甘えん坊かというと、ごはんのたびに

「ぼくがお母さんの隣で食べる!」
「さっき、次男だったじゃん!じゅんばん!!」
「ちー!る!!(ぼくがたべる ※「ちー」は三男の愛称)」

とけんかになるほど。

長男と次男は年子で
長男が1歳9ヵ月のときに次男がうまれました。
まだまだ甘えたい盛りです。

子育て支援センターの方や助産師さんなどに

一人目のときには「赤ちゃんはもうわかってるんだから
いっぱいだっこしてあげましょうね」といわれるけれど

二人目のときには「どうせ赤ちゃんの頃はわかってないんだから
上の子のフォローをしてあげましょうね」といわれます。

そんな矛盾に疑問を持ちながらも
どうしても下の子を優先させなければならない事態も多々あるので

なるべく長男をたくさんだっこするようにしていました。


だからなのか?
それともまだ足りないのか??

今年、年長さんになった今でも
ぴたりとくっついてくる甘えん坊です。

どこで覚えたのか「ぼくだけの特等席~♪」と
昔のトレンディドラマのようなことを言いながら
お膝に座ってきます。


長男に憧れている次男・三男も然り。
兄の背中を見て、ばっちり甘えん坊を引き継いでいます。

旦那さんは帰りが遅く、平日夜は常にワンオペ状態。

ごはんのたびにケンカされては
せっかくの楽しい食事が台なしなので、

大きめのローテーブルで順番を決めて
一人はお膝・一人は右・一人は左に布陣して食べています。

2歳ならともかく、身長110cmになる5歳に座られると
正直、前が見えません。

しかも、おしりの骨がぐりぐり当たって痛い><。

もちろん寝るときも毎晩ケンカが勃発。

現在は、ダブルのお布団2組を敷き詰めて(通称:お布団の国)
子どもたち3人と私で寝ています。

お父さんは夜が遅いので起こさないように、別室で。

授乳の名残で、三男が壁とお母さんの間、というのは固定で
お母さんの右隣をかけて、長男と次男で
ポジション争いすることになります。

長男・次男にとって、三男はまだ赤ちゃん。
だから、三男がお母さんの隣なのは「しょうがない」

でも、長男と次男の間に差があるのが許せないようです。

というわけで、これまた順番で『今日は長男、明日は次男・・・』
と決めてカレンダーに書きこんでいます。


次男が隣のとき、
長男は足元で猫のように丸まって眠るのですが

長男が隣のとき、
次男は少しでもお母さんに近づきたい一心でだんだん長男にせまり
最終的には足が当たっただのなんだのでケンカに発展。

三男まで起こされてはたまらないので
「ケンカするなら別の部屋でやって」と追い出され
結局、どちらもお隣になれず、ぐすんぐすん言いながら眠ることに。

子どもたちも私も、毎日イライラぐずぐずのまま眠ることにげんなりし
「どげんかせんといかん!」と家族会議をひらきました。

自立のとき?!

<家族会議の結果>
食事:大きなダイニングテーブルを買い、子どもたち三人並んで食べる
   大人は向かいに座る
寝る:2段ベッドを買い、長男・次男は2段ベッドに一人ずつ寝る
   三男は2段ベッドの隣でお母さんとお布団で寝る

一人ずつ寝るのはまだ無理かな?と思っていましたが
1つ上のお友達が2段ベッドに寝ていて
2段ベッドに憧れがあった長男は大喜び!

というわけで、子どもたちの気が変わらないうちに
早速IKEAに行ってみました。

IKEAで夢ひろがる・・・!

IKEAってなんであんなにウキウキするんですかね!

きっとそこで過ごす感覚がぱぁーっと頭に浮かぶような
リアルなショールームがずらーーっと並んでいるからでしょうね。

「そうそう、こんな感じ!」とピンとくる部屋と
何も感じない部屋がはっきり分かれますよね。

そして、ピンとくる部屋の部品を合わせたりカスタマイズして
自分の部屋を創りあげる!その過程が楽しいんでしょうね。


すっかりテンションが上がった私はずんずん先に進み
粗方見当をつけたところで、みんなに候補をプレゼン。

まずはダイニングテーブル。

みんなが「この大きさ形、いいね!」と思うものがあったものの
材質が竹ということで木目が細かすぎて
ちょっと雰囲気とちがう・・・ということで一旦保留。


お次は2段ベッド。

見た瞬間、「ここには誰が寝るの?!」「どっちが枕?!」と
子どもたちの中にもイメージが浮かんだようで

それまで飽きかけていたのに、一気に食いついてきました。

「このベッドに長男と次男が寝て
 三男とお母さんは隣にお布団敷いて寝ようかな^^」というと

「えーお母さんのだっこは?!」と長男。
「まだ空いてるよ?ここに寝てごらん?」と自分の横を指さす次男。

「こわい夢みたり、いやなことがあった日はもちろんいつでも
 だっこするけど、基本的にはお母さんは三男と寝るよ」というと

「え~~そんなぁ~~~」とブーイング。

どうやらお母さんのだっこ付きの2段ベッドだと思っていたようです。
それこそ分身しない限り無理(笑)

結局、ベッドもまた一旦保留になりました。

やっぱり、いや!!

ひとまず、ごはんでも食べて休憩しながら考えようということになり
IKEAのミートボールを頬張りながらの第2回家族会議。

「ダイニングテーブルどうする?」とお父さんがいうと

「お母さんのお膝で食べたいから、いらなーい」と長男。
「ぼくもー」「ちーもー」と次男・三男。
(次男と三男は、あまり深く考えていない(笑))

「じゃあ2段ベッドはどうする?」とお父さんがいうと

「ん~だっこがいらなくなってからでいいや」と長男。
「ぼくもー」「ちーもー」と次男・三男。
(次男と三男は、あまり深く考えていない(笑))

「だっこがいらなくなってからっていつよ?」
 と言ったところで、はっとしました。

「いつかだっこがいらなくなる日がくるの?!」


そりゃいつかはきますよね。きてくれなきゃ困る。
お母さんのお膝を愛する30歳なんて痛すぎる。

でも、いつかは『いつか』でした。
私こそぜんぜん深く考えていませんでした。

でもそれは、5年後かもしれないし、2年後かもしれない。

そう思うと・・・

「やだ!やっぱりみんなと一緒に寝たい!!
 あーだこーだ言いながら、くっついてごはん食べたい!!」

だって、少なくとも10年後、高校生になったら
いくら私のお誕生日でも、一生のお願いをつかっても
だっこなんかさせてくれないでしょう。

それどころか、思春期まっ只中で
「おはよう」さえ言ってくれないかもしれないし
いっしょにご飯たべることさえないかもしれない。

そう思うと「いっしょに寝よう」「いっしょにご飯食べよう」と
言ってくれてるのに断る理由がありますか?!
いや、ない!!(反語)

きっと、どうにかこうにか言いくるめれば
子どもたちを説得することはできたと思います。

でも、そうしませんでした。
だってもっと一緒にひっつきもっつきしてたいんだもん!


というわけで、生粋の関東人である旦那さんに
「なんやねん!」とつっこみを受けつつ

みんなの食器やバスタオルだけを買って
おうちに帰りましたとさ (*´v`*)


※ひっつきもっつきは方言のようですね。
 元は洋服についたらとれないトゲトゲした植物のことで、
 ぴたっとくっつくといった意味です。

後日談

その夜・・・
またしても、お母さんの隣ポジション争い発生。

でも、もうイライラはしませんでした^^

同じことでも、自分で選択したことに対しては
受け取り方が変わります。

さらに、どうしてもきつくになったときには
また2段ベッドを探しに行けばいいやという余裕もあります。

三男が眠った後、長男と次男の間の特等席に移動し
ぎゅぎゅ~~~っと2人をだっこしながら眠りました^^



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