『仲直り②』

『仲直り①』からの続きです。

私の中には、男の子が、居る。
夢の中デートをしてたのは、彼だ。
つまりは、仲間と一緒の食べ歩き。

情報が少ない、な。
そうだ。
前回は、人生初の手術の日の出来事で、今から6年前。
ガンと診断されてから、2年目。
抗がん剤で小さくする事に成功したため、手術が出来ることになったわけで。
左胸全摘、脇のリンパ節を半分取った。
骨に転移してるのは、体力が戻ってから抗がん剤で、と。
全身だもんなぁ、仕方ない。

手術室に入ると、雑談が始まり、何か楽しい会話をして、いつの間にか麻酔が効いて。気がついたら、病室に戻ってたな。

不謹慎かも?だけど。
もし、この世界からサヨナラする時が、手術室の中での様子みたいなら、不安になる事は無い、と、思った。

そして。
目が覚めて、自分の左胸が無くなってるのを見て、「こんなになるまで我慢してて、、ごめんね」と泣きながら自分に謝った。

私は、我慢と忍耐を間違えてた。
体は正直だ。
ガンと診断される前、私は人生を立て直すのに必死で、胸から血が滲んでいたのに、我慢して仕事をしてた。
自然に治る、と、無理して思い込もうとしてた。
周りに、きょうだいに、迷惑かけない為にも、自分の世話は自分で出来るくらいの経済力を、と必死になってた。

我慢は、やり過ぎてはいけない、当たり前だ。
私は、限度を知らない。
たぶん、家庭環境の影響だな。
決して、親や家族の悪口では無い、からね。
あの時代は、少なくとも私の周りの人達は、生きるのに必死だったから。
今でいう所の、虐待みたいな教育が当たり前で。子供心にそれは分かってた。
肌で感じてた、がしっくりくる表現かも。
大人になって、自分で自分を守るコト出来るようになったはずなのに、いつも責めてた、自分を。味方でいるコトに罪悪感すら持ってた。
だから、ガンになって、自分の心の傷の深さを目の当たりにして、ホントに、申し訳ないと思った。
周りに、自分に。

今日はここまで。

自分の中の男の子については、また次回へ。

最後まで読んでいただき、お時間ありがとうございました。

#自分と仲直り
#日記

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