岩との対話

ここからは、自分で行かなければならない

しばらく、そびえたつ岩山を眺めていた。

道がないのだ。

どうにもこの先の道がわからず、仕方なく
ふと、来た道を振り返ってみると
さっき別れたオオカミがこちらの様子を見ていて
私の気持ちを察してか
ふと、首を右にふった。

オオカミの視線の先には、岩と木々の間にある
人ひとりが通れるか否かの隙間をあった。
オオカミは、這うようにいけ

という言わんばかりに
視線を送ってきた。

思わず、その狭さから
こんな道とも言えない道を通っていくの?という悲鳴に近い
気持ちと
教えてくれたオオカミに心から感謝した。

人を寄せ付けない場所なのだから
仕方がない。

寧ろ、彼らにとっても神聖な場所であるこの地を案内してくれた事
そして、私の切なる願いである かつてこの地球で離されていた言葉を
学ぶことに受け入れて
この地へ案内してくれたオオカミさん

学びたいという思いが先立ち、
足場も不安定な木々との間を這うように歩き進めていた。

ミシミシと音と岩場に体がこすれる音
虫の息つがいや風が木葉を揺らす音
鳥達の歌声が響きわたる。

思いのほか、いくら足を進めても、上に登る入り口には、たどり着けず
仕方なく、途方にくれながらも
木々たちに聞いてみた。

「どうやったらこの岩山に登ることができますか?」

急に声をかけられた木々たちは、戸惑いながらも
ゆっくりとミシミシいいながら
道を開けてくれた。

「ありがとうございます」

私は、木々達にお礼を言い
ゆっくりと足を進めていった。

しばらく歩き進めると、急に傾斜のついた岩と岩の間の隙間が空いた
所が見えてきた。

ここかな?と思いながら歩き始めると、道がどんどんと開かれてくる

普通に考えたらありえない話なのだが、
時には、岩に抱きつように歩き
人ひとりが通れるか否かなの隙間をくぐり

ただひたすらと傾斜のある岩山を歩いて行った。

しばらく行くと
吹く風の温度が下がりひんやりとする。

空も伸ばせば届いてしまうんじゃないかというくらい
近く感じ、
振り返ったら遠くに湖の湖面が太陽の光を浴びキラキラと光っているのが見えた。

いつのまにか かなりの高さを登ってきたようだった。

ふと、「後ろは見るな!」という声がした。

歩き進めるうちに足場は、どんどん悪くなり

岩をよじ登るといってもよい。

ふと、みると

岩と岩の間から水が湧きでてくる場所を潜るようにのぼり

やっとの思いで

見渡しのよい平らな広い場所にでてきた。

ここが頂上なのかはわからない。

ふと、遠くには最初にいた湖も
森が見える

汗ばんだ体を風がそっと撫で

心地よさで

そこで、ゆっくり寝転んで 空を見た。

「気持いいな~」

寝転びながら ゆっくり目を閉じ、自分が岩と同化していくような感覚におそわれた。


あたりがシ~ンと 静まりかえる空間

私達が生きている 目まぐるしく映り変わる

この世とは明らかに時間の流れが違い時が停まっているように感じる

私には

この世界は

真っ白なスクリーンのセット中で

ただ1 人入ったようだ


此処は、岩の


意識の中なのだろうか?

誰に誰かに伝えるわけでもなく

その空間に向かって


「私は、人というものです。かつて、この地球で
話されていた言葉を学びに来ました。」
と叫んでみた。」

シーンと静まりかえり

返事はない。

声が聞こえるわけでなく

まるで、波のような

イメージが

私の頭の中に浮かぶ。

正直いうと

これが何のビジョンなのか?わからない。

言葉で説明できないビジョン。

絵でなら 描けるかもしれないが
動いてる

私は、困惑してしまった。

言葉にできないビジョンはしばらく続き

ふと、湧いて出てきた言葉は、

岩は、ずっと大古からそこにあり

それぞれ 違う 振動を放ちながら共鳴したり
反共鳴しながら

その場(地球)のエネルギーの調整をしているとのこと

感情という思考?みたいなものは
ちょっと感じられない。

波のようなもので伝えてきていて
(私の主観)

ビジョンで伝えてくるのだけど

言語化は 今の私には難しく

同化しようと思えば思うほど

脳がオーバーフローを起こす。

ここからは、どれだけ感じとれたか

これが、自分の思考に
よるものなのかわからないが

正しくキャッチできているかも

わからないけど感じたままを書き出しておく。

彼らのとって 岩から見れば 人の人生は、
一時の通り雨のようで
時間の尺度が人とは、違う

波動の違う石の同士をを各ポイントにに配置して
地球の波動の調整をするのが彼らの役割?だ

自分たちのミネラルを森や草木に地に与え
それを海へと流し生き物に必要な栄養を与えていくこと
生命を育む役目もある

古代の人々とのコミュニケーションが
今のような言葉であるかどうかは、わからないけれど
波で送りそれを受けた人がビジョン的なもので解釈したコミュニケーションだったのではないか?
要は、波動の変化を脳が?キャッチしてビジョン化していた?ように感じる

かつてのこの星で使われてきた 言葉を学びに来たことを
伝えると

ビジョン的には、
水たまりに一滴の雫が落ちてゆっくりと波紋が広がっていく
というイメージを見えて
その後に

お前は、どうも思考や感情で考える癖がついている

委ねること

普段から自然の中で委ねて
実際に感じるような体験をしたほうが、早いよ

ようなことを言われた。

正直に言って

岩との対話が難しいなんて思わなくて
このあたりから途中から記憶が吹っ飛んでしまいました。

何を会話をしたのかもわからなくなってしまいました。
それほどに鉱石や岩との対話が難しかったです。

時間の尺度が違うのと
ビジョンを言語化できなかったこと。


とりあえず、記憶残っているのは、

気が付くと
岩に何とかお礼を言って
湖のほとりまでやっとの思いで戻ってきたこと

しばらくは、この岩との会話が私の最大の課題となりそうな気がしました。

本当に難しかったです。











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