CS入賞!ネバー軸4Cドラグナー

 こんにちは。
 初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。
 葵尋人です。
 今回紹介させていただくデッキは僕が第五回HBST大須本店CSにて3位入賞を果たした4Cドラグナーです。
 既存の4Cドラグナーと採用しているカードやデッキとしての方向性もかなり違った面白い上に強いデッキなので是非ともご覧ください。
(金額の設定がされていますが投げ銭方式なので全文無料で読めます)

 まずはデッキリストから

 こちらが今回紹介する4Cドラグナーのリストになります。

 タイトルにある通り、既存の構築では『ドラゴンズ・サイン』になっているところが『天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー』になっており、『最終龍覇グレンモルト』は不採用という構築です。

 えっ!?
 出せばゲームエンドもあり得る最強カード『最終龍覇グレンモルト』を不採用とか馬鹿なんじゃないの!?
 と、思われる方もいるかもしれませんが、これにはきちんと理由があります。
 何故、不採用という判断をしたのか。

 まず、このデッキを組むことに至った経緯から話させていただきます。

 そもそもの発端

 実はこのデッキ、環境を読んでこういうものを作ろうというスタートではなくあるカードが発表された際にそれを完璧に生かしきる為のデッキを考案し、それを改造していった結果生まれたものになります。

 それがこちらのカード

 

 『インフェル星樹』です。
 『禁断~封印されしX~』をデッキに入れ、それについた封印を『インフェル星樹』の効果で指定し、2マナブースト+2ドローという法外なアドバンテージを得るというコンボが『王来MAX第一弾』発売前から話題になっておりそれを軸にデッキを組もうと思いこれを構築しました。

 普通に4Cドラグナーにこのギミックを入れるんじゃ駄目だったの?
 と思われるかもしれません。
 結論としては『正直駄目だったのでその方向性はやめた』です。
 何が駄目だったのかというと、このコンボをするということは『禁断~封印されしX~』の採用が前提となってしまうことです。
 
 よく他TCGのプレイヤーからデュエマのゲーム開始時のデッキの薄さがネタにされることがありますが、『禁断~封印されしX~』がある状態の初期デッキは23枚スタートなので本当に薄いです。

 それの何が問題なのか?
 というと、ドラグナー系デッキの切り札とも言えるカード『爆熱DX バトライ武神』のアタックトリガーで自滅する可能性があるからです。
 
 4Cドラグナーというデッキはドラゴンデッキというデッキタイプの宿命として『ボルシャック・栄光・ルピア』が4枚確定で入っています。
 『ボルシャック・栄光・ルピア』のいわゆるcip効果は強制です。
 『爆熱DXバトライ武神』のアタックトリガーで3体ドラゴンが捲れた中にこの『ボルシャック・栄光・ルピア』が一体でも含まれていた場合、山札が5枚減る計算になります。
 他の2体が『切札勝太&カツキング-熱血の物語-』や『ボルシャック・栄光・ルピア』だった場合、目も当てられないほど山札が減ります。
 そのターンに勝ちきれるという算段なら構わないんですが、4cドラグナーにはどうしてもケア仕切れないシールドトリガーがあります。

 それがタマシードです。
 特に『SMAPONの心絵』は確実に耐えられてしまうカードですので、LOのリスクが大きいです。
 
 加えて山札が少ない状態ですと『爆熱DXバトライ武神』の効果で捲れた『切札勝太&カツキング-熱血の物語-』の効果で『爆熱DXバトライ武神』を『爆熱天守バトライ閣』に龍回避させるという既存の4Cドラグナーでよくやっていた動きも山札を減らして負けに直結するリスクを抱えてしまう為やりづらくなってしまいます。

 さらに言うと、4Cドラグナーに『インフェル星樹』を入れるとして抜くカードの候補の筆頭になるのが『龍罠エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ』なのですが、このカードの下面の呪文と『龍風混成ザーディクリカ』のシナジーが高い上、このアーキタイプが苦手とする『とこしえの超人』をどかしつつ『熱血天守バトライ閣』龍解の起点になったりと便利なカードであるので抜いてしまうのはあまりにも惜しいです。(『インフェル星樹』にはミラー対面や青魔導具を相手にした時にメタとして機能したり、『インフェル星樹』)
 
 ですので、別の方向性でのアプローチを模索し、デッキを構築しました。
 こうして出来上がった最初のデッキがこちらです。


 初期デッキの枚数が少ないことを逆手に取って『神の試練』によるエクストラターンを目指すという構築です。

 『天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー』を採用し、『龍風混成ザーディクリカ』の踏み倒しや『インフェル星樹』の効果使用で禁断解放を狙いやすいギミックを搭載。

 ですが、思いの外『神の試練』の効果を達成しづらく、結論として最初の構築は失敗でした。

 袋小路に立たされていたところに、
『2→5→8の動きをしたとしてそこで強い動きがないからクラッシュ覇道を入れてみてはどうか?』
 とアドバイスを貰い、『神の試練』を抜いて、『勝利龍装クラッシュ覇道』を入れてみました。

 しかし、これも『ベイ・B・セガーレ』や『獣軍隊ヤドック』といった意識外のメタに引っ掛かることが多く、満足に使える場面がなかった為、再び構築に悩むことになりました。

 何かないかと考えながらカードショップを彷徨っていたところショップで販売しているデッキのコーナーに置いてあった『トリーヴァ・ネバーループ』が目に止まりました。
 
 そして、そこに採用されていたあるカードを見て思いました。 

 それがこちら、『悪魔龍ダークマスターズ』です。
 『トリーヴァ・ネバーループ』や『5cコントロール』では3ターン目のブーストから『ナウ・オア・ネバー』を打ち『悪魔龍ダークマスターズ』の効果を使うという動きがとても強いです。
 それをもし、4ターン目ではなく3ターン目に出来るとすれば、それは勝ちに直結します。
 『メンデルスゾーン』を初動に取っているデッキならばそれが可能です。
 また、その動きをしてしまうとこちらのリソースが尽きて次の動きがしづらいという問題点も、『インフェル星樹』や『音響の精霊龍ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」』で手札を整えながら戦えるこの基盤なら問題ないです。

 そして、生まれたのが最初にお見せした構築になります。

 各種カード解説

 メインデッキ

 『メンデルスゾーン』×4
 ドラゴンデッキにおける最強の初動カード。
 後手を取ってしまってもこのカードのブーストでそれをひっくり返せるというとんでもないカードです。

 『ボルシャック・栄光・ルピア』×2
 『龍の呼び声』×2
 3コスト2ブースト枠。
 前述した通り『ボルシャック・栄光・ルピア』は自滅に繋がる場面があること、多色である為に2ターン目に『メンデルスゾーン』を打てたとしても5コストのカードをプレイ出来る可能性を低下させる為、枚数を減らし単色でかつ呪文である『龍の呼び声』を採用。
 この枠を全て『龍の呼び声』にしてしまうと今度は火のマナを生むカードの枚数が少なくなる為、おそらく2枚ずつが正解。

 『闘争類喧嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ』×3

 初動兼墓地メタカード。
 ダークマスターズの効果と同時打ちを行うと大抵の墓地利用デッキが詰む。
 デッキ枚数が少ないこのデッキだと山回復の為に打つケースも多い。

 『インフェル星樹』×4
 このデッキが生まれた理由にしてメインエンジン。
 青魔導具やドラグナー対面ならばメタとしても使用可能。

 『切札勝太&カツキング-熱血の物語-』×4
 ドラゴンデッキ最強の受け札兼デッキの潤滑油。
 各種革命チェンジに対応している。
 このデッキだと『ナウ・オア・ネバー』で使うこともある。

 『最終龍覇ロージア』×4
 受け札であり、フィニッシャー。
 このデッキで唯一、ドラグハートに触ることが出来るカード。

 『メガ・マナロック・ドラゴン』×1
 対面によってはこれだけでゲームが終わりかねない最強クラスの殿堂カード。
 『ナウ・オア・ネバー』で使っても強い。

 『天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー』×4
 
 受けにも攻めにも使う万能カード。
 上面も『爆熱DXバトライ武神』で捲ると相手のブロッカーを寝かせることが出来、『時の法皇ミラダンテⅩⅡ』や『音響の精霊龍ラフルル・ラブ』のチェンジ元にもなり意外と無駄がない。
 キャントリップによるLOにだけは注意。

 『悪魔龍ダークマスターズ』×3
 ピーピングハンデス3枚の化け物。
 これをナウ・オア・ネバーで3~4ターン目までにプレイ出来ると大体の対面に勝てる。
 『蒼き覚醒ドギラゴンX』のチェンジ元にもなる。
 勝ちに直結するカードではあるので、4枚にしても良いかもしれない。

 『龍風混成ザーディクリカ』×4
 小型焼却と置きドローソースを兼ねる。
 『禁断~封印されしX~』の封印を剥がして、そこに強い呪文が落ちて、そこから勝ちに繋がるパターンもある。

 『音響の精霊龍ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」』×2

 上面で詰めに、下面で中盤以降の手札補充にと強力なカード。
 3→6で動いて下面の呪文をプレイし、ネバー×ダークマスターズに繋げる動きはやる機会が多い。

 『時の法皇ミラダンテⅩⅡ』×1

 全てを終わらせるフィニッシャー。
 相手の盤面にクリーチャーが残っていれば実質的なエクストラターンを取り続けられる。
 場合によっては、『蒼き覚醒ドギラゴンX』にチェンジする場合もあるので忘れないようにしたい。

 『蒼き団長ドギラゴン』×1
 デュエル・マスターズの産みの親認定のぶっ壊れカード。
 ただし、このデッキでは正直自由枠の一枚。
 『龍風混成ザーディクリカ』にSAを付与出来、詰めの時に打点を増強出来ることと火のマナを発生させることが出来るため、今回は採用。

 『禁断~封印されしX~』
 このデッキのメインコンセプト。
 禁断によるカウンタープランも全然狙える。

 超次元ゾーン

 『爆熱剣バトライ刃/爆熱天守バトライ閣/爆熱DXバトライ武神』×1
 
 ドラゴンデッキを体現する切り札的な一枚。
 決まればゲームエンドまで行けるが、『爆熱天守バトライ閣』を建てた次のターンには除去されていることも多い。

 『邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス』×1

 絶対に抜けない一枚。
 盾から出てきたロージアにこれを付けて、カツキングを出す動きはよく見る。
 このデッキだと、『インフェル星樹』を出して禁断解放を狙うことも出来る。

 『始原塊ジュダイナ/古代王ザウルピオ』×1
 対面によってはザウルピオ一枚で詰むことあるのでこれも抜けないカード。
 ウエポン面でドラゴンをマナから出せるのでこれも忘れないようにしたい。

 『銀河大剣ガイハート/熱血星龍ガイギンガ』×1
 フィニッシュによく使う一枚。
 これを着けた『最終龍覇ロージア』に『轟く覚醒レッドゾーン・バスター』をP侵略する動きが強い。

 『将龍剣ガイアール/猛烈将龍ガイバーン』×1
 ロージアを二面の受けに出来る一枚。
 そこまで使わないがあると便利。

 『轟く覚醒レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒ドギラゴンX』×1
 雑に打点を増強出来る一枚。
 主に使われるのは『轟く覚醒レッドゾーン・バスター』の面だが『蒼き覚醒ドギラゴンX』の面もブロックされないTブレイカーかつ、『爆熱天守バトライ閣』龍解の条件を満たすのに使えたりと便利。

 『獄龍刃ディアボロス/破滅の悪魔龍ディアジゴク』×1

 墓地に落ちた『ナウ・オア・ネバー』や『お清めシャラップ』を拾うことが出来る便利なカード。

 『始まりの龍装具ビギニング・スタート/終わりの天魔龍ファイナル・ジ・エンド』×1

 正直いらなかった一枚。
 お好みでレッドゾーン・バスター増やすか、45枚デッキにする為に十三番目の計画にして良い枠。

 最後に

 ここまでお読み下さりありがとうございました。
 読んで下さった方ならば分かるかもしれませんがこのデッキ、まだまだ未完成の部分も多いです。
 しかし、それでも入賞出来るポテンシャルがあるのでまだまだ進化していける部分もあると思います。
 是非、あなたの手で改造してみて下さい。

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 あと、投げ銭を始めさせていただきました。
 今後のデッキ製作のモチベーションになるのでもし良かったらお願いします。


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