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ノミノツヅリとノミノフスマ

ノミノツヅリは道端や荒れ地など、日向で乾燥した環境に生えることが多い。スキマにも多い。
小さな花は直径5mmほどで花弁は5枚。

小さな白い花を咲かせる草が何種類かあるなかで、「ノミノ・・・」という似た名前がついている2種類。
でも属は違うし、生える環境も違っている。
どちらも気が付きにくいけれど、かわいらしい花が咲いている。

ノミノツヅリ (蚤の綴り、学名:Arenaria serpyllifolia L.)
ナデシコ科ノミノツヅリ属の越年草。花期は3~6月。
綴りは短衣のことで、小さな葉をノミの衣服に例えたことからこの名前だそう。
乾燥した日なたを好み、道端などでよく見られる。

下は、名前が似ているけれど属は違う、ハコベ属の「ノミノフスマ」

ノミノフスマ (蚤の衾、学名:Stellaria uliginosa var. undulata )
ナデシコ科ハコベ属の一年草(越年草)。
花期は4~10月だけど、暖地では冬にも花が見られるそう。
衾(ふすま)は蒲団のことで小さな葉をノミの布団に例えたことからこの名前だそう。
野原や田畑など、やや湿ったところに生え、稲作期間外の水田雑草としてもごく普通とのことだけど、私は一ヶ所の田んぼでしか見てないので、生えている場所はそんなに多くないんじゃないかと思う。
地面をはうように広がる。

ノミノフスマはハコベの仲間で、ハコベより細く、葉が小さく、繊細な印象で、白い花が目立つ。
田んぼにて。やや湿ったところに生える。
花は直径7mmほどで、花弁は10枚に見えるけれど、5枚が深く切れ込んだもの。


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