ネムノキ
もうすっかり終わったと思っていたネムノキだけど、林の中の混みあってやや陰になる場所ではまだ花が咲いている木があった。上の写真は6月末~7月上旬のもの。
ネムノキは、明るい日の当たる場所を好む種(陽樹、日陰を好むのは陰樹)で、他の樹木がまだ生えていない裸地などに真っ先に侵入するパイオニアツリー(先駆性樹種)なのだそう。マメ科なので根粒菌と共生して窒素分を得ることができるため荒れ地などで生育でき、成長が早く、立ち木の伐採跡地や、新たに林道や遊歩道を通した周りでよく見られるとのこと。
夜になると葉は両側から合わさり、眠ったように見える。これが「ネムノキ」の名の由来で、就眠運動と呼ばれ、マメ科の植物でよく見られる生態なのだそう。薄曇りの日や暑さが酷い時にも閉じるらしい。
ところで、ネムノキは二度咲く(梅雨入りの時期に花が咲き、7月後半に枯れ、8~9月に再び咲き始める)という情報も見つけたのだけど、詳しい話は見つけられず。どうなんだろう?周囲のネムノキの様子を見ておこう。
ネムノキ(合歓木、合歓の木、Albizia julibrissin)
マメ科ネムノキ亜科の落葉高木。花期は6~7月。
本州~九州に分布。
漢字の「合歓木」は「歓びが合わさるのでめでたい木」という中国名「合歓」に由来したもの。
ネムノキの葉を乾燥させ、粉末状にして抹香として使われるそう。
食用にもなるそう。「ネムノキの葉にはクエルシトリン、若葉にはビタミンCなどを含み、ゆでて食用にされる。牛馬の飼料にもなる。」
中国医学では、花を乾燥させたものを生薬「合歓花(ごうかんか)」として精神安定や不眠解消の効果があるとされ、樹皮は「合歓皮(ごうかんひ)」とし利尿・強壮・鎮痛効果があるとされる。
花や樹皮を薬酒にもするそう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?