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ワレモコウ

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ワレモコウは写真を撮るのにとっても苦労する。
ワインのようなこの渋い赤はとてもいい色で好きなのだけど、ピントが合わないのだ(>_<)
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これはもう花は咲き切った状態のようなので、もう少し早い時期のも見てみたい。

写真は今月中旬のもの。
花は小花が集まったもので、ピンク色の花が上から下に咲いていくのだそうで、ワレモコウというと思い浮かべるこの暗紅色の状態は花が咲き終わってガクが残ったものなのだそう。
山野の代表的な秋の花のひとつで、山地の日当たりのよい草地に生える。でも近年は草刈りが行われる草地が少なくなり、しだいにその姿を消しているらしい。
ハーブとして売られている、若い葉を食用とする「サラダバーネット」は同属のオランダワレモコウとは知らなかった!

ワレモコウ(吾亦紅、吾木香、吾妹紅、割木瓜、学名:Sanguisorba officinalisL.)
バラ科ワレモコウ属の多年草。花期は7~10月。
いろんな字が当てられる。
「吾亦紅」われもまた紅い、の意。和歌、俳句などで一般に使われる。
「吾木香」 わが国の木香(モッコウ、キク科の植物で線香の原料にもなる)の意で、木香と似た香りを連想することから(根が木香に似ているからという記述もある)。でも実際にはワレモコウからあまり香りはしない??
「割木瓜」花に見える4つの萼が木瓜紋が4つに割れたように見えることから、など。
源氏物語にも登場し、古くから生け花などでも親しまれてきた。

草丈は50~100cm。
高さ1~2cmの花穂は小花が集まってできたもので、上(穂の先端)から下に順に咲いていき、こういう咲き方を「有限花序」という。
小花に花弁はなく、4枚の花弁に見えるものは萼。
葉は茎の下部につくか、根際から伸びる。互生で奇数羽状複葉。
根茎は太く、乾燥させたものは「地楡(ちゆ)」という生薬で、止血や下痢止め、火傷、湿疹、皮膚炎などにも使われる。


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