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ナツメ

今はこんな感じで実はドライフルーツになりかかっているのだけれど、
先月、赤い実がなっていたのはナツメの木。
艶やかな美しい色。
「干しナツメ」しか見たことがなかったけれど生食でも美味しいそう。リンゴっぽい風味だとか。
いいなあ、採らないのかな・・と思って見ていたけど2カ所で見たナツメの木のどちらも実が採られた様子はなく、ピークを過ぎて実はボタボタ落ち、残った実は上の写真のように干からびていっていた。干からびかけた実を見ると、虫に食われたりしてけっこう傷んでいる。残念。
さかのぼって8月。色づき始めた実がちらほら。
若い実もきれい。
びっしり。
花は6月に咲いていた。
アリが多い。花は蜜源植物の一つで上質なはちみつがとれるのだそう。
1本の木に雌花と雄花がつくとのことで、雄しべが見えてるのは雄花。
ツヤのある新葉もとてもきれい。3本の葉脈が目立つ。

私はドライフルーツが好きなので中華街などで何度か「干しナツメ」を買ったことがあるのだけど、そういうのは食材(もしくは生薬)なのでカラカラに干されていて、ドライフルーツとして食べるには美味しくはない(ナツメの品種にもよるのかもしれない)と思っていたところ、業務スーパーで「乾燥なつめ」を発見。こちらは乾燥の程度が程よくて、種はあるんだけど果肉が感じられてドライフルーツとして楽しめるので、それ以来こちらを買っている。あっさりした甘みがいい。

東洋医学では棗(ナツメ)は体をあたためる食材で、古くから薬膳料理に使われてきたのだそう。
韓国ではサムゲタンの材料で、お茶にもされている。
Wikipediaによると「日本では、果実を砂糖と醤油で甘露煮にし、おかずとして食卓に並ぶ風習が、古くから飛騨地方のみで見受けられる。」
木材は高級工芸品(茶入れ、器具、仏具、家具)等に使われている。
茶器の「棗」は形が似ていることから。

ナツメの名前の由来は夏に目が出る(夏芽)ことから。
ちなみに、「デーツ」として人気のナツメヤシはヤシ科の単子葉植物でナツメとは別種の植物。

ナツメ、学名:Ziziphus jujuba)
クロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木。花期は5~7月。
南ヨーロッパからアジア南西部原産。
中国植物名(漢名)は、棗(そう)。
日本への渡来は奈良時代以前とされている。

ナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは生薬「大棗(たいそう)」で強壮作用・鎮静作用があるとされ、種子は生薬「酸棗仁(さんそうにん)」で鎮静作用・催眠作用があるとされる。


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