ノヂシャ(マーシュ)
道端に生えている、目立たないけれどよく見るとかわいい草。
写真は4月のもので、気温が上がってきたら減ってきたかもしれない。
実は食べられる、というより立派な野菜で、ヨーロッパではサラダ用の食材にされる草(ハーブの扱い)というのにびっくり。別名は「マーシュ(仏名)」や「コーンサラダ(英名)」で、そう聞くと、種や苗が売られているのは見たことがある。こんなかわいい花だったとは。
和名「ノヂシャ」のチシャはレタスのことで、野にできるレタスという名前が付けられているけれど、レタスはキク科なので別種で植物学的には関係がない。
日本に江戸時代~明治初期に野菜として導入されたものが各地で帰化しているのだそう。
子羊が好むことから「ラムズレタス (lamb's lettuce)」、小麦畑でよく生えることから「コーンサラダ (corn salad)」(コーン corn は小麦・大麦など穀物の意味がある、でもとうもろこし畑と書いてあるところもある)、フランス語では「マーシュ (mâche)」なのだそう。
ノヂシャ(野萵苣、学名:Valerianella locusta)
スイカズラ科(またはオミナエシ科)ノヂシャ属の1年草〜2年草。
ヨーロッパ原産。花期は4~5月。
欧米では若葉を食用とし、おもにサラダ用として生食する。
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