見出し画像

セリ

しばらく休んでしまいましたが、セリの花を見て、少しやる気が出ました。

田んぼ脇に、初めて見る白いかわいい花が咲いていた。
真夏は歩く頻度も減るせいか?去年や一昨年は全然気が付かなかった。
この花と葉はセリ科のはず、と思って調べたら「セリ」そのもの。
葉も香りがあった。山菜としての旬は2~4月だそう。
この暑さの中でこんなかわいい花が咲く。花期は7~8月。
つぼみ。

セリは数少ない日本原産の野菜で「春の七草」のひとつ。
水田や小川のほとりなど水辺に群生する湿地性植物で、うちの近所の田んぼ周辺には今までもあったと思うのだけど、今回初めて気が付いた。
春から夏にかけて匍匐枝を伸ばして、秋に新芽を出して増え、群落をつくり、密集したところで競り合って生えることから「競り(セリ)」の名前がついたそう。
セリは日本原産で、Wilkipediaによると、野草であるセリを摘んで食用にしたことは『万葉集』(753年)の和歌の中にもあり、栽培された最も古い記録は、平安時代の『延喜式』(927年)に「芹を植えうる。一反五斛二月植う」との記載が見られるとのこと。

野菜として販売されているけれど、年末と七草がゆの時期以外はいつも片隅にひっそりとあって、私は東北出身なのできりたんぽ鍋に欠かせない材料であることなどを知っているけれど西日本ではかなりマイナーな存在だよなぁと思っていた。
やはり主流は東日本とのことで、栽培が盛んなのは東北や関東で、宮城県と茨城県で6割なのだそう。近畿では、京都には古くからの栽培地が現在も残っていると。

セリ、学名: Oenanthe javanica
セリ科セリ属の多年草。
英名はウォーター・ドロップウォート (Water dropwort)
中国植物名(漢名)は、水芹(スイキン)。
東アジアや東南アジアなどに広く分布し、日本では北海道から九州に分布。


自生のセリを採集する時はドクゼリに注意とのこと。
ドクゼリはドクウツギ、トリカブトと並ぶ日本三大有毒植物で、誤食による死亡者が出るほど毒性が強いそう。
同じような場所に自生し、姿かたちはセリに似ているが大型。
若葉の時期にはセリ、根茎はワサビと間違えやすいそうで、見分け方としては、
・セリは草丈が20~40cmのところ、ドクゼリは草丈も葉も大きく、花が咲くころは1m近くなる。
ドクゼリはセリ特有の香りがない。
ドクゼリには根茎がある(セリはひげ根)。根茎はワサビと間違われることもあるけれど、ドクゼリの根茎は縦に割った時にタケノコのように節がある。

ドクゼリも見てみたい!ドクウツギもトリカブトも。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?