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ホトケノザ

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ホトケノザ(仏の座、学名: Lamium amplexicaule)
シソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草。花期は3~6月。
春の七草の「ホトケノザ」はこれではなく、コオニタビラコだというのは本当に紛らわしい。これは食用にできないので注意。

葉はまわりがギザギザの円形で、葉に葉柄がなく葉の基部が茎を抱くように生えている。
シソ科なので茎は四角。
茎の節ごとに二枚の葉が向かい合わせに付き、多くの場合、一本の茎に三対の葉があるので、三階建ての建物に見立てられ、サンガイグサ(三階草)とも呼ばれる。

花筒(花弁が合着して筒状になった部分)を伸ばしてはっきりと開く花(開放花)のほかに、赤い粒状のまま結局開かず自家受粉で種子をつける閉鎖花もつくる。他家受粉は遺伝的な多様性をもたらす利点があるが、他の花からタイミングよく花粉をもらえるとは限らないし、しかもその花粉とて良い遺伝子をもっている花粉とも限らないから、それはそれとして担保しつつ、自家受粉でも確実に子孫を残すこのホトケノザのやり方は、ちょっとした隙間でしぶとく生き抜くうえで、もってこいの繁殖様式といえる。(『スキマの植物図鑑』より)

カタバミ、スミレと同じく、エライオソームでアリにタネを運んでもらうしくみ。違う性質の子はなるべく遠くに送り出して新天地を開拓するのが有利とのことで、開放花のエライオソームは大きくて脂肪酸も多く含み、アリも早く持ち去るんだとか。



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