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オオツルボ(シラー・ペルビアナ)

住宅地内の街路樹の下に、見たことがない花が出現していて驚いた。
なんだこの花は・・?、去年や一昨年も咲いてたんだろうか?と。
この葉は、冬の間たしかにあったのだけど。
見るほどにインパクトの強い花。
晩秋に芽吹いて葉を出し、花期になると葉の中心部から花茎を真っ直ぐに伸ばして花序を出し、
星形の花が傘状に集まった形で(散形花序をなして)外側から順に咲いていくそう。
ひとつの花は直径2cm程度で、花弁は6枚。
葉は球根から出る根生葉のみ。
花が終わり、線香花火のような姿に。
自然分球で増えるけれど、種子でも増えるそう。
梅雨ごろになると地上部を枯らせて休眠し、秋に再び芽吹く。

これは、学名の「シラー・ペルビアナ」と呼ばれることも多い地中海沿岸部に分布する球根植物で、分布域では道ばたや草原、牧草地や森林の開けた場所などに自生するそう。その光景を想像すると、異世界めいた不思議な感じがする。
生命力が強く植えっぱなしでも増えていくのだそう。
隣の街路樹の下にもひとつ咲いていたので、近所の庭から種が飛んできて落ちたんだろうか。来年はもっと増えるのかもしれない。どう変化するのか、時々見に行こう。

オオツルボ(大蔓穂、学名:Scilla peruviana)
キジカクシ科ツルボ属(シラー属またはスキラ属ともよぶ)の多年草。
花期は5~6月ごろ。
原産地は地中海沿岸。
ワイルドヒヤシンスという別名もあり。
日本には明治時代に渡来。野生化しているものも見られる。
白花もある。

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