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読書録「子育て365日」

「親の不安がスーッと消える言葉集」というサブタイトル。教育評論家の親野智可等氏が、子どもを育てる人に向けて1ページに一言、365の言葉を本にまとめた。本のそでに「子育てとは、子どもに同じことを何百万回も言う生活。誰がやってもそうなるのであきらめて、どうせ言うなら楽しく言おう」と書いてある。何百万回同じことを言ってもなおらない…職場でそんな人がいたらさぞイライラするだろう。子育てとは大変だ。それでも、子育てはかけがえのない豊かな時間だとする親野氏。子どもたちと保護者たちへのあたたかなまなざしを感じる。

「子育て365日」親野智可等 ダイヤモンド社(2022.10.4)

子育てはとっくに終わってしまっているが、たまに子ども関係のボランティアをしていたりするので知識のアップデートとして読んでみた。
ああ、後から思うと本当にそうだよね…と共感する。でも当事者のうちはわかっちゃいるけどそうもいかなかったりして。ただ、頭の隅に置いておいたら、少しずつ変わっていくんじゃないかと思う。どうせなら親子ともども楽しく過ごせた方がいい。

親野氏ホームページ

ちなみに無料メルマガを愛読していた。図書館にもたくさん著書があって助かっていた。「合理的な工夫をする」という考え方がいい。生活全般に役に立つ。楽勉=楽しく勉強する…という方法には大変お世話になった。

本文より

子どもの能力を高めたい 集中力をつけたい 頭を良くしたい ならば子どもが 何かに熱中しているとき 途中で止めず とことんやらせよう 「また後で」と中断させると 再起動に時間がかかる

親が叱ってばかりいると 子どもは うまくいかないときは それを理由に相手を責めればいいんだ と学ぶ

小1 ママと手をつないでくれなくなり
小2 ハグさせてくれなくなり
小3 宿題をやる前に遊びにいくようになり
小4 ママとのお買い物より友だちとの約束を取るようになった

子育てに 自信がある人 なんていない もしいたら そういう人こそ 危ない 親も子どもと一緒に 育っていけばいいのだ

子どもの言動には すべて理由がある それがわかれば許せる たとえ理由がわからなくても 何か理由があって 仕方ないことなのだ と考えれば許せる

子育てで いつも笑顔でいるのは無理 イライラするなと言っても無理 ただし 自分のイライラに 気づいていることは大事 気づいていれば 子どもにぶつけずにすむ

子育てを一人で抱え込み 苦しんでいる人や 職場で過重負担を 引き受けてしまう人が 「助けて」と言えないのは 自分のことは自分で 人に迷惑をかけるな と言われて育ったから

わが子といえども 他者だから 親の思うように なるはずがない

試合の勝ち負け 試験の合格不合格 人生には成功と失敗が つきもの 成功がすべてではない その経験から 何をつかむかが大事

二度とない 今日という日を しっかり 味わいながら 生きていこう

隙間時間にちょこちょこ読めるのも便利。

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