それでも、凛と立つ～第2期Σリーグ『ANC PURPLE BATS』第18節第1試合日菜むい選手視点

当日の控室配信↓

↓日菜選手の視点配信

卓組

東家　『ぽんてんLv47』犬カルビ選手🐶
南家　『ANC PURPLE BATS』日菜むい選手🍵
西家　『何でも鳴けばいいというものではない』Christ選手⛪
北家　『麻雀以外麻雀じゃないの』どら選手🐠

🍵「前回、あんまりね、いいところなしの3着で終わったので、リベンジも兼ねて頑張りたいと思います」

前回の日菜むい選手

前回は念願のどらうじとの初対決が実現。他家の高打点に押され一時はラス目に落ちるも3着で耐えきった。早くも訪れた再戦の機会。今度はどこまで戦えるか。

対局ハイライト

開局ー東3局～止まぬ逆風

この日は立ち上がりから波に乗り切れない展開が続いた。東1局ではどらうじの2000点に捕まる。
🍵「う～んロンかぁ」
🐳「あっ」
🐖「まあまあまあ」
🖋「放銃になっちゃいましたけど」
🐖「両脇が仕上がった後のことを考えるといいんじゃないですかね」
🐳「結果的にはね、しょうがないかな」
🖋「うちのツモ山には来てほしくなかったけど」

続く東2局、親番では犬カルビ選手に先手を取られる。

ここは6pを鳴いて勝負。
🍵「安牌（4p以外）ないから押す……ということで」
🐳「お～強気ぃ。いいねいいね～気持ちいいねこういうのは」

しかし果敢な反撃も実らず、満貫の親被り。
「「「あああああああ」」」
🦇「被らされちゃったわね～」
🐖「これつらいなあ」

🍵「わー高い高い高い、でもまだまだまだ」
🐳「うん、まだまだ、まだまだやれるよ」
🐖「まだまだいけるよいけるよ」

この程度で折れるほどヤワな日菜選手ではない。東3局、2mを引っ張り切ってドラの1mを引き入れ立直。
🍵「立直です！立直ドラドラ、ペン3m！」
🐳「強気にいこうか」
🐖「まあ曲げましょう」

しかし展開は依然として逆風だった。
🖋「山0」
🐖「いやいやいや……」
🐳「でもこれは立直いきたいですね、ドラドラなので」
🍵「立直って言えただけでもう満足です。……嘘、あがりたい、あがらせて！」

願いもむなしく親に放銃。
🐳「あっ」
🖋「あ～……」
🐖「あっ」

これで持ち点は残り6000点。あまりにも苦しい。
🍵「あああああ～……高い！わ～染まってる～」
🐳「つらい～；；これはつらい」
🦇「ぐぬ～」
🐖「うう～」
🖋「今日掴む日ですね」
🐳「掴みますねえ～」
🖋「う～ん」
🐖「その掴み芸はねえ、俺だけでええんやって」

続く1本場は親のChrist選手が競り合いを制して連荘。
🐳「ああああ～まあもう1回東3局やりましょう」

そして2本場はどらうじに東のみで軽くいなされて終了。反撃のきっかけをつかみたいところだが、ここからどうなる。

東4局～さあ反撃だ！

配牌から索子のホンイツが見えそうな格好。

🍵「ポンポンポンして……中ホンイツとかにしておくべき？」
🐳「鳴いていくぅ。ラス目なんでガンガンいきましょう」

🐳「まあ東場でこのホンイツに放銃してもいいやはないと思いますねー。南1南2でも多分、南3南4とかならあるかもしれな……」

🐳「い～？↑」
🍵「おわ～ツモだ～。うーんお見事」
🖋「あ～」
🐖「え～？」
🐳「苦しい苦しい」
🐖「いや、まだよ」
🖋「ナイスファイトでしたね、かなり後手の状態からまっすぐ前に出てた」
🦇「打点を作って」

続く1本場でも試練に襲われる。犬カルビ選手から立直。
🍵「オリます、オリる。我慢だ」
🐖「あ～きた」
🐳「これで撤退ですかね」

さらにChrist選手からも立直。この格好からはいくらラス目とはいえ反撃しにくい。
🍵「我慢我慢、我慢我慢。親番にとっておきましょう。まだまだ戦える。蚊帳の外にいるけど、がんばれっ」
🐳「のおおおお」
🐖「ああああああ」
🖋「この方がいいすね、ちょっと粘ろうってしてたら放銃してたかも」
🐳「これはラス目とはいえちゃんとオリたほうがいいな」
🍵「七対子で復活だけみてオリよう」

本当に張ってしまったが、聴牌打牌も待ちもあまりにも不安。
🍵「張った、どっちいく、どっち？」
🐳「押せる理由がないなあ」
🐖「4p単騎にしようかな、（7sは）6sのワンチャンス」
🐳「4p切っちゃいそうだなあ」
🖋「これ、アレなんですよ。4pが中筋になってるので」
🦇「考えると切っちゃう」
ワンチャンスの7sか、中筋の4pか……
どちらにも通りそうな理由があり、危なそうな理由もある。

そしてそのうちの1択は大ハズレ。実はこの時どらうじがカン4pで7700のダマテンを入れていた。

迷った末に選んだのは4p単騎。こちらは立直にも通っていた。
🍵「わかんな～い！わかんない……わかんない！」
🐳「おおおおおおまじで！？」
🦇「ｽｺﾞｰｲ」
🐳「何が見えてたのむいさん」
🐖「6sのワンチャンス」
🐳「たしかになあ」
🖋「これ勝ち目ちょっと出てきた、4p2枚」
🐖「ツモってしまえ、ツモってしまえ」

執念が結実した。裏こそ乗らなかったが大きすぎるツモ和了。
🍵「よーし！」
🐳「うおおおおおツモっていくうううううう、すっげ」
🦇「ナイスー！」
🐖「いやでかいでかいでかいでかい」
🦇「これは、すごいよー！」
🐳「これスーパープレイですよ」
🐖「いやいいよ、いいよいいよいいよ」
🖋「ちょっと希望見えてきた」

持ち点を回復して迎えた南1局。

ここは堅実に犬カルビ選手の親を蹴る。
🍵「3900でも1回……他の人にあがられるくらいなら」
🦇「ツモったナイスー！」
🖋「ナイスナイスナイス」

🍵「よし、親番だ、ここ逃したらダメだ！」

南2局～一筋の光明

🍵「……う～～～ん、白のみかな？ちょっとホンイツ見ますか」
🐖「う～～～～～ん」
🖋「まあ白がある……モ↑チモ↓チ」
🐳「持ち持ちですか」
🦇「え～！？」
🐖「……ﾌｯｗ」

配牌は冴えなかったがツモはまだ活きていた。
🐳「こうなるとホンイツあるな」
🐖「ありますね

🍵「きた～！これだ、ポンポンポン、全部ポン」
🐖「あっわかったメンホンチートイだこれ」
🦇「あらっホントに」
🐳「ナイスナイスー」
🖋「鳴くなあ」
🐳「全部鳴いていいと思いますね」
🐖「全部ポンですよ」
🖋「チャンタがありますね」
🦇「がんばれむいさん」

しかし白が持ち持ちだったのはさすがに痛かった。聴牌までは到達するも白中ともに山になし。
🍵「オリてる……きれいにオリてる。ツモ、ツモ、ツモ！（ツモれず）Christさん中ください！（唐突な名指し）あ～ダメかあ」
🐖「まあでも東場の展開からここまで復活できたのめちゃくちゃ偉いっすね」
🐳「うんうん」
🖋「3着目はかなり見えてきましたね」

続く1本場は単騎でいったん張ったところからノベタンに変わって立直。
🍵「立直、14sです」
🐳「おっこれで、やる価値は十分あると」

36sの聴牌を入れていた犬カルビ選手とのめくり合いを制した。3900は4200……

と思いきや一気に化けた。この裏ドラはあまりにも大きすぎる。
🍵「よしあがれた、あーカットインだー！」
🐖「おっ、あっ、裏裏裏裏」
🖋「裏裏、裏裏」
🐳「そんなことある？？？そんなことある？？？」
🦇「わ～！！！！」
🐳「でけえ！」
🦇「むいさん持ってる！」
🐖「やるやないか」
🐳「やっぱ1回ピンチに陥ってからやってくるんだな、主人公ってやつは」

しかし親番もここまでか、Christ選手から立直。
🍵「うーんオリかな～？」

さらにダマテンを入れていたどらうじがドラ中をプッシュ。これを犬カルビ選手がポン。
🐖「もう逃げよう、全速力で逃げよう」

犬カルビ選手はさらに中を加槓し……

新ドラは7m。
🐖「嶺上やめてよ、ﾖｼﾖｼﾖｼ」

🖋「でもChristさんすっげえ高くなっちゃった🚩」

今期のAPBは悪いフラグの回収が速すぎる。
🍵「わ～カットインだ～！」
🐳「やめてよもぉ～」
🦇「ちょっ、もお～」
🖋「ちょっやめろよまじで！！！！」
🦇「なんで乗っちゃうのぉ～！？」

ラス牌3sが無情にもChrist選手のもとへ流れてしまった。大逆転トップまで見えた瞬間に激痛の親被り。
🍵「やばっ倍満親被りだ～！それは痛すぎる～、お見事……」
🐖「あああ裏裏だあ」
🖋「ウラウラァ」
🦇「やーばっ」
🐳「いってえ……」
🐖「ウチ被害者じゃん完全に」
🐳「しょうがないっす、切り替えていきましょう」
2度の親被りで合計12000点もの失点をしてしまったが、まだ2着は見える。
終盤戦、どうなるか。

南3局～どらうじ逃走劇

倍満親被りで展開はまたしても逆風寄りか。どらうじから立直。
🍵「Christさんトップ目だからそこまで来ないと思うけど、どらさんが来る」
🐳「ﾆｬｰ聴牌だあ」

そして一発ツモ。サクっと36m待ちの平和を仕上げてみせた。
🍵「わあ一発だあ、厳しい～。うん、お見事」
🐳「ああ一発」
🦇「つよい」
🐳「つんよ」
🐖「2000-4000」
🐳「まあ最後満ツモで捲りかな」

迎えたオーラス、満貫狙いにはうってつけの配牌。
🖋「おっ役役ホンイツ」

しかしどらうじがここも軽快に躱していく。
🍵「發引いてきてほしいな……おわ～躱されていく～」
🐳「あーつよっ」
🐖「わーツモるんかい」
🖋「満ツモ条件消えちゃった」

続く1本場、条件はかなり厳しいが前に出るしかない。
🍵「いや、賭けるしかない、立直」
🖋「これはしょうがないかな、ヤミテンありますが素点かな」
🐳「高目5s引いての裏裏、が一応跳満条件ですね」

わずかな望みに託したが及ばず。3着での終局となった。
🍵「ダメでした～、う～～～～ん」
🐳「これで終わりか」
🖋「かなりラスあったと思うんで」
🐖「ここまで復活したのはナイスよ」
🦇「頑張った頑張った」

試合後

🐳「あの七対子がねえ、けっこうすごかった」
🦇「すごすぎた」
🖋「裏裏乗ってたらね～」
🐖「世界変わってたっすね」

🖋「お帰りなさいませ」
🍵「あ、ただいまでーす」
🐖「お疲れ様でーす」
🍵「お疲れ様です、いや～強かった～……」
🐖「いやいやいやいや」
🐳「つらかったっすねホント」
🖋「ナイス3着でした、むいさんしか取れてない3着」
🍵「えっｗ　ほんとですか」
🐳「いやーそう、序盤しょうがない放銃が続いてたと思いますけど、そこからよく盛り返しましたよ」
🍵「はい、ありがとうございます」
🖋「あの、2軒立直に七対子のところ」
🍵「あーあそこめっちゃ迷いました、オリるのもあるけど、いや、うーんって」
🖋「そうですね、（4pと7s）どっち切るんだろうってなったときに中筋4p切りそうだなって思いながら話してたんですけど」
🍵「うんうんうんうん」
🖋「4pがどらさんのカン4p、ドラドラの聴牌に刺さってて」
🍵「あっ、そうだったんですね！」
🖋「僕ら全員4pで打ってた」
🐖「ちょっと待って、僕は4pで待つっていう話したと思う」
🖋「あっそうか」
🦇「ｗｗｗｗｗ」
🐳「名誉のためにね」

同卓者3名も間違いなく強者であり、今回の戦いでもその強さをいたるところで見せてきた。
しかし、この半荘を見ていて改めて思ったこともある。
日菜むい選手もまた、強い打ち手だった。

ANC PURPLE BATS -109.3pt