近くて遠い80pt~第2期Σリーグ『ANC PURPLE BATS』第9節第1試合コータ選手視点

控室配信



試合前

🐖「さきほど三麻で3連勝して聖2になりましたのでこの勢いでね」
ヽ(゚∀゚ )ノ「おじちゃんのちょっといいとこ見てみたい!」
🦇「北は抜けないからね?」
🐖「抜かないです、たぶん」

卓組

東家 『LogicArt』やまだでこ選手⛰
南家 『ANC PURPLE BATS』コータ選手🐖
南家 『麻雀以外麻雀じゃないの』どら選手🐠
北家 『Pleiades』比木丹いと選手✨

🐖「すげえ人集まったねえ。怪獣大戦争じゃないですかこれ」
🐖「こんなすごい卓で対局できることなかなかないので、喜びをかみしめながら楽しみたいと思います」

🐳「チームとして、でこさんにもいとさんにも前回やられたんでね、リベンジしたい」
……やられたの同じ人だった気がするがそこは触れないでおこう。

前回のコータ選手

前回は苦境に立たされる時間が長かったが、持ち前の精神力で耐えきり終盤に3着をもぎとった。
誰が相手でも、どんな状況でも、この選手は易々と折れないだろう。今回も奮闘に期待したい。

対局ハイライト

東1局~小競り合い

東1局、全員ぶつかり合いそうな手牌が入った中で、コータ選手が聴牌。

2切れカン2pを引いてからの赤5p。ツモが効いている。
🐳「赤5p引いたからには立直で」
🍵「いけいけ~」
🐳「赤5sないけどツモって裏が乗れば満貫」
🖋「何言ってるんですか!裏が3枚乗る形じゃないですか!」

しかし親のやまだでこ選手にかわされた。
🖋「おいおいおいおい」
🐳「そんなあっさりかわされていくかね」
🍵「そんな~」
🦇「これが最初で最後の放銃か~」
🍵「安い安い」

気を取り直して1本場


自力で中を暗刻にしてから3mポン。

🐳「積極的~」
🖋「形相当良くなりますからね」

さらに小技が光る。赤を使わずにチーして聴牌。
🐳「赤を含め……ない」
🖋「躱し手だよと」

どら選手から9mをとらえて失点を回復。

🐳「まあ安めですがいいでしょう」
🦇🍵「ナイスナイス」

東2局~打点の見方

迎えた親番。コータ選手の手には發トイツこそあるものの……

ドラの8sや赤ドラはこの時点であまり山にない。
🐳「周りの打点が高いなあ」
🍵「きらきらしてる」

コータ選手は7pポンから発進。
🐳「これトイトイだね」
役牌トイトイならドラがなくても7700まで狙える。

🐳「7p鳴いたから8pも他の人使いにくい。そういうところまで考えて泣いてると思う」
🍵「なるほど~」

しかしカン7p払いで出ていくかと思われた比木丹いと選手の8pが重なってしまった。
🐳「これは完全に予定外」
🍵「頭になっちゃった」

そして事態は突然動きを見せる。

終盤、コータ選手が聴牌し

聴牌打牌の4sをどら選手が鳴いて

ダマで張っていたやまだでこ選手がどら選手からドラ3の手をロン和了。
🦇「これは痛い」
🐳「やまだでこさん好調ですね」
🍵「ですね、お見事~」
🖋「親に萬子が相当安かったんでね」

東3局~どら?ドラ?

痛恨の満貫放銃に回ったどら選手だが、ここから巻き返しを見せる。

コータ選手の手もかなり整ってきたところで早々と立直。
🍵「おお、速い」
🖋「速い~」
🐳「これは戦いたいけどなあ」
🦇「この手はやりたいねえ」
🖋「どこまでいくか。カン3sで追っかけはしんどそう」
🐳「いや~親リー(相手)なんだよなあ」

手牌が手牌だけに簡単にオリずに粘りたいところ。この9sは通ってないがツモ切る。

しかしこれが捕まってしまった。
🐳「裏乗らないで~!せーふ」
🍵「危ない危ない」
🐳「3900ならまだ耐え」
🖋「ちょっと後手に回ったというか、よくない流れは続いてますがまあ」

続く1本場も、やまだでこ選手から軽く和了。
……している傍らで控室ではこんな話が。

🐳「『どらさん』って名前呼ぶとき(ドラ3と)紛らわしいんだよな。なんて言ったらいいかな」
🖋「どら殿
🐳「それもいいな……どら氏(うじ)とかにするか?」
どらさんとドラ3紛らわしい問題、定期的に耳に挟むがこの解決法は斬新かもしれない。

続く2本場ではやまだでこ選手が待ったをかけるべく立直。
🐳「うぉぇ~い」
🖋「トップ目の立直相手なんで押しにくいですね」

そのままサクっとツモ和了。
🍵「みんな速い」
🐳「連荘もあったけどサクッと終わってる」
🖋「流局とは何ぞやって感じ」

続く東4局

どらさn……どらうじから立直。コータ選手の手牌も楽しみがあったところだが悩ましい。
🦇「やーっば」
🍵「まずいまずい」

5mが立直に通ったことで鳴けた。
🐳「チーだブヒ~!」
こうなれば後は押せ押せである。

しかし競り勝ったのはどらうじ。待ちは奇しくも同じ47p。
🍵「うわ~ツモっていく~」
🦇「それはひど~い」
🐳「その4pうちのじゃ~」
🖋「(チーして)流しちゃったから。まあ仕方ない」
🐳「5mスルーするわけにはいかん」

南1局~紅のコータ

微差ながらラス目で迎えた南1局。

🐳「ちょっと苦しい展開ですね」
🖋「しかしこれはドラ受けもありーの赤赤もありーの」
完成すれば高くはなりそうだがどう完成するか。

まずは七対子1シャンテンまでこぎつける。9巡目、ここでドラを引いて中と入れ替え。

どらうじから出た5sをポンして打1s。
🍵「おっタンヤオ」
🦇「タンヤオだー!」
🐳「いい鳴き。まあ5pくっつきでいきましょう。最悪5p単騎」

この進行が見事にハマる。
🍵「おぉわああ~ナイスナイス!」
🐳「狙い通り」

47pで聴牌。打点も十分あったが、さらにダブドラを引く。
🍵「高くなった!」
🐳「これで跳満じゃないすか」

比木丹いと選手から7pを捉えて跳満の和了となった。
🐳「とらえていく~!」
🍵「ナイスナイス~」
🐳「これはまじででかい」
🦇「跳満あるの~!?ってなるやつ」
🍵「お見事~!」

しかし、勢いそのままに加点といきたかった南2局では……

🐳「ヴェアッキタヨォ」
やまだでこ選手から颯爽と立直がかかる。

どらうじもカン8s聴牌で粘りを見せるが……

發引きであっさり手を崩す。
🍵「おおおお」
🐳「おおしっかり止める~」
🍵「さすが」

さすがに發を切るわけにはいかず、コータ選手もドラを抱え落ちして流局となった。
🐳「気づいたらいとさんが聴牌取りきってる」
🖋「これ素晴らしいですね」

南3局~どらうじの本気

南3局、手が楽しみになってきたところで比木丹いと選手から立直。
🐳「ラス目から立直。オーラス勝負に切り替えようって思ってるかもね」

しかしどらうじが現張りで息を潜めていた。やまだでこ選手から出あがり。
🐳「さすがですね~」
🦇「親番でしっかり」

続く2本場、どらうじに超大物手が入る。

🖋「どらうじドラ4だよぉ~」
🐳「🐠『そろそろ本気を出していきましょうかぁ~』
ついにイマジナリーどらうじが降臨してしまった。

🦇「どらさんAPB控室配信見たら🐠『今まで言われたことない名前で呼ばれてたんですけど』ってなりそう」
🍵「どらうじって……w」
🐳「怒られる……?」
優しい方だからきっと許してくれるでしょう。知らんけど。

などどいってる間に手牌は全然優しくないことに。
🖋「あ~あ~あ~あ~」
🐳「手替わりもたくさんある」

そのままダマテンで息を潜めていたが、ここで比木丹いと選手から聴牌。しかし打点も待ちも厳しい。
🐳「この点数状況でリーのみペン7p打てるのか」

その言葉に呼応するように、比木丹いと選手は長考に入る。
🐳「悩みますよね、わかる。親番まだ残ってるし打っちゃっていいか~ともなりそう。どっちもある」
🖋「立直一発ツモで1300-2600。勝負手と言うのもわかる」

悩んだ末に下した決断は立直。

一発とまではいかなかったがツモ和了。どらうじの化け物手は幻と消えた。
🍵「おぉ~~~ナイス~!」
🐳「ないす~……でいいのかな?」
🦇「かな?」
🐳「いやでも助かりましたよこれ、まじで助かった」

オーラス~鍔競り合い

オーラス、点数状況も配牌も悩ましい。
🐳「トップ目と3000点差、トップ見たいよねえ。1000点でよかったら2p2sポンするんだけど」

1人離された比木丹いと選手だが、まだ終わったわけではない。ラス親にすべてをかける。
🖋「比木丹いとさんが速すぎますね」

一方あがりトップのやまだでこ選手も当然動く。赤5pが出るがコータ選手ここはスルー。
🐳「確実に捲れる可能性のある手にするって決意ですね。2000点じゃダメだと」
🍵「なるほど」

辛抱が実を結び、面前で聴牌。トップ目指して当然曲げる。
🐳「ツモればもうトップ。出あがり裏1条件。よう我慢しましたよ」

一方引くわけにはいかないやまだでこ選手も果敢な加槓。新ドラがコータ選手に1枚乗る。
🐳「これでもう無条件」

もちろんこの人も黙って見ているわけにはいかない。どらうじも粘りを見せる。
🐳「アァァァ~ドラウジコナイデェ」

全員引くわけにはいかない戦い。これを制したのは……
「ツモ!」

親の比木丹いと選手。トップ争いは3人だけのものではないと言わんばかりの気迫のツモ和了。
🦇「あぁ強い~!」
🍵「それはお見事」
🦇「そんな~」
🐳「えっこれどうなる?
🖋「捲られた」
🐳「捲られたというか……どうなる?」

🐳「全・員・集・合~!
🦇「瞬間ラス目やだ~」
🐳「これコータさんきついなあ」
🖋「これで?って感じ」
🐳「いや~コータさん踏ん張りどころよ?」
🍵「頑張ってコータさん!」

打点的には頑張れそうだが難しい形。ここから何を切るか。

コータ選手の選択は索子の3面張固定。

からのペン7pツモ。見事に1シャンテンに到達。

少し時間はかかったが14p待ち聴牌。あとはあがるだけだ。いけるか。

親からも立直が来るが退くわけにはいかない。14p以外は切るしかない。やってることは実質立直だ。
🍵「ツモって~」
🦇「今日の主役なんだよ~」
🐳「これどらさん……どらさんって言っちゃった。どらうじもあがりトップなら打つと思うんだよなあ」
こんなときでもエンタメ精神を忘れないひげくじら選手であった。

痺れるめくり合いは結局流局となった。
🍵「ナイス聴牌」
🐳「うん」
🖋「これでやまだでこさんを抜いて3着目」
🐳「すげえ接戦になってんな」

そして迎えた2本場では、終盤に一気に事態が動く。

ラス目のやまだでこ選手から立直。
🦇「こ~れむずい。打っちゃいけないし」
🐳「むずいなこれ」
🖋「打っちゃいけないけどノーテンでいとさんも伏せたとすると……」
🐳「そう。ノーテンでもひっくり返っちゃう」

さらに事態はAPBにとって都合の悪い方へと進む。親の比木丹いと選手が手を崩した。
🖋「あああ~」
🐳「これはやばいね」
🦇「上家さん協力して~」
⛰「知らんがな」

しかしツモ山は協力してくれた。この3pを切って5sが通ればケイテン。
🍵「鳴ける。聴牌!頑張れ!」
🐳「行こう、コータさん!」
鳴けるのか、5sを切れるのか。
コータ選手の選択は……

スルー。そして聴牌できず。
「「ああああああああ」」
🐳「コータサーン」
🦇「5sがどうしてもイヤだったのね」

やまだでこ選手の1人聴牌でオーラスが終わり……

コータ選手無念の4着。
トップとの差、わずか6000点。しかし、どら選手との間についたポイント差は差し引き86pt。
🐳「これは厳しい」
🍵「厳しかった~」
🦇「まあ次だね、次!」

試合後

🐖「いや~ごめんなさい。ごめんなさい。うーん……5s打てねえ~!」
🍵「打てないですよね~。うーん」
🐖「最後の最後日和ったのと、(東3局で)カン3s外して9sで(立直一盃口)放銃したところだな~。中途半端すぎた。申し訳ない!」
🐳「まあ反省は後に回して、今日は連闘ですからね。悔しさぶつけていきましょう」
🦇「切り替えていこう」
🐳「オーラスあがれなかったのつらかったっすね」
🐖「2回チャンスはあったのにものにできなかったのが弱えなあって感じでしたね。しょうがないっす」
🖋「素点はあるラスですから」
🐖「まあ次。次で取り返します

悔やまれる結果になったが、休む間もなく第2試合が待ち構えている。
今度こそ、重戦車の本領発揮なるか。

ANC PURPLE BATS 47.1pt


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