お待たせしました満開笑顔!~第2期Σリーグ『ANC PURPLE BATS』第12節第2試合日菜むい選手視点


日菜選手の視点配信↓

この節からサムネが新イラストとなった。


試合前

卓組


東家 『風林火にゃん』ねこ武者選手🐱
南家 『Luna de esperanza』かちゃまんた選手🎨
西家 『ANC PURPLE BATS』日菜むい選手🍵
北家 『LogicArt』ダイゴ選手🔺

🐖「VPL卓が始まりますね……あっ1人違ったw 魂天 vs. VPLですね」
🦇「うちの主人公でありヒロインですよ
ここまで果敢に戦い続けている日菜選手。足りていないのは結果だけ。
今日こそ、成就なるか。

前回の日菜むい選手

前回は嶺上開花を和了するなど高打点で見せ場を作ったが惜しくも2着。弛まぬ努力を日々続けるその姿勢は誰もが認めるところ。弛まぬ努力が1つでも多く報われることを願うばかりである。

対局ハイライト

東1局~繊細な選択

西家スタートの日菜選手。
まずは七対子のみの1p単騎聴牌。ここはいったんダマにした。
🍵「いったんいったんいったん。何かいい牌に変わるかもしれないから」
🐖「曲げ……ない」
🖋「1枚切れの1pだと不満と」
🐳「曲げちゃってもいいし曲げないのもわかる」

次巡でツモ切り立直。
🍵「残り1枚の白、2枚の1p……いや、いきましょうか。待ち変えてる余裕なさそうなんで」
🐳「これね~思考回路としてはたぶん3pのソバテン嫌だったと思うんですよねたぶん。14pまたぎスジで1p止まっちゃうのが嫌みたいな」

結果は1人聴牌で流局。この日は静かな出だしとなった。
🐳「うん、ナイス聴牌」

東2局~Vプロたちの競り合い

🐱<恋は聴牌即リーにゃ!
この局は序盤から激しく動く。ねこ武者選手、2巡目にして立直。
🍵「おっとっと、速い速い」
🐳「即リーきた」
🐖「アハー」

さらにダイゴ選手も即座に追いつく。
🍵「わー速い速い。マッテマッテ」
🐳「ああああぶつけにいく~~~~」
こうなっては残り2人は防戦一方とならざるをえなさそうだが……

日菜選手、サボらずに2mポンで粘る。
🍵「(2m出る)ちょっと待ってね……(ポン)ケイテンケイテンケイテン。安牌は足りてるから」
🐳「うぉぉぉまじぃ?」
🐖「うぉ~い」
🐳「つよっ」
🖋「3p切れて3mも切れる」

しかし聴牌取り切りまではさすがに難しかった。ここは2人聴牌で流局。
🍵「いや~危ない危ない」
🐖「これ流局したの偉いな」
🐳「ナイスディフェンス」
苦しい展開でもできることを精一杯やりきる。そんな意思が感じ取られた2mポンだった。
また、この局のかちゃまんた選手の粘りも見事だったので是非アーカイブを見ていただきたい。スペースの都合で詳細は割愛しますが。
🎨<解せぬ

東3局~カバディと歴史の差

迎えた東場の親番ではこの配牌。
ちょっと数牌部分がバラバラだが仕上がれば高い。

🍵「親番だ、頑張るよ~。これは……ダブ東中でいい。染めなくていい」
🖋「ダブトンダブトンダブトンダブトンダブトン
🐖「ハハハハハハハwwww」
🐳「そこまでテンション変わる?」
🦇「めっちゃ連呼してる」
🐳「役満張ってるみたいなテンションだったよ今」
Lusyaba選手、唐突にカバディに目覚める。

🖋「他の形悪すぎてテンション下がってきたな
🐖「情緒不安定すぎるでしょ」

1シャンテンまでは仕上げたが、かちゃまんた選手から立直。
🍵「うわ~ぅ。今ですか~」
🖋「あぁ~聴牌」

そのまま粘りながらホンイツまで見えるかというところまできたが、かちゃまんた選手からダイゴ選手がロン和了。3900の横移動で決着となった。
🍵「わあそっちだ~。(自分の)放銃ではないけど……」
🐳「あぁぁぁぁ~い」
🐖「おは~」
🦇「あと1個~」
🐳「さすがに。紀元前から聴牌してましたからねダイゴさん

紀元前(5巡目)

日菜選手の手も現代に入ってようやく整ってきたが、歴史の重みにはさすがに敵わなかったか。

東4局~恐怖のロジック

東3局は紀元前から張っていたダイゴ選手。
迎えた親番では有史以前から既にやばそうな気配。
🍵「どうしましょう、ツモに聞きましょうかこれ」
🐖「ちょっと下家方面ピカピカしすぎじゃない?」
🐳「むいさんにくれよ~」
🖋「むいさん頑張ってくれ。僕ちょっとダイゴさんとの約束あるけど忙しいから」
🐳「何々」
🐖「どういうこと?」
🖋「僕ダイゴさんがトップ取ったらふざけた観戦記書くって約束してるんだから。前期からの魂の約束があるんだから

ふざけた観戦記の一例↓

🖋「その約束してから1回も(トップ)取ってないんだから
悲しい事実が1つ明らかになってしまった。

索子の染め手に重きを置いて進める。ダイゴ選手から出た1sをポン。
🐖「最近染め手に目覚めたらしくて。『ホンイツ好きです』って言ってました」
🖋「いいですね」

終盤に差し掛かろうかというところで、一度4mは手にとどめる。
🍵「いったん(白)いきますか。ケイテンとらなきゃいけないから。いったんね」
🐳「2sがこれだけ見えたらギブアップか、いいバランスだと思います」
🐖「素晴らしい」
🖋「ケイテンルート現実的にある」

そのままきちんと聴牌を取り切って流局。ダイゴ選手のダマ12000も怖かったところだが見事に躱しきって1本場

ねこ武者選手もよさそうな形だがダイゴ選手がまたしても不穏な手牌。
🐖「でぇさんげん?」
🖋「發は2山」
🐳「3山じゃなくて?」
🖋「あっ3山です」
🐳「まあもっと悪いんだけど」
🐖「そこは間違っててほしくないのよ」

副露も河も見るからに危ないが、ねこ武者選手が力強く前に出る。
🐳「わーイッタイッタイッタイッタ」
🐖「いった~~~」

しかしほどなくしてダイゴ選手も追いついた。
🐳「ウワアアアアアア」(魅惑の高音ボイス)
🐖「もう無理。發はダメだよもう」
🐳「えっ倍満じゃん(役役小三元ホンイツトイトイ)」
🖋「倍満倍満」
🐳「バ~イマ~ン」

最終的にはねこ武者選手の25pが競り勝った。5200は5500の横移動でダイゴ選手の24000点は幻に。
🍵「おぉ~見事~。さあまだまだわかんない」
🐖「まあ大事(おおごと)にならずといったところで」
🐳「平和的に解決」
🐖「ねこ武者さん頑張ったねこれ」

南1局~開花宣言

南1局。そろそろ大きく加点したいところでこの配牌。
🍵「これはトイトイかな?ホンイツかトイトイ(にしたい)」
🖋「南西対子で」
🐳「これいい」
🐖「いいですね」

役役で2翻。あと2翻つけば満貫。いちばんわかりやすいのはトイトイか。

その後サクサクっと發が重なって鳴けた。満貫がかなり現実的に。
🖋「だれかさんのトイトイ逃しがここで効いてるってワケよ
🐳🐖「wwwww」
🦇「自虐が出ました」

7巡目、ツモ8pで聴牌。
🐳「う~いきたきたきたきた」
🐖「ヨシヨシヨシヨシヨシヨシ」

そのまま自力で決めた。2000-4000の大きな加点。
🍵「よしツモった!ナイス~!」
🐳「うお~↑しヨシヨシヨシヨシヨシヨシ」
🐖「ヨシヨシヨシヨシヨシヨシ」
🦇「ナイス~これは大きい」
🖋「よかった~」
🐖「えらい!えらい!」
🐳「ナイス~」
🐖「いけるよ。トップ見えるよ
🐳「今回いけるね」

続く南2局

ねこ武者選手、またしても立直。
親番は落ちてしまったが変わらず果敢に攻める。
🐳「おっとぉ」

そして両脇も粘る。3人聴牌。
🐖「じゃあもう横でやってもらって」

最終的には、またしてもダイゴ選手が掴んでねこ武者選手への2600の放銃となった。
🐖「一番いい」
🐳「こんなことあるんだ」
🦇「さっきからダイゴさんねこ武者さんにやられがち」
🐳「たしかに」
🐖「展開がむいさんに向いてる!……ダジャレじゃないけど」

南3局~まだまだ咲ける!

初トップのためにも非常に重要な親番。

三色ドラ1聴牌。ダマでも7700あるがここは強く立直に出る。
🍵「456であがったらめっちゃでかい……(ツモ6m)よし、これあがったらだいぶでかい、立直!456だ!立直立直!5sお願いします!」
🐖「かけろかけろかけろ!ヨシヨシヨシヨシヨシヨシ」
🐳「ノータイム立直、かっこいい」

しかし他の選手も黙って見ているわけにはいけない。
ここまで苦しい展開だったかちゃまんた選手、7mをぶった切って勝負。
🎨<見せ場をカットされた恨み!
🍵「わあ追っかけきたあ」
🐖「かちゃニキ????こんなことある???」
🦇「え~!?」

さらにダイゴ選手も参戦してきた。
🔺<チャンス手を空振り続けた恨み!
🍵「おわあああああああ」
🐳「アアアアアダイゴサンモキタアアアア、カオスダヨ~」
🐖「もうわかったもうわかった、流局で手を打とう」
🖋「ホントお願い」
🦇「オネガイオネガイ」

結果は流局。5sは立直時点で全山だったがかちゃまんた選手のところに悉く流れてしまった。
🍵「ああ~……5s持たれてるかあ~」
🦇「怖いな~もう」
🐳「す~ごいめくり合いだったなあ」

肝を冷やしたが、無事に終わったのなら何より。気を取り直して1本場

11巡目に平和のみの聴牌。
ドラの發が行方不明なのが気がかりだがここでも強く立直。
🖋「ヤミテンある」
🍵「当たる?ロンされる?大丈夫?……25sです!」
🐳「うわあああ立直までいったあああああ、つえええええ」
🐖「うおおおおお曲げたああああああ」
🐳「25sいますよ。何枚いるのか数えるのサボりたいくらい
🐖「山4
その程度でサボらないでほしい。

数えられる程度の残り枚数だったが、じゅうぶんいたことも確か。發バック聴牌を入れていたかちゃまんた選手から茶柱2sを討ち取る。
🍵「それです!供託も回収して、大きいよ!おっ裏!大きいよ!ナイス~!」
🐖「オーーーシオシオシオシオシオシオシオシオシオシ↑」
🐳「裏あったけえ、この裏1あったけえ」
🍵「さあ今日こそトップだ!まだまだ稼ぐよ!

まっすぐ上を見つめて目一杯に構える2本場

連荘を目指したものの先手を取られる。ダイゴ選手から立直。
🐳「もう撤退っすね」
🐖「全然撤退でいいと思います」

いったん5p単騎の七対子聴牌を入れるが7p引きで撤退。
さらにオリた直後にかちゃまんた選手からも立直。
🍵「9pだけプッシュ。9pだけね。他危ないの引いたらオリるから」
🐖「ナイスナイス、いいバランスよ」
🖋「いったん勝負はしたけどね」

ここはきちんとオリきって流局となった。
🍵「うん。はあ~オーラス勝負だ。あがったらトップだ。よし!」

オーラス~満開

あがればなんでもいいという状況で發が対子。とても心強い。
もちろん他の部分もしっかりと形作る。急所のカン6pをチー。
🍵「一番うれしいとこ」
🐖「ヨーシヨシヨシヨシヨシヨシ↑」
🐳「いい!鉄チー計画が!ヽ(゚∀゚ )ノ」
そういえばそんなのありましたね。

發をポン。47sで聴牌。なんとこの時点で6枚山。
🍵「よし、これあがったら勝ちだー!これあがったらトップ!」
🐳「鉄ポン計画!鉄ロン計画ですねこのあとは」
🦇「むいちゃんの初トップが秒読みだー」

かちゃまんた選手から7sを捉えて自らの手で決着。待ちに待った景色が、ついに現実のものに。
🍵「よし!やーーーったああああ!やったー!初トップ取れましたー!……やったー!やったー!やったー!取れたー、トップだー!ダイゴさん、ねこ武者さん、かちゃまんたさん、ありがとうございました!」
🐳「うーーーっし!!!」
🦇「ナイスーーーーー!!!!」
🐳「いやーナイストップだ」
🦇「やった~!」
🐳「素晴らしい、素晴らしい~」
🐖「超ナイスだわ」
🐳「APBの救世主現る」
🖋「やっぱ日菜むいなんだよなあ」

チームも、応援するファンも、そして何より日菜選手自身が待ち望んだ個人初トップ。12節目にしてついに成就。

試合後

🖋「普段から日菜さんの牌譜勝手に見てるんですけど、南3から仕掛けを積極的にするようになってる
🐳「なるほど?」
🖋「幅が増えてきたんだと思う」

🍵「ただいまです~。いや~、ありがとうございます!やった~!
🐳「完璧。素晴らしいトップでした」
🍵「ありがとうございます!」
🖋「初トップおめでとうございます」
🍵「ありがとうございます、もうめちゃくちゃ嬉しいです!」
🐳「チャット欄にもいろんな方から祝福が」
🍵「皆さんありがとうございます!『ナイストップ』ありがとうございます!嬉しい~!」

これまでの日菜選手が登板後控室に戻ってきたときに、最初に口にしていたのは謝罪の言葉。
執念のラス回避をした後も、トップ争いをやりきった後も、真っ先に出てきてしまったのは「すみません」の一言。責められる道理など何もないのに、勝てなかったことへの責任を人一倍感じていたからこそなのだろう。

でも、この日は違った。満開の「嬉しい」と「ありがとう」で埋め尽くされたAPB控室の光景は、今期で一番輝いていた。人一倍真面目に努力をし続けて蒔いた種が、一つ花開いた瞬間だった。
まだまだ厳しい戦いは続くが、何度でもこの景色を見ていたい。
日菜選手とAPBなら、きっとまた見せてくれる。

ANC PURPLE BATS -6.3pt

現在、暫定8位。


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