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劇団やどりぎ 旗揚げ公演

2022年12月24日、いつも観ている演劇ユニットせのびの公演と併せて、劇団やどりぎの旗揚げ公演があった。
やどりぎというネーミングがどういう意図でつけられたかはわからないが、ヤドリギはクリスマスに飾る植物でもあり、その名を冠した劇団がクリスマスに旗揚げする事実だけで十分に素敵な出来事だ。

やどりぎの脚本、演出を手掛ける渡邉さんのことは、せのびの前作「パーク」で役者として知った。鳩のポポ郎役をチャーミングにパーフェクトに(これは主観だけど、パーフェクトと言いたい)演じていて、この人の作るものなら観てみたいと思った。

感想として、フレッシュな若さ溢れる演劇、とか言おうと思えば言えるが、ちょっとその上を行っているような印象を受けた。演劇的と世間が感じていそうな要素、今作で言えば不条理な設定の部分が、創作の芯ではなさそうだなと感じた(実際のところはわからない)。設定を設けなくても、あるいは設定を後から捨てても、十分に成立する内容だったし多様な人格を舞台に召喚させる能力があるように思えた。人間観察、会話、細かなあるある。
楽しい作品!という表面的な印象以上に今後に期待したいと思える作品だった。

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