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とあるローカル人狼会の苦悩

オープンであること、それは
・オープン会未経験者(俗にいう「初心者」)
・引っ越し・遠征などで地域の情報がないプレイヤー
・まだ知らない良プレイヤー、気の合うプレーヤー
に開かれた門戸として存在するということだ。
そういって使命感に燃えていた主催に共感し、
私なりの方法でサポートをしてきたつもりだ。

数年前は活気のあった会だと思っていたが、周りの環境の変化もあり、日に日に人が集まらなくなっていった。
「今オープン人狼会をする難しさ」を、ここに書き留めてみる。

1. 未経験者どこですか問題

オープン会に来てくれる貴重な「未経験者」。
コミュニティの存続には未経験者の参入が必要不可欠だと思っている。

会に興味を持ってくれる動機としては、
・動画などのメディアで面白いと思って
・友達に誘われて
といったところが大きいと思うが、前者に関して、そもそも今、メディアで人狼をやっていない。

YouTubeなど人狼はおろか、その代替として出てきたAmongUsのブームも下火になってきた気がする。
他のメディアで「ななにー人狼」と久しぶりに企画が持たれたが、話題になることも特になく自然消滅。

見る専の人がいないのであれば、ターゲットを後者に絞る、
つまりは人狼に興味ある友達の友達などを巻き込んでクローズ会をやったほうが、満足度が断然高い会ができると思う。

2. Zoomから帰ってこない問題

情勢が厳しいときはぐっと我慢して、オンラインで遊んでいた私たち。
それが功を奏したのかは知らないが、10月と11月の二か月もの間、新規感染者数が非常に少ない状態で推移した。

それなのに対面のオープン会には、人が全然戻ってこない。

ここ2~3年でいくつも出た人狼アプリには見向きもしなかった人たちが、
Zoom会にどっぷり漬かっているような気がする。

第3波、第4波のころには「一時避難所」として開かれたオンライン会が、今や完全に市民権を得たのは喜ばしいが、私の立場としては寂しい限りでもある。

3. 白い人囲われ問題

さて、こういったオンラインでのつながりが活発化するに従い、人狼界隈にもボーダーレス化の波が訪れていると感じている。

素晴らしいプレイヤーは自分のいる地域を飛び出し、多くの人の目に留まり、周囲の人気を集めていく。
その代わり、そういった人が抜け出た後残ったものが魅力を失っていくように、ローカルな会も活気が失われていくのかもしれない。

おわりに

そんなこんなで、私は自分の関わってきたオープン会を止め、しばらく潜伏することを選んだ。

またオープン会に携わろうと思うようになるのは、上記3項目のうち、2つくらいが解消されたときかな?そうなるのと私が年を取るのと、どちらが早いか怖いところではありますが。

ただ、個性的なレギュレーションを回したい欲は消えてはいない。
プレイヤーよりGMをやるほうが好きな人間なので、「うちの会にGMしに来ませんか?」というお誘いを受けたら、すごく喜んで釣られると思う。

あと、ボードゲームは特性上、人狼ゲームよりはオンライン依存になりにくいので、そちらでは引き続き遊びたい。

それでは以上!

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