ボードゲームが趣味になるまで
はじめに
この世の中にはたくさんの趣味がある。
私も小さい頃から考えると、いろいろなものに触れてきた。
ある時は友達と一緒にサッカークラブに入ってみたり、ある時は真夜中にスタミナが溢れていないか気になって目が覚めるくらいパズドラにはまったり、またある時はマイナーなアーティストのファンクラブに入ったりなどした。
飽き性な私は、始めては止め、始めては止めを繰り返してきた。
趣味を人に紹介するため、または自分が続けるために大事だと思っていることを紐解くために、今一番好きな趣味であるボードゲームにどのような段階を経てはまったかを整理してみることにした。
1.認知する
大学2年の合宿の夜の自由時間。
よくあるトランプやウノに紛れて、派手なパッケージが目を引くカードゲームの箱が並んでいた。
大学の先輩Aが合宿に持ってきたニムトである。
2. 初プレイのハードルを越える
私は横でメンバーがわいわい盛り上がっているのを見ていた。
なんだかよく分からないが、見た感じだと10枚の数字カードを順番に出していくだけらしい。それにしてもみんな楽しそうにしてたので、私もつられて混ざってみることにした。
3. リピーターになる
私の初めてのニムト卓には12~3人が集まり、負けた数人が交代をしながらプレイしていた。
人数が多ければ多いほど楽しいこのゲームには合っており、負けたら交代という適度なプレッシャー、メンバーも見知ったなかで会話も弾んだ。
初日の夜だけで無く、二日目も帰りのバス待ちのちょっとした隙間時間も惜しんで熱中していた。
4.コミュニティ(運営)の存在
それから先、2年間ボードゲームに触れることは無かった。
私の入っていたサークルはボードゲームサークルではなかったし当然なことではある。
定期的に趣味を楽しめるコミュニティがあることは、当たり前ではない。
一夏の思い出を忘れかけ、サークルにも出なくなり、家と研究室の往復をしていたあるとき、研究室の先輩Bが潜水艦が書かれた黄色い袋から大きな箱を取り出した。
後輩という立場で半ば強引に卓に座らされた私たち。初めて遊んだ時は意味も分からないまま、その先輩がぶっちぎりのトップになった。
他のメンバーの反応も冷ややかで、先輩Bは毎日休憩室で卓を立てようとするも、3人集めることすらままならなかった。
5. 継続するモチベーションが生まれる
カタン、カルカソンヌ、プエルトリコの3つのゲームを、ようやく集まった3~4人で延々と回す日々。
ある程度どのメンバーも戦略が分かってきたところで、ゲームの展開に新鮮味のないものになり、その箱はホコリをかぶっていった。
・・・正直、社会人になった私が、ボードゲームをこんなに続けているとは思っていなかった。
ボードゲームカフェや会に行くと毎回違った参加者がいろいろな趣のゲームを紹介してくれるし、自分の推しを紹介して満足してもらえる。そんなこんなで、社会人になってからは飽きること無くボードゲームを続けられている。
言いたかったこと
趣味は1人では楽しめないものがほとんどだと思う。
私は、過去の経験から、同卓(人狼の場合は、同村)する仲間を少しでも増やすために、そして自分自身の趣味へのモチベーションを絶やさないために、こういうことを大事にしている。
・プレイへのハードルを下げるため、「ルール説明(インスト)の時間が短く容易であること」に重きを置く。インストのためなら下準備を惜しまない。
・初心者を誘うときほどメンバーにこだわる(世間話してるだけで楽しいメンバーにする)。
・コミュニティ運営の主催者には敬意の念を払う。そしてたまには、自分から人を集めてみる(オープン/クローズ問わず)。
・変化を持たせ、定石を作らない。同じゲームばかりで遊ばない。人狼ゲームの場合、同じ進行に偏らないようにレギュレーションを捻る。
長くなりましたが、以上です。
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