平凡

「平凡に生きる」というのが僕の生きる指標である。なぜそのような考えになったのだろう。運動も勉強もそのほかの何事をやっても平均的でふつうで、それが居心地がいいからなのかもしれない。姿形が人畜無害な小市民という感じで、面白みがない、と自分では感じる。退廃的な小説やロック、ヒューマン映画に感化されるも、特にそのような芸術の才能がないと感じ、このようなオナニーブログを書いて疑似昇華している。今、そこそこの大学を卒業し、そこそこの会社に就職しようとしている。お酒を飲み半狂乱になろうとも、途中で気持ち悪くなり寝てしまう。最近、スマホ見てダラダラするかバイトに行くぐらいしかしていない。何をしているんだろうか。入社まであと5か月、こんな自由な時間はもうないはずなのに無駄な時間を過ごしている気がする。しかし、外に出る気が起きない、何もしたくない。

気分転換に今日、久しぶりに近所のバーに行ってきた。そこで面白いお兄さんと出会った。地理、映画、音楽の教養がたっぷりとあった。ファッションはブティックもしくはこ洒落た古着屋の仕込みで、中性的な顔立ちをしていた。しばしかなり酔っている様子ではあったが、話にはアカデミックさがあり聞き入ってしまった。人を魅了する雰囲気が彼にはあった。彼の非凡さがひしひしと伝わってきたと同時に儚さ、あやうさ、脆さが垣間見れた。憧れるけどなれない、なりたくないといった方が適切だろうか、そういった感情になった。

平凡だか非凡だかよくわからなくなってきた。お酒だけが唯一の救いだ。平凡非凡なんてどうでもよくなる。明日には二日酔いで、また平凡な生活を送ることするか。

2023年 11月15日 サブカルクソ大学生



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