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羨ましい

羨ましかった
君のことが

愛してくれる家族がいて

羨ましかった
君の側にいる人が

君の帰る場所でいられて

羨ましい
私が一生手に入らないものを持っていて
羨ましい
君の大切なものでいられて

羨ましい
羨ましい

君の大切なものでいられて。
君と一生一緒にいられて。

知ってるよ
私、君にとって何者でもないんだよ
知ってるよ
君は恋人でもなけりゃ
私の保護者でもないし
家族でもない
友達とも言えない

君もまた私にとって何者でもないと言うけれど
安全基地の無かった私にとっては
唯一の拠り所にしたかった

知ってたよ
そんな場所、他所には無いってわかってる
例え間違っているとしても
間違っていると知りながら
ずっと違うところを探してる

この世に安心できる場所なんか無い
どうやったって手に入らない

でも諦められない

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