【連載小説】君の消えた日-二度の後悔と王朝の光-39話 交錯する思い2-人と屏風は直には立たず-
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約束の夏祭りの日、永遠、柊、眞白の3人はつばめヶ丘神社の入口で待ち合わせをしていた。すでに多くの人が参道に詰めかけ、屋台の食べ物や金魚すくい、射的などを楽しんでいる。先に到着した永遠と柊はスマートフォンをいじりながら眞白を待っていた。浴衣の人間が多いが、2人は任務に備えてそれぞれ柊が私服、補講帰りの永遠が制服だ。
「やっと訛った体が戻ってきた・・・。来週からは任務に戻れると思う」
永遠はぐったりした様子で柊に伝えた。
「大丈夫?なんか疲れて