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禁断の実を食べるとこうなる / あなた操られていませんか?

無知な人はいいようにされる

※長文ですけど物語形式ですのでグイグイ惹かれてます。

ある森にサルの集団が棲んでいた。
サルたちは王様の奴隷だった。
王様は人間だった。賢い人間だった。
王様はサルたちにとって絶対だった。
サルたちは王様の命令なら何でも聞いた。

王様のためにサルたちは朝早くから夜遅くまで働いた。
死に物狂いで働いた。寸暇を惜しんで働いた。王様が殺せ!と言えば外敵はもちろんのこと、時には仲間も殺した。
命令に従わなければ今度は自分にその矛先が向けられた。

王様は、専制君主だった。超がつくほどの絶対君主だった。
王様の横暴、理不尽は日を追うごとにエスカレートしていった。
ある日王様が、一匹のサルの態度が悪いと言って激怒した。
大した理由はなかった。

王様は全員を集めて、手酷い暴行を加えた。臣下5人もそれに加担した。
さらに王様はリーダー格2人に責任をとらせて懲罰房に一カ月間閉じ込めた。その間食べ物はいっさい与えなかった。

そこまでされてもサルたちに不満はなかった。
王様とサルでは身分が違うのだから……と、サルたちは最初から諦めていた。というよりも納得していた。

中には王様を神様の使いのように思って崇める者も少なからずいた。
なによりサルたちは無知、無能だった。

読み書きも出来なければ、数を数えることも出来なかった。難しい場面に遭遇すると判断がつかず、王様の指示がなければ何も出来なかった。

洗脳された猿

そんな無知なサルたちに向かって、ある日王様はこう号令をかけた。
「産めよ、増やせよ」、「産めよ、増やせよ」。
サルたちは命令に従って子づくりに励んだ。結果人口(猿口)は急増し、
1年で3倍、3年で5倍増となった。

王様はご満悦だった。いたくご満悦だった。
猿口が増えれば増えるほど、サルたちをこき使って儲けることができたからだ。儲けたお金で、王様は目も眩むような立派な宮殿を立てた。
その宮殿の中で王様は妃と贅の限りを尽くしてぬくぬくと暮らした。
王様も妃も笑いが止まらなかった。

一方、サルたちは相変わらずボロ小屋で暮し、食べ物も乏しかった。王様が森の果実を勝手に食べることを禁じたからだ。サルたちは王様から支給される粗末なヒエやキビが唯一の食料だった。

そのため、冬になると飢えと寒さで餓死者、凍死者が続出した。
それでもサルたちは、生活の改善を求めて王様に訴えるようなことは一切なかった。ひたすら運命、つまり王様の気まぐれに任せて生きるのみだった。

ある日のこと、王様は珍しくサルたちに褒美を与えた。チョッピリ後ろめたさがあったのかもしれない。あるいは油断したのか。
「今日より3日間、森の果実を思う存分食べるがよい。ただし……」

ただし……、王様はそのあとこう付け加えた。
「何を食べてもよいが、中央の黄金の木の果実だけは絶対に食べてはならぬ。約束違反者は厳罰に処する」

もとより王様の命令に逆らう者などいるはずもなかった。
ところがこの日リーダー格のマイケルが、うっかり禁じられていた果実を食べてしまった。夜間だったため、暗くてつい間違ってしまったのだ。

せつなマイケルは、やばい、すぐに吐き出さなければ!と思った。
が、あまりにも美味だったため、マイケルはそのまま飲み込んだ。その瞬間、マイケルは得も言われぬ多幸感に包まれた。

<あぁ、このふわりとした感覚……、いったい何なんだ、これは!?>

もうこうなったら、禁止もヘチマもなかった。マイケルは我を忘れてもう
一つ、もう一つと食べた。幸い誰も見ていなかった。
そこでマイケルは次の日も、その次の日もその場所へ行って、禁断の実をお腹いっぱい食べた。
 
それから一週間が過ぎた。
マイケルに異変が起きた。
その辺りから、なんとなく頭の中がもやもやし始めた。
<おかしい……、なんとなくおかしい?なんだ、この感覚は>

何がおかしいのか?
体の不調で悩んだのではない。
この辺りから、マイケルはこれまで疑ってもみなかった王様のやり方に、疑問を持ち始めたのだ。王様だけではない。自分たちの貧しい暮らしぶりにも疑問を持った。

<王様はあんなに贅沢に暮らしているのに、なぜ自分たちはこれほど貧しいのか。なぜこれほど哀れなのか。おかしい……?>

しばらくしてマイケルは、突然文字が読めるようになった。
<きっとこれは黄金の果実のせいに違いない。そうか、そのせいで王様は自分たちに黄金の果実を食べることを固く禁じたのだ>。

まさに、その通りだった。
王様としては、サルたちが黄金の実を食べて頭がよくなることを恐れたのだ。無知で従順なままでいてくれたほうが、王様にとっては好都合だったからだ。
黄金の果実は、頭脳を明晰にする効果があったのだ。

ある日マイケルは、臣下が王様に宛てた建白書を宮殿前の広場で拾った。
<どうせサルたちは読めないのだから……>。そんな軽い気持ちで王様は無造作に広場に投げ捨てたのだろう。
そこにはこう書かれてあった。

「王様、サルたちにこれ以上恩恵を与える必要はありません。与えすぎるとズに乗って働かなくなります。死なない程度にもっとエサをセーブすべきです。ついでに子共ももっと産ませるべきです。ここのところの餓死者、凍死者で、一時期より猿口がかなり減っています」。

マイケルは衝撃を受けた。
<そうか!やっぱり俺たちは騙されてたんだ!人間たちにいいようにされてたんだ。ちくしょう。よ~し、こうなったら……!>。
 

父さん!なぜ早く教えてくれなかったの!?


マイケルは仲間を集めて、早速この事実を伝えた。しかし無知な彼らにはまったく通じない。彼らは相変わらず王様の信奉者だった。

「だって言うことを聞いて働いていれば、王様が食べ物も寝る場所も与えてくれるんだから……。これ以上何を望む必要があるのか」。

「そうじゃない!」。
マイケルは口角泡を飛ばして訴えた。王様の目を盗んで全員を集め、王様の悪事について熱弁を振るった。これがバレたら命が危ないことは重々承知していたが、すべてを悟ったマイケルとしてはもう黙ってはいられなかった。

<命懸けで王様の悪事をあばいてやる!>。

そう決意した。マイケルはさらに吠えた。
「いい加減に目を覚ませ。王様はお前らが思っているようないい人間じゃない。その逆だ。俺たちを食い物にする悪魔だ。極悪人だ。ペテン師だ。このままじゃ、いずれ俺たちはあいつらに殺されてしまう。そうなる前に立ち上がるんだ。立ち上がって主権を取り戻すんだ!」。

それでも反応がないと分かると、今度はマイケルは、一計を案じて彼らを森に連れて行った。そして、例の果実を全員に食べさせた。
「な、なんてうまいんだ!」

あちこちで歓声が挙がった。
それからほぼ一週間、彼らもマイケルと同様モヤモヤが始まった。そして王様に批判的になった。

「……なんて悪いヤツなんだ!?」
「……俺たちをこき使ってぼろ儲けしてたのか!?」
「……ちくしょう!」

この後、不思議なことが起こった。
突然メスザルたちが王様に逆らって、子どもを産まなくなった。
「なぜ産まないのか、産めよ、増やせよ!」

王様が問い詰めても、命じても決して彼女たちは応じなかった。
続いてオスザルたちが、反抗的な態度を取り始めた。
異変に気づいた王様は、あわてて臣下に命令した。
「サルたち全員を逮捕せよ」 

臣下たちがサルたちを集めて叫んだ。
「王様の命令だ。お前たち全員を逮捕する。神妙にお縄を頂戴せよ!」

だが、サルたちはこれまでのように素直には従わなかった。それどころか、臣下に罵声を浴びせた。
「何を言うか、このイカサマ野郎!」
今やサルたちは無知な集団ではなかった。
地上戦闘軍団へと変貌していた。

「何をこしゃくな!」
そう言って一人の臣下がサルに警棒で殴りかかった。
ところが、ひょいとよけられてその場に無様に転倒した。
それを機にマイケルが叫んだ。

「今だ!今こそ決起するのだ!」
「ウォ~ッ!」という喊声が挙がり、サルたちが人間たちに襲い掛かった。

臣下が必死になって抵抗したが、いかんせん、多勢に無勢、勝負はあっという間についた。王様と妃、それに5人の臣下はたちまち縛り上げられた。
ここでマイケルが声高らかに宣言した。
「これより極悪人7人を処刑する。そして森の主権は我々が握る」。

その瞬間、周りから「そうだ、そうだ!こいつらを吊るせ!殺せ」という怒号とともに大きな歓声が挙がった。
 
~END~


 解 説
 
●少子化の要因は経済ではない
 
この物語の重要な教訓はのちほど解説しますが、その前にクエスチョンです。
―――― 突然ですが、日本の少子化の原因は何だと思いますか。
「いきなりなんだよ。今の話しと関係あんのかよ」。

―――― もちろんあります。あとでなるほど!と納得されるはずですから、とりあえずご存知でしたらお答え下さい。
「そりゃ、未婚者の増加だよ。原因はそこだよ」

―――― なんで未婚者が増えてるんですか?
「そりゃ、今の若者は貧乏だからさ。最近は年収200万円なんてザラだからね。その程度の年収じゃ、とてもじゃないけど結婚なんてできないよ。マイホーム、マイカー、子育て、教育資金……無理ムリ」。

―――― 愛があればお金なんて関係ないんじゃないですか?
「そんなの安っぽい小説やドラマの中だけの話しだよ。最近の女性はドライだから、年収の低い男とはあまり結婚したがらないんだ。もちろん、全部じゃないけどね」。

―――― 貧乏人はお断りってわけですか。
「そこまでは言ってないよ。でも昔と違って今の女性は贅沢にわがままに育ってきている人が多いから、なるべく貧乏はしたくないんだろうね。

考えてもみなよ。年収の低い男性と結婚したら、女性はどうなると思う。目いっぱい働かなきゃならないから、きっと奥さんは苦労するよね。

ま、結婚生活だから、苦労はある程度仕方ないんだけど……、問題は奥さんが働くと子育てがうまくいかないってことなんだ。

待機児童問題がそれを象徴しているよ。だから女性たちはなかなか結婚したがらないし、たとえ結婚しても多産はしないんだ。
経済的に余裕があれば別だけど、多産すると(いや一人っ子でも)、子育てと仕事が両立しなくなるからね。
これを解消するには高収入の男性と結婚するか、国が子育て支援対策をしっかりやるしかないと思うんだ。そうすればきっと少子化は解消されるよ」。

―――― なるほど。よく分かりました。少子化の要因はズバリ、経済問題だってことですね。
「その通り。そんなの当たり前じゃん」。

それは違うよ。アタイは知ってんの!

―――― 確かにあなたの言うように、経済の問題は大きいと思います。でも、それだけではありません。少子化の要因は他にもあるんです。もしかしたら、そちらの方が大きいかもしれません。
「何だって、いったいなんだよ、それは」。

―――― ズバリ、識字率です。
「識字率、何のこっちゃ?」
―――― 平たく言うと読み書き能力のことです。
 
少子化(未婚・晩婚・出生率低下)は、実は識字率=読み書き能力、今でいえば学歴が大きく関与しているのです。
確かにこれまでは少子化の要因は経済だと考えられていましたが、フランスの人類学者エマニュエル・トッドにより、それが否定されました。

明治大学の鹿島茂教授は、エマニュエル・トッドの研究を読み解いて、こう述べています。
 
「出生力転換(著者注:少子化)をもたらす最大の要因、それは経済ではなく識字率、とりわけ女性の識字率である、ということになります。
女性の識字率が一定の水準を超えると、その共同体は出産調整を開始し、必然的に出生力転換が起こり、それがテイク・オフ(著者注:近代国家の仲間入り)を導くのだと考えたのです」

(『エマニュエル・トッドで読み解く世界史の真相』鹿島茂著・KKベストセラーズ)。
 
一定の水準とは50%です。家族システムにもよりますが、女性の識字率が共同体の50%を超えると出産調整が始まり、また男性の識字率が50%を超えると社会変革、ひいては暴力革命の気運が高まるのだと鹿島教授は言います。
森のサルたちがそうでした。見てきましたように、サルたちは無知、無能でした。読み書き能力はもちろんのこと、無分別で思考力も理解力もまったくありませんでした(識字率0%)。

そのせいで、彼らは王様に従属して(いいなりになって)いたのです。というよりも、従属せざるを得なかったのです。無知、無能ゆえに、支配者に逆らう術を知らなかったからです。換言すれば、従属することが彼らの処世術だったのです。

ところが、禁断の実を食べて頭がよくなったとたん、モヤモヤが始まり、そこから体制批判が始まりました。あまりにも理不尽だ!とサルたちはここで王様の悪徳に気づいたのです。ここが識字化の凄いところです。
 
一般に識字率(学歴)が高くなった社会集団では、不満が噴出する傾向にあります。
なぜそうなるのか?
 
社会に洗脳されている日本人
 
読み書き能力獲得によって様々な情報が手に入るからです。
広告、新聞、書籍などによって今の自分のポジションが判明し、そこから不満や変革の気運が生まれてくるのです。

それを防ぐために、国民に真実が伝わらないよう情報遮断している国もあるほどです。社会主義国はほとんどそんな感じです。

ちなみに2013年ユネスコ調べによると、世界全体の識字率は85%で、男性は89%、女性は81%となっており、もっとも低いのはアフリカ諸国やイスラム圏の一部。この地域は女性の地位が低く、識字率も50%未満で、そのためこれらの地域では、今も人口の爆発が止まらないと言います。
 
さて、物語の中でメスザルたちは突如子供を産まなくなりました。
これはメスザルたちの識字率が大幅にアップしたことと関係があります。

この点は先進国の女性に共通するところがあります。
ご存知のように、日本でも、むかしは5、6人兄弟なんてザラにいました。
ところが日本人の識字化が進むと、特に女性の識字率がアップすると、徐々に女性たちは出産調整に入り、子どもを産まなくなりました。

識字率が高くなるとどこの国でも教育熱心になり、女性が独自の価値観、人生観を持つようになるからです。
つまり、高い教育によって、女性たちは理不尽なポジションに気づいてしまうわけです。

「なんで男たちの言いなりになって子どもをつくらなければならないの?家庭の犠牲にならなければならないの?そんなのおかしい。私は子どもや家庭より、もっと自分の人生をエンジョイしたい」

こうして女性の自己主張が始まり、晩婚、未婚が増えて、自ずと出生力転換(少子化)が起こるのです。
 

団塊世代のと~ちゃん。もっとシャキッとせえや。

ところで1947年~1949年までに生まれた人のことを団塊の世代(戦後世代)と言います。第一次ベビーブームとも呼ばれます。
考えてみればこの時代は終戦直後ですから、決して日本は裕福ではありませんでした。
それなのに3年間の合計出生数は約800万人(年間260万)にものぼります。

これに対して2017年の出生数は約わずか94万人で、ほぼ3分の1です(厚生労働省人口動態統計)。
最近は不景気とはいえ、戦後に比べればはるかに裕福なはずです。それなのに逆転現象で少子化が起こっています。

そういえば、女子アナとか、芸能界の女性の場合(いずれも美女)、プロ野球選手、サッカー選手、あるいは有名企業経営者や有名音楽家と結婚することが多いようですが、あれってやっぱり年収に惹かれるのでしょうか?

いや、いや、そんなことはないはずです。それはゲスの勘繰りで、周囲には分からないお2人だけの深い愛情があってのことだと思います。多分が……。

それはともかくとして、大金持ちと結婚した彼女たちが多産しないのはなぜでしょうか?経済的には余裕があるのですから、昔のように5、6人くらい産んでもいいように思うのですが、決して彼女たちは多産しません。
せいぜい2人です。これ一つを見ても、少子化が単に経済の問題だけでないことが分かります。
 
●高学歴化で暴動が起こる
 
さて、今度は男性の場合です。女性の識字率がアップすると出産調整が始まると言いましたが、男性の識字化が進むと、社会変革のきっかけになります。
これまで無知ゆえに社会集団の中でいいようにされてきた男たちが、読み書き能力獲得によって、やはり様々な情報入手が可能になります。

すると体制、あるいは社会集団の理不尽に気づき、反乱を起こすのです。
その典型的な例が1789年に起きたフランス革命です。ここで再び鹿島教授の弁に耳を傾けてみましょう。
 
「ひとつは、1789年の時点で、パリの男性識字率が。50%を超えていたことです。読み書き能力を得ると、人は知識と思想を獲得します。革命という夢を後押しするイデオロギーを共有したわけです。社会変革のための思想準備が整う基準は『男性の識字率が50%を超えることだ』とトッドは述べています」(前掲書)。
 
まさにサルたちがそうでした。圧政に苦しんでいたサルたちが目覚めたのは、やはり読み書き能力を獲得してからでした。今「苦しんでいた」と言いましたが、実はサルたちは、獲得以前はそれほど苦しんでいませんでした。それどころか、王様のお陰……とばかりに圧政を楽しみ、感謝していたようなところさえあります。
 
しかし、いったん識字化が始まって知識を獲得すると、そうはいきません。感謝はやがて憎悪に変わります。そして反乱が起こり、「森の革命」が起こったのです。

いい加減にしろ!ぶん殴ったろか!

さらに鹿島教授はトッドの言葉を借りて「フランス革命が起こったもう一つの要因は「パリが脱宗教化していたことだ……」旨のことを述べています。

つまりこの時点でパリ市民は神をあまり信じていなかった、というよりも知識獲得により神洗脳から解放されて日、曜日に教会へ行かなくなった人が多かったのです。
それがフランス革命に拍車をかけたようです。
 
●宗教は奇人変人を生み出す
 
宗教は厄介です。一度信じるとなかなか抜け出せません。正しい、ためになる宗教ならいいのですが、金をむしり取るだけの悪徳宗教につかまると、教祖や会長の言いなりになって人生が破滅してしまいます。
 
神に、仏に尽くしてさえいれば何があっても大丈夫!などと教えられ(洗脳され)、信者は誰彼なく勧誘しまくりますから、段々周囲から疎外されて孤立してしまいます。社会生活もおろそかになり、「奇人・変人」がそこに誕生します。

わたしって、変でしょうか?

そこで気づいて脱宗教できればいいのですが、ほとんどの人はできません。変人扱いされても、孤立しても、疎外されてもそれらはすべて「法難」と捉えて、ますます教団にのめり込む傾向にあります。

こうなるともうどうしようもありません。破滅しても、犯罪者となっても、地獄に堕ちてもきっと彼らは教団に依存し続けるでしょう。
そこが悪徳宗教の恐ろしいところです。

ただ、中には正しい宗教もありますし、ためになる宗教、あるいは無害な宗教も多々ありますから、宗教は全部駄目だと言っているわけではありません。見極めが必要だと言っているのです。

かくいう私も大自然の摂理としての神(不可思議な力)を信じていますし、クリスチャンとして時々教会にも通っています。また仏教書も書いています。要するに私は個人的に神とつながっているのです。
 
さて、この見極めですが、宗教に限らず、あらゆる共同体(学校、会社、政治団体、etc)で必要なことであり、常に勉強してリテラシー(理解力、判断力、応用力、知識、etc)を磨いておく必要があります。

そうすれば他人に利用されたり、搾取されたりすることが少なくなくなるはずです。ではここで言う勉強とは何か?

●人生を変えるのは「読書」しかない


ここがもっとも重要なところですが、それはズバリ「読書」です。
学校の勉強や専門分野の勉強も大切ですが、さらに大切なのが読書です。
それも多岐にわたる分野の読書が必要です。

ビジネス書、自己啓発書、宗教書、哲学書……、とにかく気になる本を見つけたら、片っ端から読んでみることです。多読、精読することです。

なぜなら、読書こそが人生を変革し、向上させる大きな鍵=「マスター・キィー」だからです。少なくとも私はそう思っています。

福沢諭吉先生は名著『学問のすすめ』の中で、「人生において勉強する者としない者の差ははなはだ大きい……」と述べていますが、これは普遍的な大鉄則です。
 
あなたがもし人生を充実させたい、激変させたい、夢を実現させたいと望むなら、明日からは娯楽(テレビ、スマホ、呑み会etc)を少し減らして、その減らした分を読書に当ててみてはいかがでしょうか。

即効性はないかもしれませんが、高品質のサプリメントのようにじわじわと効いてきて、自分でも驚くほど性格が前向きになってきます。 

西洋のことわざに「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」とあります。
自分だけの狭い知識、経験に頼っていてもできることはたかが知れています。
でも歴史に学べば(読書に励めば)、何十人、何百人、何千人もの先達から教えを乞うことができるわけですから、これほど効率的なものはありません。
明日と言わず、今すぐ書店へ足を運んでください。


最後までお読みくださいまして誠にありがとうございました。
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