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一つの分野を極める?色々な分野を経験してみる?

突然ですが、あなたは今まで、一つの分野の中で働いてきましたか?それとも、色々なジャンルの職業を経験してきましたか?
あなたが学生なら、自分の専門分野(学部)の勉強を極めることに多くの時間を使っていますか?それとも、アルバイトなどを含め、様々な経験をしていますか?
もちろん、どちらが良い悪いはありません!どちらもステキな生き方だと思います。

私は、教育学部出身で、大学生のころは自分の専門分野に関することばかりしていました。勉強も、読む本も、留学も、サークルも、アルバイトも、就きたい職もすべて教育分野に関連することでした。単に教育分野にすごく興味があったからそうしていた、ということもありますが、「大学生として過ごす時間を、無駄にしたくない。私の専門は教育だからそれに関係することをやらなくては。」というような固定観念で自分を縛っていたようにも思います。
でも、もっと自由にやりたいことやれば良かったな、という後悔がありました。なんとなく接客業のアルバイトもしてみたかったし、興味があったダンス系のサークルにも入ってみれば良かったなぁと。
そのような気持ちがあったからなのか、大学院生になってから色々なことを経験してみるようになりました。大学院で研究しながらも、趣味の時間を積極的にとるようにしたり、福祉系の専門学校に通ってみたり、研究と全然関係のない接客業のアルバイトもやってみて、「私って思ったよりお客様とお話するの好きだな、でも疲れるな(笑)」とか、新しい発見がたくさんあったり、良い経験でした。
一方で、特定の分野で一流と呼ばれるレベルになるには1万時間を費やす必要があるという法則がありますよね。色々な経験をしたらしたで、人間無いものねだりなもので、自分が専門外のことをしている時間に、周りの大学院生たちは自身の専門分野を深めていると思うと、「こんなことをしていて大丈夫だろうか」というような不安がわいてくるのです。自分の軸となる専門分野を深める時間をとれていない、すべてが浅くなっているような気がします。

最近は、色々な分野にまたがって研究をすることが求められており、東北大学にも融合領域で研究する学生が所属するところがあります。私はそこに所属しているのですが、まわりの学生も同じく上記のような悩みを持っていました。
周りの研究者の方々に聞いてみても、意見は以下の二つに割れていましたね。
・若いうちは自分の専門分野を一つに決めて、とことん深めること
・色々な分野の見方を知るために、すすんで異分野を融合して研究すること

これは研究の話ですが、似ている話で、連続して複数のビジネスを立ち上げる起業家の方がいて、シリアルアントレプレナー(連続起業家)と呼ぶみたいです。(詳しくはこちら→連続起業家=シリアルアントレプレナーとは?連続起業家に必要な要素を解説 | マネーフォワード クラウド会社設立 (moneyforward.com)を参照してみてください)
シリアルアントレプレナーの例として有名なのが、イーロン・マスク氏です。オンライン金融サービスやロケット開発、電気自動車など多様な分野で事業を展開しています。

もちろん同じ分野に携わり続け、一つの分野で活躍する起業家は枚挙にいとまがないです。
つらつらと書いてきましたが、どちらかの考え方に偏る必要もないと思います。自分の軸となる専門分野を極めつつ、ちょうど良いあんばいで異分野にも触れてみるというようなバランスをとることがベストなのかもしれません(言うのは簡単ですが、実現するのは難しいですね)。起業やスタートアップの立ち上げを考えている方の中にも、自分の研究分野などの専門分野と関連した事業を考えている方もいれば、自身の専門とは全く違う分野の事業を考えている方もいると思います。この記事を読んでくださっている方の中にも、不安になったり悩んだりしている方がいるかもしれませんが、あなたが納得のいく生き方を見つけられますように!

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