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【ネタバレあり】劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見たオタクの感想

愛する人へ送る、最後の手紙。

そんなキャッチコピーとともに制作されたヴァイオレット・エヴァーガーデンの続編映画。劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見てきた。

1日でアニメ本編の全13話と外伝まですべて見た後、2日目で映画を予約して見るというハマりっぷりだが、連休中のオタクなんて皆んなこんなものだろう(諸説あり)

アニメ本編の感想を書いたときは出来る限りのネタバレを避けたが、劇場版の感想でネタバレを避けるのはかなり難しいので、アニメ及び劇場版を未視聴の方はぜひとも見た後に読んで欲しい。

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見た感想

語りたい内容はいくつかあるが、とりあえずは結論から述べさせて欲しい。

結論、泣いた。かなり泣いた。だけどアニメよりは泣けなかった。

泣ける泣けないで作品の良し悪しを判断するのはどうかと思うが、感動指数を言語化するにあたっては泣けたかどうかが分かりやすいため、この記事では泣けたかどうかをベースに考えたいと思う。

ただ、勘違いしないで欲しいのは作品としての完成度はアニメ同様に非常に高く、円盤が出れば即ポチするだろうし、アニメ史に残る名作映画だったということも間違いないだろう。

物語は過去と現在、未来の3方向から展開される

過去:アニメ本編でも語られた過去の話

現在:映画本編の話でアニメ本編から数年経過している

未来:映画本編から約数十年経過した未来の話

映画本編では、過去・現在・未来の3方向から物語が展開されており、中心となるのは現在の話だが、作中の伏線や展開を拾うために過去と未来の話も度々シーンとして挟まれる。

物語としては現在の話が当然ながら一番多いのだが、ここで問題となるのが現在の中でも話がメインとサブで2つあることだ。

メインはアニメ本編から引き継がれるヴァイオレットがギルベルトに想いを馳せる映画の主軸となる話。サブは映画で初めて登場するユリスという病に冒された男の子が懸命に生きる話。

ここのサブ話がとにかく良い。正直、メインよりもサブで泣いたという人もいたんじゃないんだろうかと思うくらい良い話だった。当然、自分もここのシーンで号泣した。

現在(ユリス編)の話が良すぎた感がある

冒頭でも記載したが、アニメよりも泣けなかったという結論に至ったのにはユリス編の話が良すぎたからかも知れない。

というのも、アニメ本編で屈指の名シーンである10話のシナリオが映画本編でも登場するのだが、このユリス編はまさに10話と同様の展開で進む。

ただ、10話と違うのは親から子へ送るのではなく、子から親へ送る手紙だという点とその10話を経てヴァイオレット自身が感じる想いが変化しているという点だ。

ユリスが残り少ない時間を使ってヴァイオレットと綴る手紙、自分の死期が近いことを想起して紡がれる言葉、ヴァイオレット自身が過去の経験からユリスへ伝える言葉。

これで泣けない訳がない。ラストに近づくたびに号泣してしまい、個人的にはサブがメインを超えてしまった印象すらあります。

緩急が少なく常にクライマックス感があった

現在の中にも話が2つあるということは記載したが、2つの話が同時に展開されていくため、どうしても緩急はつけづらく感動ラッシュという印象もあった。

緩急が無いのが駄目ということではないが、メインとサブの2つとも本当に良い話で画作りの美麗さに加え、見ごたえは相当あるのだが、メインとなるヴァイオレットとギルベルトの話が少し淡白に感じてしまう場面もあった。

個人的にはヴァイオレットとギルベルトの話をもっと丁寧に見たかったという希望もあるが、現状の展開でも泣けるため、どれがいいかと論ずるのは無粋だろう。

アニメを見ているのであれば絶対に劇場版も見るべき

アニメを見てない人が映画を見ないというのはまだ分かるが、アニメを見て感動した人であれば、映画も確実に満足できるはずなので、ぜひとも見に行って欲しい。

ちなみにアニメで号泣したような人はハンカチでは絞れるくらい泣く可能性があるため、タオルを持っていくことをおすすめする。

自分はというと劇場にハンドタオルを持ち込んだので、何とか地面に水たまりを作らずに劇場を後にすることが出来た。

そして、水分不足を懸念してドリンクも一応劇場内で買っておいたが、目が離せるシーンが少なすぎてエンドロールまで一口も飲まなかったため、一気飲みが大変だった。

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