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もしもどこでもドアが使えたら

もしどこでもドアが使えたら、お互い暇だなって時に布団一式持って友だちの家に行ってゲームしたり恋バナしたりしたい。
いつのまにか酔っ払って寝ちゃったりして。

それくらいすぐ会える距離にいたらいいのに。
LINEじゃ本当に、元気かわからないから顔を見て友達に会いたいし直接話したいな。

もしどこでもドアが使えたら、寂しいなって時にドアをノックして彼の部屋に行きたい。
「腕枕して欲しい」ってよくわかんない理由で。彼はきっと笑って「いいよ。一緒に寝よう」って言って部屋にいれてくれるだろうな。

手を繋いだり、彼の寝顔も寝言も体温も離れていたら忘れてしまいそうだから。

もしどこでもドアが使えたら、疲れたなって時にドアを開けて実家に帰れるようにしたい。
「また急に帰ってきて!連絡ぐらいしなさいよ。」って母に小言を言われながら一緒に夕飯を食べたい。
なんだかんだ言われるけど好きなものを作ってくれたりして。
父は相変わらず無口で母はお喋りだけど、ゆっくり晩酌しながらダラダラしたいな。

当たり前だと思っていたことは、当たり前じゃないって会えなくなって気づいた。
母と父の優しさと温かさに会えなくなって気づいた。

会いたい時に会えたらいいのに。
気軽に会える距離ならいいのに。
この距離がもどかしい。
連絡できても、やっぱり会うには敵わない。
会うは最強に強い。無敵だ。
どこでもドアが使えたらいいのに。

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