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あきやさん講演会感想

おつかれさまです、あおです。
5月18日に開催された「なりたい自分を知って心満たす服を手に入れる」講座に初めて現地参加しました。
あきやさん、幻冬舎の皆様、参加者の皆様改めておつかれさまでした!!


§なりたいは『骨に刻みたい言葉』


「好き」は責任を持たなくて良い、軽率に言って良いけど「なりたい」は哲学、美学。自分の骨に刻みたいかどうか。頭蓋骨に刻みたい言葉かどうか。

これが一番わかりやすかった。今まで編集の方か添削されてきた言葉らしく、「骨」というワード的に扱うのが難しいんだろうなあと思い、商業展開する時の言葉のセンシティブ問題はなかなか自分が思ってる以上に難しいんだろうな〜…と思ったりした。(言葉扱う仕事だと予想以上に自由に使える言葉が少なくてびっくりすることがよくあるのでわかる…)


「好き」と「似合う」は重複しててもいいけど、「なりたい」と「違和感」が重複してたら要注意。「ダウトのなりたい」かも。というのが本当にそうだな、と思った。

よく「人から舐められるのが嫌だから攻めた格好をして防御」という話を聞くけど、それが果たして「本当のなりたい姿」なのか、という話。

自分が観測する限りだと、地味な格好、プレーンな格好、フェミニンな格好している人を「舐めてもいい」と判断して攻撃する人って派手な格好をしている人も同じように「周りと違うから馬鹿にしてもいい」と思っている所がある。人の格好にあれこれケチつける人はどんな小さな部分だって理由にして(屁理屈であろうがこねくり回して)攻撃してくるので。
「防御のための攻めた格好」が果たして本当に「本当のなりたい姿」なのか、が個人的には割とずっと懐疑的だったので、やっぱりそうだよなあ…と思った。


§一流の人間の中には鬼が棲んでいる



どうしたって「視覚の情報」が重要視されるファッションの業界でまず「言葉」を大事に、核に持ってくるあきやさんのスタイルが独特だなと知った当初から思ってたんですけど、あきやさんの自問自答ファッションの成り立ちの話を聞いて納得した。

百貨店勤務の際、片目の視力を失い色の識別が難しくなった話は共感しかなかった。自分も百貨店で販売業した経験があるけど店内のライトが本当にきつくて、普通に仕事していても目がやられて色の識別が難しくなることがままあったので、それが好きな仕事だったなら尚更きついなんてものじゃないだろうな…。

その中で「私がファッション業界で生きていくには何ができるのか」を探っていったあきやさんの話を聞いて、ふと高峰秀子の言葉が頭に浮かんだ。

『一流の人間の中には鬼が棲んでいる』


最後の自身の話をされているあきやさんの姿から、言い方はアレかもしれないですけど「鬼」を感じました。「絶対に手放してやらない」という鬼気迫る迫力というか。
私が「絶対に奪わせてやるものか」「どんな状況になっても手放してやるものか」と「鬼になる」ものってなんなんだろう…と話を聞きながら思った。

音楽が好き、映画が好き、美術が好き、本が好き。視力や聴力をもし失ったとしてそれらを簡単にあきらめて手放すことが果たしてできるのか…多分できないんじゃないかな…。
「鬼気迫る迫力」を出せる人間をかっこいいと思っているので、やっぱり自分にはそういう「必死さ」が足りないんだろうな…どこかで「まあ何とかなるでしょ」と舐めてる所があるんだろうな…とあきやさんの覇気を浴びて考えてしまった。


§どちらかを選ぶコーナー


「自分が何を大切にしているのか」がすんなりわかりやすく出たのが2択問題コーナーでした。
自分の回答としては

・いろんなスタイルを試したい派
・クローゼットは少数精鋭
・広い家
・自然あふれる豊かな環境で暮らしたい
・バッグは「実用性のない芸術的なバッグ」も「実用性全振りの大きなバッグ」も好き
・時代の流れによってスタイルを変える派
・時勢によって臨機応変に対応したい派
・ファッション以外を真剣にやりたい
・自然体に生きていきたい
・情熱的に生きていきたい

でした。
特に印象だったのが「都会で暮らしたいか、自然豊かな田舎で暮らしたいか」で会場だと都会派が圧倒的だったことに対して「やっぱり会場に来られている方はそっちが多いですよね」と言われていたこと。「え!??そうなの!!??」ってなった。

自分は実際大阪の心斎橋の方で暮らしていたことがあったんですけど「自分は自然がないと生きていけれない人間なんだ」と痛感して、また「同じ家賃で1Kと1LDKだったら絶対広い家のほうがいいじゃん!!!!」と思って今の自然豊かな郊外に移り住んだ人間なので。
実際に引っ越して「陽の光をたっぷり家の中にとりこむこと」「緑や自然の香りを定期的に摂取することの重要性」を感じている。断捨離がかなりはかどったのも環境の関係が大きい。


電車に乗れば都会にも気軽にアクセスできるのもいい。「都会」は「情報を取り入れる」には最適だけど「暮らす」にはちょっと違った、というのが自分の所感です。

あとは「自分が変化すること」について特に抵抗感がないタイプなんだな、と客観的に見て思った。思えば生きていて「変化がなかった時」なんてなかった。
阪神淡路半震災、思春期真っ只中の際に降りかかったリーマンショック事件、2011年3月11日、ブラック企業でメンタルをズタズタにやられたり、コロナ到来で「世の中の常識」がゴロっと変わったり、昨今の世界情勢だったり…。

「今まで信じていたものが根底から覆ることが信じられなくて、とんでもない超理論にすがってでも自分を守ろうとして、結局破綻の道に進んでしまった」人も色々見てきた。

それもあってだと思う、「この世の中で変わらないものなんてないんだから、その都度臨機応変に動ける聡明さと筋力が欲しい」と思っている。

「自然体に生きていたい」というか「自然体でないと生きていけない」のが自分なのも30年ほど生きてきてようやくわかってきた。「糖衣を被る」ことができない。そういう器用さが自分にはない。
「情熱的に生きていたい」。自分のかっこいいと思う人物像が「自分の心臓をガソリンのように燃やして泥臭く、やりたいものや目標に向かって、かしこく熱血に生きている人」なので。

§ワードの振り分けワーク

ワードの割り振りワークにて

かわいい、きれい、かっこいいを分類した時にやっぱり「なりたい」に入ったのが「かわいい」でした。あと「おしとやか」と「聡明」もなりたい枠にイン。

きれいとかっこいいは意外と欄外に。言われたら嬉しいのは嬉しいけど先に「なんで?どこを見て?」と疑問符が先に浮かぶので。

「詩的」は「好き」ゾーン。ロマンティックな文章は軽率に心が躍る。

ただひとつ「奇妙」が違和感ゾーンに行きました。「奇妙」「不気味」「怖い」辺りが自分の地雷ワードらしい。ホラー作品は好きだけど自分が言われるのは嫌なんだな。「インパクトある」は(どこに配置したらいいかも分からず、びっくりするくらい何の感情もわかなかった)欄外になったけど、どっちかというと違和感よりなのかも。

違和感あるワードは「聞き捨てならないワード」というのがわかりやすかった。「違和感ある」がニュアンス的に優しめなので「それは絶対許せないワード」と考えた方が個人的にはわかりやすい。

自分の地雷ワードは「デブ」「ブス」「くさい」「きたない」「とろい」「気持ち悪い」「怖い」「不気味」「空気読めない」「弱虫」「冷たい」
「暗い」「頑固」です。


愛嬌があって情熱的でかわいくて聡明で柔軟でおしとやかな人に憧れてるんだからそれはそう。

「似合う」は何も入らなかったです。

ただやっぱり立ちはだかるのが「かわいいを実現するにはある程度体を絞る必要もある」ということ。(きれい、かっこいいの場合も同じかもしれないけども)
外見をアレコレいうのはセンシティブだから避けられているけど「服装は事実」なので、何より自分自身が見た時に「デブだな…」と思ってしまうから。


§痛みを伴ってもなりたいものが本当の『なりたい』もの


質疑応答の時にちょうどドンピシャで「着たい服があっても身体が入らなかった時、服を着る為にダイエットするのもどうかと思ってしまう、今の自分自身の形を変える必要があるのが『なりたい姿』なのか、と考えると自分の中の反骨精神が活発になってしまう」という声が上がり、あきやさんが

「そのなりたいものが一年ほど『なりたい欄』に居座っているなら1ヶ月間ダイエットに取り組んでみるのも一つの手だと思います。なりたいものは『痛みを伴ってでもなお、なりたいもの』です

と回答されていた。

そもそも自分は「ダイエットを苦痛に感じたことがあるのか」、思えばなんやかんやいって「苦痛ではなかった」。
ウォーキング好きだし、野菜も好きだし、ダイエットレシピも好きだし、マッサージも好き。筋トレも特段嫌いというわけでもない。残業とか低気圧とかで疲れてメンタル終わってる時にサボってしまう時もあるけど!甘いものを無性に飲食したくなる時もあるけど!体が引き締まる感覚があって軽くなるのが気持ちいい。


『そもそも苦痛でもないならやらない理由はないでしょ?』

ストンと落ちた。

ということで腹を括ってダイエットに集中します。体調管理という面でも大事なので。覚悟を決めましょう。

§宿題:本のワーク

表紙のデザインとタイトルで「なりたい、好き、似合う」本を本屋で探す、というワーク。
正直今まで表紙買いをした事がないので意外と大変でした。
今はお金がないので実際に買うのは後になるけど、紀伊屋書店と丸善をグルグル徘徊して見つけました!


★なりたい:恩田陸『spring』

真っ白な表紙に踊る銀色の「spring」の文字。
エレガントでありながら力強い書体「Zapfino」がベース。
煽りの『俺は世界を戦慄せしめているか?』も最高。
「春」のタイトルとこの苛烈な煽り文が同居しているのがいい。

★好き:斜線堂有紀『本の背骨が最後に残る』

軽率に「好き!!!!」となった表紙。
可愛くて美しくてちょっとグロテスクで甘美。
ザクロとかカシスとかの芳香が匂い立つ感じ。
タイトルも軽率に好き。

★似合う(性に合う):『図書館のお夜食』

似合う=自分が書きそうな本、で探して「これでしょ!!」となった本。
図書館×本×ご飯の題材ですよ。
「すべてをさらけださなくてもいい。ちょうどよい距離感で、美味しいご飯を食べながら、語り合いたい夜がある。」

実際にはまだ購入してないので購読感想はいずれやりたいですね。


正直今回の遠征で散財したので強制的にしばらくはモグラ活動になります。
刺激が多すぎて楽しくもヘトヘトになった日でした。
改めてお疲れ様でした!!


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