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巡り巡ってつながること

川に行ってきた。
とても澄んだ水で、アイスブルーな色で、
流れて流れて流れていた。

娘がつぶやいた。
「この水、ぜんぶお山から流れてくるの?」
「これだけの水がぜんぶ、流れてくるの?」
「こんなにたくさんの水が、ずっと流れてるんでしょ?」
「こんなにたくさんの水が、お山のどこにあるの??」

ほんとだ。
これまで考えもしなかった。

ちょろちょろと湧く水のイメージはできても、
こんなたくさんな水が湧くイメージはつかない…

いや、
でも最初はちょろちょろなはずだ。
きっと。
そうでもないのかな。
ざぶんざぶんと湧くところもあるのかも。

すっごく暑くて、
ぎらぎらとお天気がいいから、
夕立がくるかも、と予想されていて、
そしたら、ざぶんと降るだろうし、
ざぶんと降った水は、
お山にまた染み込んで、
湧いて、
流れて、
あ。

大きな空から
ちっちゃな雫が
沢になり
川になり
大河に流れ

ゆらゆらゆれて
海に行く

波から波へと
霧 立ち昇って
ぐんぐん昇って
雲になり〜
(→はじめにもどる)


去年、娘のクラスで歌っていた、
こんな歌があったな…
みんなで輪になって
親も輪に入って、
ちょうどお父さんたちもたくさん
授業のお手伝いに来ている日で。
入学式以来の大所帯。
9年間クラス替えがないから、
担任の先生もずっと一緒。

小さな小さな校庭に、
拡大家族のみんなが輪になって、
その日のおわりに
この歌を歌ったんだ。

なんどもなんども、みんなお互いを見合いながら。

その日の光景を
鮮明に思い出した。
午後の日差しが優しくきらきら
どこまでもみんなを包み込んで
これ以上ないくらいの
愛に満ち溢れた時空間で、
わたしはみんなの様子をおさめるのに
カメラを構えていたから、
輪から一歩下がっていて、
全部を見渡してた。


あー
まさに。

なんか、見えてるつもりで、
見えてないことが多いな。


川の水はひんやり冷たくて、
川底まで見えるくらいに透明で、
ずっとずっと透明で、
流れても流れてもずっと透明で、
ずっとずっと流れてる。

巡り巡って
いつかまた戻ってきて
また流れていく。
いつでも巡り巡ってる。
みんなぜんぶが繋がってる。

すごいな…。



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