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Mandara of life③

15歳で就職した先はベルトコンベアーでの検品作業や
ハンダやコテを使って電子部品に固定していく作業が主でした。
月給は8万円。家に3万円入れて残りの5万円は自由に使えるのですけど
これがね、次のお給料日まで2〜3万程残るんですよ
15歳、使い道が分からんのです。
今なら使い切って、足りませ〰︎ん💦言う自信めっちゃあるわ🤣

↓これまでの流れが書いてあります

https://note.com/aoakuan/m/mfc20d88b017b

日常は変わらぬまま時が経ち
母親を守らねば!
と思っていたので中々家を出る勇気も出ずに
私は20歳になっていました。

ある日の夜
いつものようにお酒に飲まれていた父が
また私の人格を否定しだしたんです。

いま、ここで、気持ちを伝えなければ
私はこの人に一生何も言えずに終わる!

突然スイッチとやらが入りまして
酔っ払った父を突き飛ばして、言ったんです

何を?

覚えていません。ただ、
声をひっくり返らせながら、胸元に引っかかっている言葉を
勇気と共に振り絞って吐き出した

そして、酔っ払った父が私に突き飛ばされて
転倒しそうになったところを母に支えられ
ふらふらになりながら、私に怒りをぶつけている様子
父も私も泣いている

あんなに怖かった父の弱々しい姿
何故だかそれが私の心に悲しく映った、ことは覚えている。

出て行けー!と言われ
二つ返事で家を飛び出した。
ずっと出たかった、でも出られなかった
待ってましたとばかりの、きっかけの言葉だったように思います。

当時の職場の同僚の家に居候させてもらい
1ヶ月後にワンルームのマンションを借りました。
まず最初に思ったこと、犬飼いたい!
実家で小学生の時に飼っていた犬がおりましたが
飼ってはいけないアパートで飼っていたので
結局、他人に譲る事になってしまった子がいたんですね
それがとても悲しかったので、大人になったら絶対に犬飼うねん!と夢見ておりました。

そんな時に大阪の動物管理センターで
子犬の譲渡会というものがあることを知り出向きます

グランドに仕切られた柵の中に13頭程いたかしらん
一頭は奥の方で物陰に隠れながらビクビクと
11頭は重なり合って、残る2頭だけが元気に走り回っておりました。
その走り回っている内の1っ匹が私には、なんか、こう、ぶちゃいくに写りましてね
選択から外れていたんですけれど、私のジーパンの裾を噛んで引っ張って放さんのです。

しょうがないな、あんたにしといたげるっ!と
わたし、まんまとナンパされたんですね 笑
そうして連れ帰ったこの子は、めぐちゃんと名付けました

早く大人になりたい!
素敵な大人になるんだ!
犬飼うぞ!

1人と1頭
希望に満ちた生活が始まるはずでしたが
この頃から、情緒のバランスを崩し始めていきます。

不謹慎にも死を考えた私は、
めぐちゃんに2回命を救われることとなります。

その辺りのお話しは、また後日

つづく


実はこの企画のマンダラを描くにあたって
「この回の私の気持ちを表す色は?」と宇宙に質問し
(宇宙の采配とやらを信じているんです☺️うふふ)
カラーボールとやらを見ずに掴んで色を決めているんです
色の個数もその時で変わります。

そして今回掴んだのは
赤、黄、オレンジ、紫、黒
色の意味的には見事に複雑な心情を表しているなあと。
ただ、描くにはちょいと歪な組み合わせになるな、と心配しましたが
まあ、何とか治りました。そこはワタクシの腕の見せ所💪🤣

過去の出来事から自由になろうと希望は持っているし
隠された悲しみや怒りがあって
赦されたいし、赦したい
だけど足元が固まっていない、どこか移ろいやすい、危うさもある
自分を護りたい、そして、護られたい

ま、ざっくり言うとこんな感じですかね
それが今回のマンダラです
※紙が黒ですので、黒を掴んだ時には
描く上では余白としています。

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