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意志の力で再登校 【一進一退】

冬休み中にだいぶ自信がたまってきたようで、夕食後に筋トレをしたり、冬休みの宿題をやったり(答えを丸写し)するようになりました。
宿題については、とりあえず形だけでもやって新学期には出せるようにしたかったのだと思います。

書き初めは自分でやるしかないのでサッサと2枚だけ書き、良い方に名前を書いて終了。

そんな適当なやり方ではありましたが、新学期から登校するための形をつくったような感じでした。
前日の夜は、はぁ…とため息をついたり、明日学校かぁ…ふぅ。ってな感じで自分と戦っているようでした。
迎えた始業式の朝、おはよう。起きる時間だよ。と声を掛けると意外にもスっと起きてきて、目を覚ますためにシャワーしてくるね、と。
並べておいた朝ごはんを食べて、さてと!と着替え始めました。
着替えることができれば、もう半分は勝ちだなって思ってました笑
でもあまり感情を出さず、忙しいフリをしてこっそりと観察していました。

時間になり、意外とすんなりと「いってきます」と出ていきました。
たったこれだけのことに私は涙が溢れてとまりませんでした。

行った。
行ったよ。学校へ行った。
自分の足で歩いて行った。

ありがとう。お母さんのためにがんばってくれてありがとう。
心の中で何度も繰り返していました。
帰宅後、ケーキを買ってきて、
「おめでとう!あなた自身の意志の力で登校できたね!」
「自分の足で歩いて、充分間に合う時間に出発する力があるね!」

と伝えました。

次の日からも給食もあり6時間目までの一日を教室で過ごせていました。
朝もすんなりといき、安心していたのもつかの間。
私の住んでいる地域が例年にない大雪のため、学校が1週間ほど休校になりました。
土日も入れると10日間くらいのお休みです。

この間は沢山自信の水をためるチャンスではあったのですが、息子は第一志望の高校入試を3週間後に控えており、またまた不安定な状態になってしまいました。

休校があけ、月曜日から登校したのですが、帰ってきた顔は暗く、俺はもう行かない。と言い出しました。
何があったかと聞くと、学校へ行くとお腹が痛くてトイレに通ってばかりいる。
何度もトイレにいくとクラスの奴が面白がってトイレのドアを蹴ってきた。クスクス笑う声も聞こえた。こんなに辛い思いをしてなぜ、行かなきゃいけないのか?
受験勉強なら家でやった方が効率がいい。
なぜそこまで学校にこだわるの?
とのことでした。

1度答えられなかった、学校の価値について再び答えを探さなければいけなくなりました。

受験を目の前し、せっかく行き始めたところなのに、クラスの友達はなんてことをしてくれるの!って怒りと絶望でいっぱいになりました。

しかし、ドアを蹴った子は確かに悪いかもしれないけど、イタズラ程度では男子あるあるだと思いました。それをハハハって今までならかわせていたのに、まともにドーンと受け止めている息子の自信の水不足が原因で、学校に行きたくないと言っているんだなと。

ものの捉え方、考え方、行動の仕方が変われば、同じ出来事でも受け止め方が全然違ってくる。
親の私が、ものの捉え方を変えれるようにコンプリメントを続けるしかないと思いました。

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