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今日16歳になるきみへ

15年一緒に生きた愛犬へ、
お誕生日おめでとう。


この言葉を3/6のきみの誕生日に送るために、まだきみを失ってから日の浅いこの時に感じていた事を忘れたくなくて、伝わるかわからないけど伝えたくて、写真と小さな陶器に入った君に話しかけるよりも文字にしたほうが私らしいから書いている


ペットという家族との別れ
これがこんなに辛いなんて思っていなかった。
ペットロスの話を見て、きっと飼ったことがない人の一部は、話すことのできない動物だから人とは違うと思うだろう。

 
でも話のできない動物ならではの存在感って、思っていた以上に大きい。ただそこでおもちゃで遊んでいたり、ずーっと寝ているだけでも、いない時の喪失感。これは犬を飼ってからでも想像できなかったことだから、ペットロスの寂しさは経験した人にしかわからないと感じた。

だから身近にそういう人がいたら、全力で理解して寄り添った言葉をあげられる

経験した友人からかけてもらった言葉に本当に救われたから。



まだ寂しくて会いたいけど
笑って思い出を話せるようになるといいな
ペットがいなくて飼い主が悲しむと、自分のせいだと思ってしまうらしいから。

キッチンで食べ物を漁らないように作った柵は取り外したのに足でまたぐ動きをしてしまうし、床に食べこぼしを落としてしまった時にもつい焦って拾おうとしてしまっていた。

1ヶ月が経って、それをしなくなった事に慣れた事が少しさみしい。

サラダに入っている細切りのニンジンを見ると、テーブルの下で待っていたきみのために取っておきたくなる。亡くなる2日前頃から突然食べなくなったのに、あの時ニンジンだけは食べに来たのをよく覚えてる。


お菓子をごろごろしながら食べても平気
リビングのドアは閉めなくて良い
明日出す燃えるゴミを、見えない所に隠さなくても大丈夫

わたしが寝ていると不服そうな顔をして、すっかり自分の寝床だと思っていたYogiboはいつでも寝れるように出したままにしている。真ん中じゃなくて必ず1/3ぐらいの場所に埋もれて寝ていた。
最期もそこで。


いつも横取りされてた


貴族の犬か?って程のVIPサイズw



寂しくて会いたくて、亡くなった数日後にリビングで1人名前を読んだら
ピシッ!とラップ音がした。

こんな話はよく聞くけど、そういう状況に置かれないとわからないもんだ。返事をしてくれたんだと思ったって別にいいよね。

他にもこじつけかもしれないけどいくつかあった。
美術作品が映るデジタルフレームがあるんだけど、夫があの子の写真を入れてランダムに映るようにしていた。でもその頻度はかなり稀で、ちょうど泣きそうになっていた時に映ったんだ。


スマホを見たら3:06の時間ってこともあった。

そんなのたまたまだよと思ったらたまたまだし、あの子が存在を見せてくれてるんだと思えばそう、それでいい。信じたいものを信じればいい。


15年前、たまたま友達とショッピングモールにいてペットショップで出会った。今となっては色々知ってしまったので、ペットショップで買うという発想はないけど…もちろん犬に罪はないので。


その時うっすら犬を飼いたいと思っていたものの、いつもただわんこが見たくて行くだけ。

ヨークシャーテリアがほしかった
でも20代の私にはもちろん高額

そんな時に、今思えば赤ちゃんなのになぜ?というぐらいものすごく安い金額でめちゃくちゃ可愛い子がいた。チワワとヨークシャーテリアのmixの女の子。お兄さんが抱っこさせてくれた。

なんだかその時は連れて帰らなきゃいけない気がして、他の人に取られたくなくて、友達もいるのにその場で親を呼び出し、連れて帰れることになった。

今その当時の事を一緒にいた友人に聞くと、慎重派の私が珍しく即決した、と言っているほど。


手のひらサイズだった頃


本当に今思えばだけど、何か病気があったりして安かったのかもしれない。でもびっくりする程健康体で手のかからない子だった。病院にかかった事は一時的に足が悪くなった時と、背中にできものができた時。本当にその2回だけ。そして最期。奇跡だと思う。


亡くなる数日前に突然ごはんをあまり食べなくなって、体の状態は良くないにしてもしばらくは介護生活だろうな、と覚悟をしていたら。

私達に大変な思いも全くさせないままで、3日後眠ったままで。本当に優しい子だった。

死生観をある程度冷静に捉えているような夫が、身近な死で初めてものすごく泣いたのがこの子らしい

アレルギーだからと最初は嫌がった夫がいつしかお互い相思相愛になって、その結果そこまでの気持ちを味わったこと

そんな心を教えてくれた存在はとっても大きいと思うし、それがなかったら子供がいない私達夫婦はどんなだっただろうと考えたりしたほど


実家では弟が早くに家を出てしまい、性格が正反対の私と母2人だけになった所に来てくれたこの子は、母娘のコミュニケーションのきっかけになってくれた。笑いが生まれて、家の雰囲気があったかくなった。

それは夫婦の間にも笑いと癒やしをもたらしてくれる、重要すぎるぐらい必要な存在だった。


今までの写真をまとめるためにGoogleフォトを見ていたら、2021年からはパッタリときみの写真が減って、ある人たちの写真でいっぱいになっていた。

推しができたからだ。
本当にタイミングとは不思議なもので、仕事を辞めると同時ぐらいに推しがユンギさんに定まっていたからそれはもうのめり込んでいった。

その当時の保存し始めはAgustD




それと同時期ぐらいにおもちゃにだんだんと興味がなくなってきて、元気に飛び回ってはいたけど少しずつ寝る時間が伸びていった。写真が減ったのはそのあたりもあるのかもしれない。


ふにゃふにゃのスライムが遠くに落ちたら戻って来るまで見つめ続けるほど好きだったから、また色違いをゲーセンで取ってきたけど見向きもしなくなった。

きみはずっと若く見られて、すれ違う散歩をする人が連れてる犬より子供だと毎回思われるほどで。
親バカなのは差し置いても、ずっとおばあちゃんとは思えないかわいさだったんだ


本当にずっとかわいいままで
おばあちゃんらしくないままで
きみは虹の橋を渡っていった。


私の人生に関わってくれてありがとう
出会ってくれてありがとう
私の選んだ人を、私よりも一緒にいた年数が短いのに好きになってくれてありがとう笑

口論してるときには空気を読んでくれていい子だった
じゃれて口に手を入れても、必ず力を抜いて噛まないようにしてくれる優しい子

夫がたくさんスキンシップを取る分私にはそんなにベタベタしてこなくて、でもたまに体をくっつけてくるツンデレっぷりが最高にかわいかった。


どうにか気持ちを知りたくて
ペットの気持ちが読める方にお願いしてみたら

また会えるから寂しいという概念はなく
「また今度ね」って感じらしい
幸せだったと言ってくれているらしい

その方によると今まで何回も転生して会っているらしく…それは真偽はともかく、また出会ったとてこうして聞く以外にわかりようもないけど、どっちにしてもあの世に行ったら会えるのは間違いないきっと。今までその感覚はわからなかったけど、今ならわかる。


いつでもYogiboに埋もれに来ていい
とにかくずっとずっと感謝してる


ありがとう、またね!!
大好きだよ。


2024.03.06

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