アイディア出しを手書きでやってる

「PCのメモ帳やWordで書くと、その範囲に収めようとしてしまう」

っていうのを何かで聞いたんだよね。

ちなみにこの本の紹介じゃないですw
ただこの本に書いていることを、日常生活で実践している時があってそれを創作に転用したのでちょっと資料的に写真を載っけ。

んで、ここ一年ぐらいノート2冊・A4用紙数十枚つかって書いているので思ったことを適当に書いていくよ。

ああ、ちなみに手書きの欠点・デメリットは書かないよ。
なんでかっていうと俺のモチベがさがるからね。

いってみよう。


○清濁すら情報

ペンの字が汚い、かすれてる。
これすら情報だって思った。
「この時に、これだけ大事な情報を走り書きしているということは、俺の性格からしてもっと書きたい=とても重要だったんだな」

という振り返りが出来るって思った。

これは結構大事だと思っていて
・その時急いでいたか
・穏やかだったか
・眠かったのか
っていう情報が自分の性格から解ったりする。

まぁそれ自体は作品に関係ないんだけど、自分の傾向と照らし合わせた時に何が重要なのかっていうのを紙一枚から汲み取ることが出来るって思った。

ここでは敵の目的を縦軸に取って、それに関連する事件をイベントで組み込もう……と考えていることがわかる。

ここで大事なのは「俺が分かればいいってこと」

最終的にPCでまとめるんだけど、この時点でかなり脳内で整理されて

・敵は○○の目的のために事件を3つ起こす。

ってPCで清書しただけでも俺の中では数十行分の情報になる。
あとはそれぞれに対して数行ずつの概要を載っけて終わりになる。

友達に見せることもあるので、PC清書では一応伝わるように書くけどまずは自分のことを最優先。

○扱いは具体性を増す

例えば文字の大きさ。
文字の大きさを変えると重要度を視覚的に捉えやすくなってくる。

「PCでフォントサイズ変えればいいんじゃね?」
って思ったキミ。

だからだよ。だからモニタのサイズに収めようとしてしまうんだ。

書いている時
「なんかよくわからんけど、ここは大事な気がする」という直感をもとにいきなりデカく書いたり、○でぐるぐると囲んだりする。

これが結構重要だと思っている。

丸で囲むときも、文字に被るように雑に書いたり、被らないように丁寧に書いたり……

それだけでその情報をその時自分がどう扱っているかがわかる。
だけど丁寧だからといって重要かというとそうでも無いような気もする。

やっぱり前後の書き込み量、行間、雑さ、清濁……から総合してあとで見返した時に

「なんか雑然としてるけど、この時の俺はこれを伝えたかったんだな」

ってのがわかることもある。

余談だけど、上の画像だとラクガキをしている。……今見ると意味不明だけど、きっと精神的に余裕がある時に書いたってことが伺える。
……よってこの一枚は結構確信を突いている可能性が高いと思う。

○優先順位がわかる

上の画像、俺はいきなり縦棒だけを書いた。これは覚えてる。

これは敵に「一貫した信念・目的がある」ってことを、俺が見失わないようにまずは引いたものだ。

これがWordだったりすると
【概要】
【キャラの目的】
【名前】
とか書きがちになる。

わかる。
わかる。だが待て。
そこまで固まっていないから俺は紙で書いているんだ。
自分が敵だとしたら?
別のキャラだとしたら?

まず目的を持って生きるはずだ。

そうなった時にまずは一本線を引く。
それによってブレなくなるし、出来事や思考・思想はそれに付随する。

高校三年の生活で恋人を作りたいって線を持ったやつはそれが中心になるし、会社で出世したいってやつはそれが線になる。

線を引け。

Wordの図形で良くないかって?

OKわかった。じゃあ次にその話をしてやろう。

○鮮度

PCソフトで線を一本引くのに0.5秒で出来るだろうか? いや、出来ない。

その間に情報鮮度は落ち続ける。

だが手書きだったらその鮮度の下落を最大限防ぐことが出来るって思ってる。
しかも均一じゃない
・曲がり
・清濁
という2つの生の情報まで付随してくる。

キミが数十万円のマシンで0.5秒でソフトを起動してマウスに手をかけ、ツールボックスから線を引く時、俺は縦線を引いて付随する目的の丸を書き終わってるんだ。

綺麗? それに情報は載っているのかい?

綺麗にかける準備が整ったときには、ベストなアイディアは
「画面に収めようとする綺麗さ」
という目的に徐々に侵食されている。

刺し身より足が速いことを忘れるな。

○変換という概念がない

ひらがな、カタカナ、漢字。

すでにこの記事にも誤字脱字が含まれているかもしれない。俺のことだからあると思う。

……ああ、別に誤字脱字報告はいらないっす。

んで、手書きだと「面倒だから《はんにん》ってひらがなでいいや」
ってことが出来る。

それはPCでも出来るけど、
「犯人を捕まえた」
をPCで書く時に
「はんにんをつかまえた」
と書いて変換せずにいられる人は少ないと思う。出来ないだろ? 絶対変換するだろ?

だけど手書きならその風潮がなんか許される気がする。他の人はしらんけど、俺はそうだ。

しかもタイピングミスが無い。
「それが」
と打とうとして
「そえが」
と書くこともない。

あと手書きにはエンターキーもバックスペースも存在しない。

手書きはそもそも間違えないのだ。漢字を間違ったとしてもそれは読むことが出来る。

曖昧な変換をそのまま書けるのはかなり強い。

変換・決定・改行。

これらの概念が存在しないので、ガンガンと書き進めることが出来る。

前項でも触れたけどこれも鮮度に非常に関わってくると思う。

ソフトを起動してツールボックスから線を選んで、シフトで変換し誤字脱字をバックスペースで直して、エンターキーで確定している。

その間俺は線とはんにんに進んでいる。

丁寧な暮らし……で例えたら映えるフレンチトーストを作るため、まだパンを卵にひたしている。

一方俺はコンビニのアンパンを食べ終わってもう靴を履いている。

それぐらいの違いがあると思う。

○ウケる

ってことで手書きでアイディア出しをする時の紙のメリットを書いてみた。

デメリットは書かないって言ったけど、一つだけ。
めっちゃ増える。あとどこに行ったかわからなくなるw

でも書いている時ガンガンと脳内が整理されていくのはかなり気持ちいいので、オススメしてみる。

以上、手書きの性能と魅力を伝えてみた。
ちなみにこの記事はPCで書いている。ウケる。

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