【ビジネス④~相続生前対策の必要性~】

こんにちは!アオ弁護士です。

現在、相続の生前対策を多く取り扱っておりますが、ホントに相続は生前対策が重要であり、必須だなぁと思う日々でございます。

特に、生前に遺産の分け方を決めておくのは、とっても重要。

そもそも、大事な家族が亡くなった後に、財産の分け方(という欲が絡む)を兄弟(や家族)で話し合うというのはとても難しいと思います。

アオ弁護士自身も、二人兄弟で、兄弟の仲はとても良いのですが、両親が亡くなった後すぐに「遺産の分け方どうする?」みたいな話をされると、(私がまだ毎晩悲しくて泣いている状況であればなおさら)イラっとすると思います。兄弟とはいえ、遺産の分け方の話をはじめるタイミングを合わせることはできないと思いますし、相続手続に必要な書類を集めるスピードも違うと思います。そうすると、ほころびができてしまい、結果的に大きな紛争となってしまうのだと思います。

そのため、やはり生前に「遺産の分け方」を決めておいてもらう方が良いと思います。「遺言」は書き直すこともできますので、まずは書いてみて、家族関係が変われば、書き直すということで良いのかなぁと思います。

また、今では、「遺言」ではなく、「家族信託」も有用ですよね。「家族信託」では、財産承継機能(財産を誰が承継してくか)を決めることが可能です。そうすると、相続人が分け方を話し合う必要がないですよね。

ただ「遺言」も「家族信託」も大切なのは、しっかりと自分と家族のことを考え抜いて作成するということだと思います。両方とも、内容次第では、紛争を大きくしてしまうので、そこは慎重に検討して、専門家の力も借りながら作成されると良いと思います。

また、もう一つ、すごく重要だなぁと思うのは、相続が発生した直後の金銭の確保です。葬儀費用、病院代、施設代、自宅の片づけ費用等となると、総額500万円以上にのぼることもあります。誰が500万円を負担しますか?誰がお仕事を休んで相続後の行政手続等各種手続を行いますか?

この、相続後の金銭については、生前に贈与又は保険等でしっかりと準備をしておいてほしいなぁと強く思います。既に500万円を負担しており、全て相続手続を担った子どもと1円も負担していない子どもが、民法では、同じ相続分とされてしまいます。相続人がお仕事をされているのであれば、各種手続を専門家に頼むという選択肢もあります。お金がかかりますが、お金さえ準備できれば、面倒な手続からは解放されますので、しっかりとすぐに『お金』が手に入るようにしておいていただきたいです。

とまぁ、熱く書いてしまいましたが、「相続対策」に着手したくないという気持ちもとっても分かる…すごく分かります…でも、財産の分け方を決めて、相続後の負担を減らしてあげることで、のこされた家族が楽しく生活ができることになります。また、そこさえ、しっかりと対策をすれば、その後の生活は、「本当に自分がやりたいこと」「自分が好きなこと」に集中することができます(旅行とか趣味とかに没頭してほしいです!)。うまく表現はできないのですが、『自分』のために、しっかりと生前対策をしてほしいなぁと心の底から強く思います。

お客様の生活が豊かになるための「生前対策」のお手伝いができれば、本当に私は幸せです!「生前対策」のご相談をおうけしたときは、例外なく「生前対策」を検討されたことをすごく尊敬しますし、そのことをしっかりと言葉で伝えながら、お客様と一緒に、お客様とご家族の幸せを考えたいと思います!


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