見出し画像

アニメ『進撃の巨人』最終回感想まとめ

2023年11月に放送され完結したアニメ『進撃の巨人』。
正確には『進撃の巨人The Final Season完結編(後編)』笑

その感想をスレッズに垂れ流していたのでまとめて加筆修正しました。


ジャンのかっこいいところ

友達であるマルコを殺され、たくさんの仲間を殺され、散々苦しめられたライナーを「調査兵団」と言ったところ(あの時のライナーの表情に涙が溢れ出てきた)。
すごく言いづらいはずなのに、誰も言えなかったのに、ミカサに対して「エレンを殺そう」と一番残酷なことをちゃんと口に出して言ったところ。
あの怒涛の展開で巨人化への恐怖も見せず調査兵団としての最期をわきまえていたこと。
サシャを見て泣き崩れるコニーを支えてあげてるところ。
エレンのことを引きずっているミカサを待って引きずったままのミカサを受け入れ、初めて会った時一目惚れした人と子孫をつないでいくところ(それが結果エルディア人が子供を産めなくする安楽死計画に反対したエレンの気持ちを汲んだことになるところ)。

最後の最後で改めてジャンのかっこいいところが爆発してた。
ジャンは比較的普通な感覚を持っていた人だから、エレン、ミカサ、アルミン、リヴァイ兵長やハンジさんなどなど、普通じゃない感覚を持った人たちの中ですごく大変だったろうけど、よくぞここまで頑張ってくれたありがとう。

ミカサとアニの関係

訓練兵時代はミカサはアニにばちばち嫉妬してるし、女型の巨人とわかってからは殺し合いまでしてるのに、お互いの気持ちをわかってあげてそれを受け入れてあげる関係性になってるの本当かなり胸熱。
「ミカサ‼︎あんたちょっと邪魔!!」は最高のタイミングだったし、オカピのくだりもかわいかった。
(外の世界で生きていたアニはオカピを知っていて、壁の中で生きていたミカサは知らない2人の出生の差がサラリと描かれてるの苦しい)

みんなが“エレンと対話を”から“エレンを殺そう”ってなる流れを受け入れられずパニックになりそうになるミカサをなだめてあげるシーンもアニの優しさがたまらない。
「受け入れろ」じゃなくて「何も考えなくていい」っていうところにアニの優しさが詰まってる。受け入れるなんて無理なのがわかってるんだよ…。
アニはミカサにとってサシャともハンジさんとも違う存在で、友達ではないんだけど気持ちをわかってくれる女の子で。
最後の一番辛い戦いの時にアニがそばにいて本当によかった。

アニオリのシーン

エレンとアルミンの二人のシーン、途中からあれ?こんな内容だっけ?と。
諫山先生が書き換えたところがここだと気づいた時の鳥肌。
まさかアニオリがここだとは思ってなかったので…。

エレン一人が罪を背負ったような原作から、アルミンも共に罪を背負う改変…控えめに言って最高。

また会おうと約束して抱きしめ合う二人をみたら、勲章授与式で未来を見て以降ずっと孤独だったろうエレンがこれからは一人じゃないんだと思えて心底安心した。

罪の共有は最大の愛って『Nのために』で言ってました。



あとリヴァイたちのその後もアニオリだったけど、なんだあれリヴァイはなんだ飴配りおじさんかかわいい。
飴みてチビっ子ギャング扱いしてきたピエロ思い出してるの…?

ファルコとガビが肩を並べて植樹してる姿も良かった…君たちはずっと幸せでいておくれ。君たちが希望です。

リヴァイ兵長

約束、果たせてよかったね…!!、
大勢の仲間を失い、指針としていたエルヴィンを失い、そうまでして必死で守ってきた部下の心は離れ、長い間そばにいて共に戦ってきたハンジさん、3本の指・片目・片足の機能までも失ってもなお戦い続けて
エルヴィンとした「獣の巨人は俺が仕留める」って約束と、兵士とした「俺は必ず巨人を絶滅させる」って約束どちらも果たしたの最強にかっこいいよ…。

『完全試合』でエルヴィンに夢を諦めさせる代わりに自分に課した約束が、果たせるかどうかがずっと気になって進撃の物語を追ってた。
その後何度もすぐ殺せる位置にジークがいたことはあったのに、作戦のために殺せなかったり失敗したり…
「またかよぉぉぉぉぉ」はこっちのセリフだよとずっとソワソワしていた。
この約束の行方は進撃で一番気になっていたところで、その約束を果たす時相討ち覚悟で自分も死んじゃうんじゃないかと夜中急に不安になって眠れなくなったこともあった。

そして念願の時。

獣の巨人を見つけた時のドクンって鼓動までちゃんとアニメで再現されててよかった。
首を切った時の絵も最高にかっこいいし、その後のジークの首の角度もジークの表情がより見えなくなっていて「どんな表情してるんだろう」って想像させられるし、その後のジャンのシーンでattack on titanながれるの最高にエモいし…このシーンを見ることができてよかった本当に。

やっぱり兵長の立体機動は一番かっこいい。
最後のアッカーマン共闘は芸術だったし、兵長にブレードを持たせたら右に出る者はいない。
神谷さんの演技、立体機動の動き、これを見るのをずっと楽しみにしてた。
本当にありがとうございます。
涙のシーンも、アニメだと涙が流れる様子が見られてより兵長が泣いてるんだってことを実感してしまった。

兵長、本当にお疲れ様。
誰よりも死んでいった仲間たちの思いを大切にしてるところが大好き。
みんなで夢見た“あきれるほどおめでたい”巨人がいない世界を堪能してくれ。

MAPPA様ありがとう

WIT STUDIOが進撃から降りるってなった時、どうなることやらと思ったけど、MAPPAになって戦闘シーンの素晴らしさはもちろん進撃の巨人という作品に愛を持ってるんだなってことがわかる構成やアニオリをしてくれていて本当に感謝しかない。
続編、最終回がのびのびになったけど、ちゃんと伸ばした理由がわかるくらい気合いの入った作品を見せてくれて、雑に間に合わせた作品をださないでいれくれたことも感謝。

(進撃は大変すぎて、若手に他の経験もさせたいからという理由で進撃と離れる決意をしたWITが王様ランキングを手掛けてると知り、その作画・動画の美しさにWITの決断は間違ってなかったんだなと思った小噺。でも進撃の人物の作画はやっぱりWITさんの方が好きだよ)


おわりに 『進撃の巨人』完結

原作が終わってすごい寂しい気持ちになっても、「まだアニメがある」というのを楽しみに、糧に生きていたのですがそれもとうとう…と思うと人生の楽しみを一つ失ってしまった虚無感が半端ない。

「リヴァイ好きだと思うよ!」っていう勧めから軽い気持ちで、なんの前情報もなく見始めたら「え?こんな話なの?」の連続で、当初思ってたよりたくさん涙したし、たくさん学んで、「出会ってよかった」と心から思えるめちゃくちゃ大切な作品になりました。


正義の敵は悪ではなく相手の正義かもしれないこと
イラついたり恐れたりするのは相手のことを知らないだけかもしれないこと
“選択すること”の大変さ
物語でよく「どっちも助ける!」っていう展開があると思うけど、進撃は人の命だったり成果だったり何かを得るために必ず何かを捨てさせる諫山先生の残酷さ笑
一度読んだ時は全く伏線と思わせず、でも事を知ってからもう一度読むとあからさまに描いてある伏線のうまさ


もちろんただシンプルに物語としても十分におもしろいんだけど、人生において大切にしたい考え方とかもたくさん学んだ!
これからもずっと大切な物語です!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?