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とっておきの

仕事先の後輩くん。
「今度の出張、レンタカーあるから駐車場付きのホテルを予約しとくように」って指示出した。

しばらくして。

「あおむん先輩!ホテル付きの駐車場の件、予約完了しました!」
と、元気に報告くれた。

メイン、、逆なんだが(笑)
かわいいなぁ。

儚くも美しい

大学が早めに決まって、私は高校在学中にこっそり中型二輪の免許を取りに行って、卒業月の3月には250ccのバイクに乗っていました。

車の免許より先に取った自分の”足”。
田舎で手に入れたその足は、私の行動範囲を一気に広げました。

「自分が好きなところに、いつでもいける」
そんな自由の翼を手に入れた私は、毎日のように乗りまくっていました。親に車で連れて行ってもらわないと行けなかった海や山に、自分1人で行くことができるようになった感動は、忘れられないなぁ。

3月も半ばに差し掛かっていた頃、特に目的もなく走って行きついた先は隣の高校のそばの大きな公園。
桜で有名なその公園は、満開を迎えていました。

すごく綺麗に咲き誇っている公園の桜。
でも、それと同じくらい大勢の人、人。
人混み苦手な私は、公園内に入るのを少し躊躇してしまいました。

「うーーん、どうしようかな、、」と悩んでいたその目線の先に、公園から外れたちょっと小高い場所があり、1本だけ桜の木が。
近くに歩いて行ってみると、割と小さめの木で。公園の他の大きくて満開の桜より見劣りする。
だからなのか、誰もそこにはいませんでした。
でも、小さくてもしっかり花をつけているその桜の木はどんな木よりも美しさを放っていました。

それから毎年、そこは私の特等席になりました。
友人や当時お付き合いをしていた方とのお花見も、もちろん楽しいけど、別の日に必ず一人で行く場所。

誰にも教えないし、連れて行かない。

とっておきの特別で秘密の場所、これからも大事にしたいな。

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