12.11雑感

急な思いつきで取る午後休みは、蜜の味だ。

社会の流れから離脱して、逆走の電車で家に帰る。それだけで急に肩の力が抜ける。体調が悪いという理由があったのは事実で、今も寝転んでいるし、特に遊ぶわけでもない。何なら、こんな時でさえ仕事のことを考えている。それでも、何にも拘束されない時間は尊い。

久しぶりに開いた専門書に、「対人援助の始まりは共感だ」といった趣旨の文章を見つける。
それは、言うまでもなく当然のことだ。わざわざ言葉にする事もないし、他の人と確かめ合う事もない、周知の事実。
とは言え、共感だけではやっていけない。これもまた、周知の事実。
対処しなければならない案件数が増え続けるが、支援者の人員と時間に余裕は無く、形式的にこなすしかない状況が、そこらじゅうにある。

目の前のことに対して、その時思いつく最善のことをやっていくしか無い、と思えるようになったのは、つい最近だ。
過去を悔やんで反芻するけれど、それがあの時できる最善のことだったんだと、今は思える。

ただ、いつまでそう思って続けられるのかは、正直分からない。

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