見出し画像

SSDも私を置いていく

学生時代が終わろうとするころに、指導教諭から「SSDは起動が早くていい。でも高い。」という話を聞いた。

確かに早い。紅茶を入れている間に立ち上がったようで、私が前に座った時には既にスリープモードに入っている。「あれ、呼ばれたけど用がないのかな。じゃあ寝よ。」そんな感じだ。時間の流れる早さがまるで違う。

長女が私に似てのんびりさんで、トイレが終わっても虚空を見上げて延々と歌を歌っているタイプだ。慌てているときは焦ってしまうが、彼女にとって「早く早く!もう行きますさようなら~」と焦る母親はSSDに見えるだろう。

SSDに寝られて長女の気持ちが分ったりしたが、年を重ねた今、ものすごい早さで過ぎ去っていくのは年月だ。指導教諭からSSDの話を聞いてからもう11年経っていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?