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やりながら、考える

今、好きなことを仕事にできているのは、最初に就職した総合電機メーカーで「根っこ」を手に入れたことが大きいなと思っています。

高校生。やりたいことを優先に会社を選ぶ私を、進路指導の先生は、あまりに非現実的な選択ばかりしていると感じたのでしょう。先生から勧められ、しかたなく受けることに。(さすが他人軸!)

かろうじてバブル期だったので今思えばラッキーでしたが、行きたくなかった大企業で製造業。しかし、親の喜ぶ姿にこれで良かったとホッとする。(さすが他人軸!)

配属先は開発部門の事務。思いっきり閑職でつまらないし、暇だし、すぐにやめたくなりました。そうは言っても大企業の恩恵と転職を天秤にかけると、残留が勝つ。

数年後、工場で2番目の規模の製造部門に異動。この時に製造業の「カイゼン」が身近なものになりました。

簡単なカイゼンを提案すると、売店で使える金券がもらえる!というモチベーションで始めます。そのうち

事務も改善できることがあるんじゃないか?

と考えるようになり、書けたら出そうと言う軽い気持ちでワンランク上の改善提案を書くことにしました。

どれくらいの効果があるのか「時間」や「数字」で示さなければなりません。年換算で数万円または数時間の改善でした。製造ラインの人たちのそれに比べたら小さい数字だったけれど、とても満足できました。

その頃から

・もっと簡単にできないか?
・今より使いやすくできないか?
・これは本当に必要か?
・違うやり方はないかな?

など常に考えるクセがつき、PDCAもいつの間にか使っていました。

「やりながら、考える」という根っこはこうして育ち、今でも大切にしています。


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