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餃子の王将で泣いた話


引退後にアカスリの話をして、今度は餃子の王将で泣いた話を書く辺りがサイコパス。
おはようございます、こんにちは、こんばんは、あんずです。

前置きとして、この記事は私のメンヘラ具合が堂々と晒されております。が、決して心配して欲しいとか労わって欲しいとかでは無く、ただただ暇な人だけ読んで下さい。

私は現在、修行の為にメンエスやリラクゼーション業界とは全く違う場所で働かせて頂いてます。
今までは06:30〜15:00頃まで働いていたのが、現在は週5の09:30〜残業が無ければ18:00。
環境の変化に弱いので恐ろしい事に2週間経った今でもまだ震えて生きてます。


6年間メンズエステに居た私は、今ようやく自分の甘さを痛感しているのです。
基本的にメンズエステって自分で入りたい日を決めて、出勤時間を決める所謂自由出勤。
当日に部屋が空いていれば追加出勤も出来ます。
長年やってたおかげで客層も周りから驚かれるぐらい良くて、言い方は悪いけど私は毎日自分にとって都合のいい日々を過ごしていたのです。
周りのセラピストさんにも恵まれていたし、桐谷さんには甘やかされて生きてきたのです。


そんな私が社会に出て、人見知りをまず改めて実感。
そして仕事自体は楽しいけど、周りの人に対するモヤモヤが積もったり、けど良い人ではあるんだよなというジレンマもあったり。
愚痴を言ったところで解決はしないので、何か言われたりされた時はTwitterのネタゲット〜ラッキー✨ぐらいにしか思ってないのですが。


そう思っていたのに、私は今日、餃子の王将で泣いた。


鶏のみぞれ煮を作る予定だったのに大根を買い忘れ、メニエールで苦しんで買い物行ったのにちくしょうとやる気を失い、餃子の王将に行った。

ここの餃子の王将は日本の餃子の王将ランキングに入るぐらい味が美味しい。
それぐらい美味しければ常にお客様で溢れている。

それなのに、店員さん達はいつもいつも愛想良く接客をしている。
苛立ちを全く見せずに、遅くなってごめんね〜!や、寒い日には寒い中ありがとう〜!と声掛けをしてくれる。
そんな店員さん達だから、並んでいるお客様も、なかなか来ない注文した物を待っているお客様もイライラしていない。

むしろ店員さんにありがとう〜!と言っている。
そして帰る時はきっと店員さんが少しでも楽に出来るようにとお皿をまとめたり、ゴミをまとめている。

注文を待っている隣の家族連れの席の方の会話を失礼ながら盗み聞きしていた。

4.5才ぐらいの娘さんが「ごはんまだ〜?」とお父さんに問いかける。
お父さんは「美味しいのを頑張って作ってるんだよ」と答えると、娘さんは「頑張れ〜頑張れ〜」と厨房に向かって言った。
キッチンの方々も振り向いてありがとうと言いながら必死に手を動かしていた。

そして私が注文した物が運ばれてきた。
店員さんは「お待たせしてごめんねえ、炒飯です〜!」と元気よく笑顔で言ってくれた。

1口食べた瞬間に美味しくて、人が暖かくて、優しい世界だなぁと、私は泣いた。

静かに泣きながら1人で春巻きと炒飯と餃子と天津飯を食べた。

レジでお会計の時にも「いつもありがとう!またお待ちしてます〜!」と忙しくても決して笑顔は絶やさない、この暖かい接客に見送られて帰宅した。

やっぱり、人が嫌な思いをするような発言や行動はしたくない。
暖かい人には暖かい人が集まるんだなぁとしみじみ実感した。
私もあんな人になりたい。いや、なる。

接客業なんだから当たり前だろうと思う人も居るかもしれない。人は誰でも忙しすぎて余裕が無くなったらイライラしてしまう事もあると思う。
でもあの餃子の王将はそれを微塵とも見せない、プロの集団なのだ。

どんなマニュアルで指導しているのか、それともやはりあの店員さん達の中で働くと自然とそれが出来るようになるのか。

荒んでいた心を自覚して、泣いて、また月曜日から頑張ろうと凄くスッキリした気持ちになれた。
ありがとう、餃子の王将。

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