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妄想旅行の楽しみ


現在、このコロナの状況下だが、個人的な緊急事態のために、私一人で日本に帰国することになってしまった。

帰国に際して、出国前からこの国の政府と日本政府から出されているコロナ関連の情報にはできるだけ目を通して、漏れの無いようにチェックリストをひとつづつクリアしてきた。

今回は折角の体験なので、「コロナ下での海外からの日本帰国」に関しての話と、短期間の日本でのサバイバル生活の覚書として書いてみたいと思う。

もちろん日本国内にいる人でも、

・急な転勤で、荷物がまだ届かない中で生活しなければならなくなった
・急に短期間、何もない場所で生活しなければならなくなった
・引越してから、何から揃えたらいいか分からない

というような事態の際には参考になるのかも?と思ったので、自分の持っているリスト項目で「準備してよかったもの」「準備したけどいらなかったもの」「準備すればよかったもの」なども並べてみようと思う。

もちろん、海外旅行はもちろんだけれど、日本の国内旅行先でも使える!と思ったことが多かったので、今回は自分用の忘備録として書いてみた。

・・・今回は、何かと苦労したりいろいろ考えさせられたので、後日これらの情報をアップデートして、長期の旅行に行く際などにも活用しようと思っている。(ということで、今後更新有予定。)

そして良ければ、「疑似妄想旅行」体験として、楽しんでいただければもっと嬉しい。


【2021年3月】コロナ下の日本帰国準備


ちなみにこの3月に入ってからは、日本はもちろんこの国の状況も日々変化があったため、ほぼ毎日情報を追いながら進めてきた。

私が出国時には以下のような決まりが出そろっていた。

☑ 出国前72時間のPCR検査を受けて、日本政府フォーマットの必要事項の掲載された陰性証明書を紙で準備する。
☑ 出国時の空港では、一定以上の高性能マスク(FFP2またはKN95)を着用すべし。
☑ 航空機内でも上記同様のマスクを必ず着用のこと。
☑ 日本到着時は、空港内で陰性書類提出と共に再度の検査、そして日本政府が経路を把握するためのアプリなどの確認。
☑ 日本到着後は、14日間の自主隔離待機が絶対。

こういった状況は刻一刻と変わるために、常にその国と日本政府の情報をチェックしたほうがいい。

私が常にチェックしているのは、外務省と私のいる国の各種HPと、日本とこの国の主要ニュース、そしてこの国の地元自治体と警察情報(知り合いがいるためなぜか手に入る)だ。

ちなみに、外務省TOPから厚生省のリンクにも飛べるので日本は外務省さえチェックしていれば全部わかるので便利だ。海外在住者なら皆知っている。

おススメなのは、私も日頃から日本から旅行で来てくれる友人におすすめしているたびレジの登録だ。

今回のコロナ情報はもちろん、普段からデモやテロ・犯罪情報なども送ってくれるので、旅行前にはそこの国の情報を得るのにすごく効率的だ。

一番の特徴は、「ターゲットは日本人」という視点から構成されている点なので、注意点なども大変具体的なのだ。

今回は飛行機の中で、あのゴルゴもおすすめしていた。(爆)

・・・外務省にしてはなかなかイケてるコンテンツとなっていて、すごくおもしろかった。(飛行機の中で一気見してしまった。笑)


日本でのサバイバル生活


実は今回の帰国に際して、入国時点で「14日間の自主隔離待機」が必須で、さらに「公的交通機関の利用禁止」となってしまったため、私は入国した東京で14日間自主隔離待機をしなければならなくなった。

いつもなら、帰国で会うのも兼ねて友人宅をはしごしつつホテルを取るのだけれど、今回は完全隔離が必要なので悩んだ。

「帰国者の自主隔離サービス」なる新しいビジネスもあったので利用も検討していたが、今回はある物件が空き室になっているところを間借りさせてもらえることになった。

ごく短期間なので(1か月半)、屋根のある場所であればいい(でもできればトイレとシャワー程度が使えればいい、って望み過ぎ?笑)と思っていたので本当にありがたかった。

さて、短期間で空の物件に入るということは、何もないということだ。

最低限の生活を取りあえず2週間以上しなければならない…。

そして荷物には限りがある…ということで、毎日キャンプ用品をチェックすることにした。


準備と調達


まず「寝る」「食べる」「トイレに行く」「シャワーを浴びる」ことが最低優先すべきことで、今回はちょっとした仕事も持って行く事になったので「仕事をする」ことも加わった。

正直、今回のサバイバルにはあまりお金を使いたくなかったので、できるだけ出費を最小限にとどめたい、という気持ちもあった。

でも、自分のこだわりは譲れない…という葛藤から出したり入れたりを出発ギリギリまで繰り返した。(苦笑)

また、現地調達には主に通販サイト(Amazon)を使って、到着が確実な時間を逆算しながら設定して出国前日までにすべて手配できた。

なので、お昼に日本到着して、空港での大まかな検査や手続その他に今回はかなり時間を取られたが、その日の夜には無事たどり着き、入居物件にて全て受領完了ができたので、その日の夜から安心してリラックスできた。

<寝るために必要なもの>

私はとにかく寝れば体力は回復するので、今回はきちんと寝れることを念頭にいろいろシュミレーションをした。

寝具一式を現地通販で買うことも検討したが、使えそうな夫の古い寝袋が出てきた段階でそれを利用する方向に変えた。

この時期の東京は暑かったり寒かったりするので、最低でも寒すぎることだけは無いように考えた。

入る物件は床張りだったので、底冷えせずに下に敷けそうなものを揃えると同時に、現地でベット的なものの購入も検討した。

大きめのタオル類や嵩張らないシーツ類は、他にも利用できると思うので余分でもいいぐらいのつもりで持って行くリストの中に入れた。

<食べるために必要なもの>

日本には「百均」という素晴らしい文化があるので(笑)これをフルに利用することにした。

が、夫が心配し過ぎて万が一の時のための「鍋」を持って行く事になった。

カトラリー系は旅行用のお気に入り最低限を既に持っているので持って行くが、日本には「コンビニ」という、こちらも素晴らしい文化があるので(笑)普通はいらないだろうと思う。

食品や食器やその他嵩張るものは現地調達することを想定した。

自主隔離中でも、マスクや装備など厳重に準備をして必要最低限の外出はせざるを得ないので、買物リストをきっちり作り、短時間で効率的に買えるように事前準備を徹底していった。

<バスルーム周りに必要なもの>

寝具と兼用できそうな中くらいのサイズのタオルを中心に持参することにした。そして、全くの空の物件なので、心配でトイレットペーパーを1巻入れておいた。(これが大正解!命を救ったぐらいの重要項目だった!)

<仕事するために必要なもの>

仕事に使うパソコンと機材一式を機内持ち込み荷物にまとめ、その他のものは預ける荷物に詰めた。

最悪、膝の上で仕事は出来そうだが、2週間も膝…となると辛いので、現地で簡易的なテーブルとイスを準備しようと思った。

海外から日本の通販サイトを見ながらアレもいい、コレもいい…と選ぶのは本当に楽しかった。(笑)


ということで、私の個人的リストをご紹介


ということで、私の今回の「いろいろなもの」を並べてみる。

〇「持参してきてよかったもの」、✖「持参したけどいらなかったもの」、△「日本で現地調達したもの」、▲「持参すればよかったもの」でチェックしてみたので、参考までに。

また、あくまでもこれは「私の場合」ということでご了承いただければ幸いだ。


〇 寝袋

「封筒型」でぐるっとファスナーが付いたスタイルのもので、寝袋としても開いて布団のようにも使える。夫が昔使っていたもので、「もう捨てていい」とのことなので持ってきた。帰りは処分していく予定。

〇 枕カバー&シーツ1セット

サイズ違いで買ってしまって持て余していた薄手のシーツと枕カバーを持ってきた。薄手のカバーは掛布団である寝袋に重ねて使用。枕カバーはタオルを詰めて枕にして使った。こちらも帰りにやはり処分予定。

〇 毛布2枚

古いペラペラの毛布(フェルトみたいなもの)を持参。やはり寝具は枚数を重ねると空気の層ができて温かいので持ってきてよかった。こちらも帰りに処分予定。

△ エアーベッド

まだ時々寒くなる季節のため、ちょっと怖くて購入しておいた。買って大正解。初日から安眠できた。あまりにも寝心地が良いので、今後これを実家で使う予定。

〇 タオル類

そろそろ処分かな…と思っていたバスタオルを6枚、フェイスタオルを3枚ぐらい持参。お風呂用に2枚、残りの4枚は枕と寝具周りに使うことにした。フェイスタオルはキッチンと洗面所用に。もちろんその後処分予定。

✖ 片手鍋

夫が心配して持たせてくれた鍋。実は百均に行けば売っているから…と思っていたが、夫がせっかく持たせてくれてたので持参。お湯を沸かしたりスープを作ったりで重宝している。でも、百均では500円(蓋つき)で売ってた。(涙)

△ 蓋つき鍋

結局百均で買った。あまりにも便利で重宝。使い倒して帰りは処分予定。

〇 小さなグラス

実はお菓子の入れ物としてついてきたグラスが貯まっていた。そのまま捨てるには惜しいので、今回活用してから処分しようと持参。ちょっと水やお茶を飲むのに、そして鍵や印鑑を入れて置いたり、歯磨きに使ったり…と6個持ってきたのをフル活用して、すごく役立っている。何より可愛いので気分も上がる。可愛いので、実は早々に貰い手が付いた。(笑)

〇 カトラリー類

箸・スプーン・フォーク・ナイフ・ティースプーン・果物ナイフを、以前から旅行用にセットで用意していた。今回はそのセットを夫の分を除いて1人分だけ持参。私は自分の食器で食べるのが好きなので、やっぱり持ってきてよかった。何より今回重宝したのは軽いステンレス製のレンゲ。調理器具的にも使えたり、ちょっと掬いたい、ちょっと食べたい時にも便利だった。以後の旅行ツールに入れる予定。

△ 食器類

こちらは百均頼り。最近の百均は可愛いので、見るのもワクワクするが、とにかく最速で購入しなければならなかったため、ゆっくり時間をかけて見れないのが寂しかった。(涙)結局、お皿大1枚・小1枚、ボウル1個、マグカップ2個、まな板1枚を購入。

 洗剤・スポンジ

洗剤は台所用と重曹系を買い、スポンジはお風呂用・台所用にそれぞれ1個、いろんな所に使える小型のメラミンスポンジ1袋(30個入り)。最終的には残りのメラミンスポンジで、いろんな所を細かくきれいにした。

〇△ トイレットペーパー

ギリギリに思い出して入れてきて大正解だった。1巻だけだったが、助かった。その後、標準的で厚めのものの小さなパックを購入。

✖ ゴミ袋

家で使っているもので、ちょっとだけ色付きで、香りも付いたのを持参したが、こちらでごみを出す時に使うには目立ち過ぎた。(よって、透明なものを買いなおした。)ただ、汚れた洗濯物を入れるのに重宝した。香りがするのでいい感じ。1巻持ってきたが使い切れないため、「旅行用の洗濯物入れにでも使って」と日本の友人に渡す予定。(実は以前もあげて喜ばれていた。)

△ 発泡スチロールの大形の箱

小さい冷蔵庫を買おうかと悩んだが、処分のことを考えて大型の保冷もできる箱にしてみた。台所に置いて、台としても使えるし、食品もそんなに保管せずちょこまか買えばいいや、ということで。まあ、足りた。帰りは処分予定。

△ テーブルとイス

キャンプ用品でセットになったものを購入。ちょっと重たいが、とても重宝。仕事も食事も考え事もココ。ここで私は今持っている仕事2件と、確定申告作業を終えた。すごく使いやすかったので、持って帰りたいぐらいだけれど帰りは友人に渡す予定。


ひとときのキャンプ気分


待機期間の14日間は必要最低限の買い物のみで、マスクは超高性能、と徹底した。食事の買い物も3日に一回と決めて、最短で終わるようにメモすることがすっかり習慣となった。

いつものようにこなす用事も、解禁後に詰めたので、14日間はみっちり自宅待機している。

何より、上記の状態でキャンプ気分を味わえているので、一人で妄想したり持ってきた仕事をしたり…と一人で部屋にいても結構忙しい。

自分のマンションの部屋の掃除も最後にしようと思っているので、ここで使っている最低限の掃除用具も応用する予定だ。


意外に楽しくて、こんな経験をできることは滅多にないので、今回のリストをブラッシュアップして、次の夫との旅行にも活かそう!と今から楽しみになってきた。

特に、果物ナイフや最低限のカトラリーがあるだけで、旅先での食生活が広がるかも!と今から妄想中。これはイマジネーションを与えてくれた百均に感謝している。


まだまだ待機期間が続くが、タスクをこなしながら楽しみつつ、引き続きキャンプ生活を頑張る予定。



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