恋の逃げ道
ふと思った。
世の中で、恋愛が100%成就することは、実は稀なのかもしれない。
日本にいるタイミングでコンタクトのあった後輩(20代後半)から、今回はかなり切実な「婚活疲れ」の悩みを聞いた。。。
そして、このところの私の周囲で、離婚や別れなどの話があったために、なにかと考えることがあった。
さらに、実は今回久しぶりにコンタクトを取ったら、「実は離婚したんだ…」という人もちらほらといたりもして。
もちろんそれぞれに、他人に相談できずに悩んだり辛くなったりもして、別れを決めるまでは、きっといろんな事情があったんだと思う。。。(興味津々。でも訊けない。。。)
恋愛に疲れることは多々あることだ。そんな時は現実逃避でもいいから、とにかく逃げたほうがいいのにと思う。
過去の経験でも、確かにそんな時は、私はいつも逃げていた。
・・・私は恋愛でも仕事でも、逃げ足には自信がある。
逃げたっていいんだよ?
「辛いことから目を背けてはいけない」という言葉があるが、それは何事でも全部においてではない、と私は思う。
例えば、自分がやらなければいけないタスクを持っているなら、もちろん、それからはたとえ辛くても「目を背けてはいけない」。
仕事なら、義務も責任も発生しているので、すべきことはやらないとそもそものお金がもらえない。。。(理不尽だったら、交渉すべきだし。)
でも、恋愛は違う。
そもそも、恋愛で「~しなければいけない」ことは無い。
恋愛自体、してもしなくても個人の自由なのだから。
ましてや婚活。してもしなくてもいいもの。
嫌だと思ったら辞めたっていいんだし、逃げてもいいのだ。
「でも、やっぱり早く、結婚したいんです。。。」
そういう後輩の気持ちは分からなくもない。が、結婚ってそんなに切羽詰まってしなければならないものではないんじゃない?と言ったら怒られた。
「Mさんは結婚したからそういうことが言えるんですよ!私は早く結婚して、早く子供が欲しいんです。」
・・・うーん、私の声は届かなさそう。。。(苦笑)
焦る恋愛は、辛い
「婚活」という言葉が出てきたのは、今から10数年頃だろうか。
当時の私は30代半ば。
周囲の同年代の女の子たちは皆、そんなブームに乗って婚活をし始めた頃だった。
私は、と言うと20代の頃に結婚相談所に勤めていたことから、友人や同僚からよくその相談を受けることも多かった。
(当の私は恋愛に迷走し、愛人探し中だった。。。)
とある同僚(元)は結婚相談所に入って、山ほどマッチングをしてもらい、お見合いの2~3件のはしごをしながら頑張っていた。
でも、なかなかお付き合いに至らず、だんだん疲弊していった。
相手に合わせすぎて辛くなったり、自分の「条件勝負」になるため辛い思いをすることになっていったようだった。
結局彼女はすっかり疲れてしまったようで、1年ぐらいで婚活を卒業したらしい。
実はこの頃、頭数合わせの合コンに私も引っ張られたことも二・三度あったが、その場でのさまざまな「激しい戦い」を垣間見ただけですっかり疲れてしまった。。。
あの時には、自己紹介という名の「自分の条件発表」、そして相手として好ましい点がある(例えば高収入の職業など)人へのアピール合戦、そして競争…関係なく見ているだけで疲れてきた。
そしてその後、アピール合戦されなかった者同士で…みたいな流れにも、すっかり辟易してしまった。(苦笑)
一方、私の愛人探しにおいても、似たようなことはあった。
結婚したい相手を真剣に探している人は、条件をかなり細かく見ているようで、表現もすごくダイレクトだった。
自ら積極的に動いている時に、確かに相手からあんなにはっきりと言われてしまったら確かにショックを受けるだろうな、と思った。
言い訳で守りたかったもの
私の当時の”愛人探し”(かなり自分勝手な、体と心の健康を維持するための、結婚を考えない相手探し。苦笑)は、大まかに「来るもの拒まず、去るもの追わず」が基本なので、追いかけないことを心掛けた。
でもこの追いかけない、というのは結構大変だった。
せっかく会えて「いいな」と思った相手と、ちょっと連絡が取れなくなってしまったり、ちょっと好きになりかけた相手がフェイドアウトしそうな時に「あれ?脈があるのかな?ないのかな?」で迷って、追ってしまったことはある。。。
でも私の場合は、できるだけ引き気味での気持ちでいるのが楽だった。
相手が去っても自分が傷つかないように、精いっぱいの虚勢を張ってきた。
・・・もちろん、こちらも人間、且つ女の子(当時)だったので、それなりに拒絶されたようで内心は寂しかったり辛かったりするのだ。
でも、私には「別に結婚が目的じゃない」という大きな言い訳があった。
それを言うことで、とにかく自分を冷静に保つための呪文のような言葉。
ひたすらに「追わないでいれる」虚勢を張れるように、自分の気持ちを守れるようにしていた。
・・・でも、そうでもしないと、正直心が折れたら続けていけなかったのだ。
本気で恋を叶えたいなら、逃げよう
恋をするにはパワーがいる。
婚活は、「恋じゃない」と思っている人には特に必要ないかもしれないが、好きになる相手を探す時には、やっぱり心が折れては始まらないのだ。
だから、婚活なり恋愛なり、行き詰まりそうになったら逃げよう。
本当に嫌になる前に、自分の気持ちを守ってほしい。
これは仕事も一緒で、本気で嫌になる前に逃げ出すべきだと思う。
私は仕事で「もう嫌だな…」と感じてきたらすぐに、一度その仕事から離れてみたり、しばらくの間担当を外れたりして、気持ちの回復を図ってから復帰するようにしていた。
(仕事の場合、準備と根回しさえしっかりやっておけば、離れたり外れたりすることは可能になった。)
恋愛の場合は、一度相手と少し距離を取って見たり、しばらくデートを休んでみたり、出会うことも控えてみたりすればいいだけだ。
そして、気持ちが十分元気になって恋愛に向かえる状態まで休んでみる。
私の友人は、婚活から逃げて「休・婚活期間」の時にふらっと出会った人とその後結婚したりしている。
私も夫とは「愛人探し」では全く関係ないところで出会って、結婚した。
疲れたら、休もう。
無理をしても、自分が限界まで疲れた挙句に、あまりいい結果は無い、というのはもっと悲しくなる。
だから、恋に疲れたり婚活に疲れを感じている人には、まずは休んで元気になってほしい。
後輩には、前述の「休・婚活期間に出会って結婚した人がいるよ」ということを伝えてみたが、彼女はどう取るかは不明。
でも、陰ながら彼女が元気になってくれることを本当に願っている。
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