惹かれる男 愛する男
世の中には、ついつい目が留まってしまう人がいる。
特に異性なら、尚更。(笑)
夫のある身ではあるけれど、いくつになっても惹き付けられちゃう男性はいる。
・・・今も。(!?)
私が、惹かれる男
昔から、野心的な男が好きだった。
いろいろなアイディアを持っていて、打てば響くような返答をしてくれて、とにかく思考も行動もアグレッシブ。
仕事においても、いろいろと切磋琢磨していけるタイプに会うと、急激に惹かれる。惹かれてしまう。
だから、どちらかというとそういう男性と付き合ってしまうことが多かった。
見栄えは…私の場合は、清潔感があって、目が強めのタイプに弱い。
虎視眈々と獲物を狙う猛禽類のような、隙あらば襲い掛かりそうな雰囲気を感じさせる男。
象や暴れ馬などではなく、チーターでもなく、ライオンやピューマ系。(なんなんだその表現は。苦笑)
でも、そういう男性との恋愛は、結構大変だ。
アグレッシブな分、ふり幅が大きかったり、いろいろな思い付きに振り回されたり。
でも慣れるもので、最初のうちは相手に合わせて走り回ることしかできなかったけれど、そういうタイプと付き合いが重なるごとに、最終的にはそんな相手を上回って、私が振り回すことになっていたりしていたり。
私自身は、そういうタイプに狙われやすい草食系のウサギみたいな気分でいたのだけれど。実はうさぎの皮をかぶったオオカミみたいな?(オオカミは友人談。笑)
最近会った、猛禽類系男性
仕事の関係で最近交流のある方の中に、実はこの「昔の私好みの猛禽類」男性がいる。
さわやかで、隙が無くて、狡猾なようで清廉。
成果や進捗にこだわりがあって、自分をすごく冷静に見ている人だ。
一言でいうならまさに、仕事のできる男。稼ぎもいいし、自信家。
更に気持ちの良い受け答えができて、自分が正しいと信じて邁進している様子に、「ああ、昔ならタイプだなあ…」とうっとり眺めていたりした。
話せば話すほど、わたし的に面白い人で、興味は尽きない。
が、不思議なぐらい全然よろめかない。
不思議なぐらい、わあ~!っという気分が出なくて自分でも老化を疑った。
「とうとう。これが現役引退なのか…(溜息)」と思っっていたが、そうじゃないことに最近気づいた。
私が、よろめかない理由
満腹感だ。
私は今も夫が好きで、十分幸せ過ぎるのだ。
幸せなので、よその男が全然対象にならない。
いいな~と思っても、もしたとえ相手に粉をかけられたとしても、それに乗らない絶対的な自信がある。
(実は結婚してからこれまで3回ほど、ちょっとした”お誘い”があったが、全然揺るがなかった自分にもびっくり。)
30代の私なら、その時彼氏や彼氏候補がいても、好みのタイプで惹かれた男性になびいてしまうこともあったのに。(苦笑)
結婚する前、周囲に「Mのほうが浮気するかもしれないから…また日本に戻ってくるかもよ?」と数人の友人たちから心配されたのがウソのようだ。(実際に言われた。苦笑)
私がすっかり変わったのだろうか?
もう新たな恋愛をすることはないのだろうか?
・・・否。私が望めば、まだ恋愛ができる気がする。
万が一夫と別れた時には、多分新しい相手とまた恋愛しそうな気がする。
(そう、たとえいくつになっても。)
でも万が一、夫が先になくなってしまった時には、私は一生夫を思っていそうな気もする。
それぐらい、今もまだ夫に夢中だ。
こんな相手に出会えたのが幸運なのか、不運なのか。
夫にあまりにのめりこんでしまったために、自分の自由を失ったのかもしれないけれど、それを認めて納得しているのだから自分でもびっくりする。
さて、そんな夫は猛禽類に程遠い、ほぼ正反対のタイプ。
温厚で常識的、ちょっと神経質で、一人では思い切ったことはあまりしなくて冒険もあまりしない。
堅実で、石橋をたたいても渡るのをもう一度考えるかもしれない。
仕事に対しての野心はなく、のんびり今が続けばいいや~というタイプ。
夫は…強いて言えば、ラクダみたいな人。
私を面白がって、いつも二人で笑えている。
私の隣にいないと困る。
先日一週間会えない間、毎日話していても、とにかく寂しかったのだ。
ということで、ラクダとウサギ(の皮をかぶったオオカミ)の、へんてこな夫婦コンビで、これからも乗り切っていく。
・・・夫をうっかり甘噛みしすぎないように気を付けなくては。(苦笑)
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