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Windows 95のインストール 初心者向け

みなさんこんばんは.レトロPC大好き! なんでも研究所です.

創作世界とか,いろいろ Advent Calendar 2023 (https://adventar.org/calendars/9397)
9日目です.遅れている…

Win9xは全て同じ方法で大丈夫なはずです.

0.必要なもの

・ Win95を動かす,フロッピーがささる実機
・フロッピーがささるPC USBのドライブなどでもOK
・1枚以上のフロッピーディスク 2HD(1.44MB)が6枚あると良い
・PS/2キーボード (とマウス)
・Win95のインストールディスク くれぐれもダウンロードなどしないこと
Win95のインストールに限らず,古いAT互換機を弄るときにはフロッピーがたくさんあると便利です.

1.FreeDOSの準備

※Windowsのインストール用フロッピーを持っている場合は2へ

リンク先からFreeDOSをダウンロードします. Floppy Editionをダウンロードしてください.

今回はフロッピー版を使う.ちなみにCD版などもある

ダウンロードしたら解凍し,使えるフロッピーの規格に合わせてx86BOOT.imgを焼いてください.
以降の1-5も一気に焼きましょう.
1枚で焼き直しながら進めることも可能です.

Unix系 (mac, linuxなど) の場合:

if, ofは適宜変更してください.

$ sudo dd if=<file> of=/dev/fd0 bs=1024 conv=sync ; sync

Windowsの場合:

このソフトを利用してください.操作はとても簡単なので見ればわかると思います.
イメージファイルを選択して実行するだけです.

x86BOOT.imgが焼けたら,実機に挿入して起動してください.

成功すれば,起動した後こんな画面が出ます.

x86BOOT.imgで起動した

お好きな言語を選びます(日本語はありません).ここでは英語を選択します.
言語を選ぶとこんな画面が出ます.

FreeDOSだ~

ざっくり翻訳: 
FreeDOS 1.3 インストールプログラムへようこそ.
FreeDOSは完全なOSだお.
インストールしたらこのPCで動いてるOS上書きしちゃうかも知れないけど大丈夫?
そんなこと意図してないってならすぐに止めろぉ!
続けますか[Y/N]?

もちろん続けるのでYです(何かHDDにデータが入っているという人はバックアップをとっておきましょう).
再起動するのか聞かれるのでY.

もちろん再起動

再起動後,同じ流れで今度はC:をフォーマットするか聞かれるのでY.
続けるか聞かれるのでY.
ディスク#2を入れろ! と言ってくるので入れ替えてあげる.なお,#2とはx86DSK01.imgのことなので注意(x86BOOT.imgがあるので1つずれている).入れ替えたら何か押す.

フロッピーを入れ替えてあげよう

結構長いインストール作業です.このインストール作業がまた良いんですよぉ~

ここまで来たら一安心

無事に終わったらフロッピーを抜き,Yで再起動してください.
無事に終わらなかったら最初からやり直してください.ご愁傷さま…

ちなみにフロッピーを抜かないとまたインストールしようとしだすのでご注意ください.AT機はフロッピーから必ず読みますからね.

次からはこの画面で起動します.こうなったら成功!
やっと2.に進めます.ちなみにこの時点で半分終わったようなものです.

無事起動,わあい

2.CDドライブを準備する

今どきのPCしか使ったことがない人はここで引っかかりがち.
なんと,MS-DOSやFreeDOSはデフォルトでCDを認識してくれません!
そのため,ドライバを当てる必要があります.
OAKCDROM.SYS
MSCDEX.EXE
が必要です.ダウンロードはしないでください
用意できたら,実機の適当なところに保存します.ここではC直下に保存します.
別パスに保存する場合はパスを読み替えてください.

次に,C:/config.sysに以下の内容を追加します(config.sysがない人は作って転送するなり,実機で作るなりしてください).デバイス名は何でも良いですがCD01とします.

lastdrive=Z
DEVICEHIGH=C:\OAKCDROM.SYS /D:CD001

C:/autoexec.batにも記述を足しておきます.すると起動したら勝手にCDドライバを準備してくれます.
最後のオプションはお好みで変えてください.Qにする場合が多いようです.

C:\MSCDEX.EXE /D:CD001 /L:Q

終わったら,再起動しましょう.

3.HDDの準備をする

Windows 95を入れるためのパーティション(領域)をHDDに作成します.
まず

C:> fdisk

と打ってください(C:>の部分は不要).するとこんな画面が出ます.
もちろんYです.

HDDが小さいならNでも良い.

すると何をしたいか聞いてくるので
1 Create DOS partition or Logical DOS Drive
を選択します.

partitionを作りたいので1

2 Create Extended DOS Partition
を選択します

拡張DOS領域を作りたいので2

Windows95が入る領域になるので,それを見越して容量を決めてください.
(画像はエミュレータを使用しているので容量小さめです)

拡張DOS領域を確保する

完了するとこんな画面になるはずです.ならなかったらやり直しです.

無事に作れた

Escを何回か押すと再起動を要求されるので,再起動します.

4.Windows95をインストールする

Windows95のCDをドライブに入れます.

C:> Q:

と入力します.

C:> dir

と入力すると,そのCDのファイルが一覧で表示されるはずです.

こんな感じで一覧が出てくる

この中のSETUP.EXEを起動するとセットアップが始まります.

Q:> setup.exe

と入力してください.
見慣れた感じのGUI画面が出てきます!

感動のインストール画面

後はNextを押し続けておけばとりあえず大丈夫です.
くれぐれも,速く操作することと無駄な操作はしないように!
コピーミスの原因になります.


わあい

名前とかを好きに決めて行けばよき.

実はこういう名前の関係だったり(本人すら気にしていない)

スタートアップディスクは作らなくても良いです.

インストールメデイアなどを持っているため,作る意義は薄い
コピーを見守ろう

コピーが終わったら再起動を要求されます.
2.1GHz以上の高速なPCやエミュレータを使っている場合はここで電源を切ってください.

5.高速CPU修正パッチをあてる

(低速なCPUを使っている場合は飛ばしてください)

Windows95は致命的な欠陥があります.ストレージ管理などの内部で

  1. 時刻(ms)を取得

  2. LOOP命令を1,048,576回実行

  3. 時刻を取得

  4. 1,048,576/(時刻の差)を計算する

という処理がLOOP速度を測定するために実行されているのですが,
この時刻がms単位であるために1,048,576 [LOOP/ms]より速い速度で動くCPUだと0割りが発生,ダウンしてしまうというわけです.
ぽんこつ!

というわけで,ここからFIX95CPUをダウンロードして,ISOをCDに焼いて,インストールする必要があります.修正パッチ!

ちょっと画面が怖い

CDを入れてyを一回押すだけでインストールは完了します.

6.起動

もうちょっとです.ドライバ関係のコピーが終わると,あの画面がお出迎えです.

感動

おわりに

Windows95はいろいろなおもしろバグだったりを大量に持っています.触っているだけでも新発見があるWindows95を使いまくりましょう!

おまけ

アドカレ一週間遅れってマジですか? やらないと..
数オリ対策が忙しいんだ!助けて! ああああーー^^ーー!
自分を助けられるのは自分だけですね,頑張ります(けど,適度に睡眠はとります,いや取らないと死ぬ~~~~)


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