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月刊読んだ本

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毎月読んだ本をまとめる。もっと本を読めという自分への戒め。
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#アゴタ・クリストフ

月刊読んだ本【2023.08】

方舟は冬の国へ 西澤保彦 (双葉文庫)  超面白い。そんな展開の話だと思ってなかったけど、よく考えたら西澤さんそういうの好きじゃん。普段はそれを前提にミステリを構築するけど、今作は逆にそこをミステリにしていたのが良かった。  主人公たち三人が高額の報酬をもらって別荘で家族を演じる。その裏にはいったいどんな陰謀があるんだっていうのが話の主軸なわけだが、その着地点が意外で文庫本の裏の紹介文にあるもののとおりだった。そんな話にはならんやろとかどんなふうにそんな着地点にたどり着く

読んだ本【2023.01】

悪童日記 ふたりの証拠 第三の嘘 アゴタ・クリストフ/堀茂樹 訳 (ハヤカワepi文庫) マリオネット・エンジン 西澤保彦 (講談社ノベルス)  西澤保彦のSF短編集。  文庫化していないからなかなか見つからなかった。仙台の古本屋で見つけた。  普段ミステリを書いている人だから、話の途中でミステリ的な展開に(書いていて)なったりしないんだろうかと思った。読んでいてミステリにならないから変な感じがしたけど、性的な要素を入れてくるのは西澤保彦だなぁと思った。表題作と『家の中』

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