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モスクワ音楽院・研究科1年目終了を控えて(1)

前書き

2018年9月からモスクワ音楽院・研究科に留学してもう少しで1年目が終わろうとしている。次年度へ向けて、複数回に分けてこの9ヶ月を振り返り、音楽留学する上での心構えを再確認しようと思う。

留学前〜目標など〜

くらしき作陽大学・モスクワ音楽院特別演奏コースを卒業していたため、モスクワ留学へのレールはもう敷かれていたようなもの。そもそも、モスクワ留学したかったからそのコースに入った。しかし今だから言えるが、正直在学中は「モスクワに行く目的」というのはハッキリとせず、なかなか留学をする気になれなかった。何故なら、地元の東京には学びたい事を学べて信頼も置ける、これからも習いたいと思っていた先生がいたし、特別モスクワでつきたい先生もいなかったし学びたいこともなかった。

だが、ロシアへの憧れは心の何処かに残っていて、両親は留学を後押ししてくれていたので、後々後悔しない為に行けるときに行こう!と思い、大学卒業と同時に留学を決意した。

『留学』をするのであって『遊学』になってはいけない。行くからには何かしら成長して帰らなければいけない。という意識は常に頭にあった。その為には自分の中に目標を作る必要があると考えた。

そうして立てた目標は

色々な曲に触れてレパートリーを増やす

・兎に角、色々な事に触れる

という2点。

東京での先生は響きや奏法の基礎をしっかり教えてくださるが、モスクワではそうはいきません。だからこそ、モスクワでは様々な曲に触れてレパートリーの幅を広げようと決めた。

元から色々な事に興味を持ちやすい性格だが、本当に深めたい事・興味のある事というのは当時はモヤモヤとしていてこれから何を極めればいいのだろうかと悩んでいたし、そもそも様々な方面において勉強不足である事は痛感していた。

ピアノを弾く事だけでなく、例えばオペラやオーケストラなど色々な方面に目を向ける。ピアノもこの1年は凡ゆる時代や国の曲に触れて、そうしたらひとつくらい自分が『これが好きだ!もっと勉強したい」なんて思う事が見つかるのではないか、見つかったらもし日本に帰ってすぐは無理でも大学院に行けるチャンスが巡ったら論文のテーマなんかも決まりやすいのではないか、なんて安直に考えていた。

研究科なので、必修がレッスンとロシア語しかないという特徴を生かし、空いた時間は練習か練習できない時も何かしら勉強をする。

日本よりもオーケストラやオペラが身近で鑑賞がしやすい、コンサートもモスクワ音楽院で開催されているものの殆どは学生証を提示すれば無料で聴けるという良環境なので、出来る限り通おうと決めた。

先生は先輩に紹介してもらった先生が、現在もピアニストとして精力的に活動されていて、レパートリーの幅も広く、私も1度日本でレッスンを受けた事もある先生だったのでその先生につく事にした。

留学期間はまずは9月~翌6月。あとは目標達成するのみ、という環境を整えることができた。

(2)へ続く…(近々更新予定)

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