もうだめだ、とだけ打ってLINE閉じた。
文字通り もうだめそう なのだ。
大声あげて泣き出したかった。四肢をばたつかせ、こどものように。わたしはずっと、こどもでいることが足りなかった。
母の機嫌を取り、祖母と母の仲を保たせ、双方から聞く悪口に共感し、喧嘩が起これば仲裁し、リモコンが飛んできても泣かずに我慢した。父親のしていたことを聞かされても取り乱せなかった。もはや呆然としていた。こどもで居させてもらえなかった。
いつだって、頼れる誰かとか、一緒にいてくれる誰かがいてほしかった。無条件に愛してほしかった。こどもでいても許してほしかった。隣にあたたかさがほしかった。しんでしまいたかった。

わたしはずっとひとりで居る。

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